成果報告No.1-3 依頼スタート

千聖が自転車で待ち合わせ場所のカフェに向かうと、女子高生が座っていた。

「はーじめまして!あなたが、依頼を送ってくれた人ですか?」

千聖が大きな声を出すと、びくっと肩を震わした。

「は、はいっ!おっ、お願いします!友達を助けてください!!」

依頼主は、勢い良く頭を下げた。

・・・・・・依頼主の名前は、上代かみしろ 日菜ひな詩奏しかな高校に通う女子高生である。

ある日、廃工場の幽霊の噂を確かめに行った友達である、飯田いいだ 紗奈さながその日から行方不明になってしまったとのこと。警察も動いたが、発見することが出来ず、サイトを見つけダメ元で依頼してみたらしい。

「ふざけたサイトだと思いました。でも、これぐらいしか今は頼れるものがなくて・・・・・・。」

日菜は、目を潤ませながら語った。

「本当に、紗奈をたすけることができるんですか!?」

「ふざけたは余計だけど・・・・・・安心して!私たち、『SIMAMURA団』にお任せあれー!」

千聖は席から立ち上がって、耳に手を当てる。耳にはめてるマイク付イヤホンのボタンを押す。

「・・・・・・依頼スタート!」

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