成果報告No.1-2 出動!

-数分後-

「ゼェ、ゼェ、ゼェ、それで、お金どうやって増やすの?」

叫びすぎて疲れた彩葉が、話をもとに戻した。

「そうだなぁ。何かお金になる依頼とかあれば良いんだけど。」

「そんな都合良くあるかしら?」

2人が話し合っていると、愛衣がパソコンを開く。数秒後、画面から顔を上げた。

「まず前提として、依頼自体が来ていないですね。」

「そうよね〜。私たちのこと知ってる人が、余りいないだろうしねぇ。」

「ちょっと、ちょっと、ちょっと。このままじゃ、活動資金なしで動くしか無くなるんですけど。戦えなくなるかもしれないんですけど、主に私。」

3人が顔を見合わせる。お金がなければ、このチームで3大重要事項の『戦う、作る、酒を飲む』が出来なくなってしまう。最後の項目は、自分で買って欲しい。

「さぁて、金策しないとなぁー。てゆうか、お金無くなったのは、愛衣のせいだから、愛衣が金策しないといけ・・・・・・」

ビィーー!ビィーー!ビィーー!

突如、パソコンから音が鳴り出す。3人が一斉にパソコンを見る。愛衣がパソコンを操作する。

「・・・・・・依頼ですね。依頼主は、女子高生のようです。」

「・・・・・・依頼内容は?」

「廃工場に行った友達を探して欲しいとの事です。」

「人探しかー。女子高生ならお金は余りないけど、やりますかー。」

「でも、この廃工場にある噂話があるみたいですね。何でも、幽霊が出るとか。」

「えぇ!!それって、戦える!?」

千聖は、興奮しながら机の上から身を乗り出す。

彩葉は、少し呆れたような表情をした。

「あんたは、いつもそんなんよね。華の女子高生なんだから、もっと別の事に興奮しなさいよ。」

「やだよ。私の身体が疼いて仕方ないんだから。」

「いや怖いわ、あんた。」

2人を横目に、愛衣はパソコンを操作する。

「依頼主と連絡着きました。待ち合わせは、この場所です。」

「OK。千聖、行ってきなさい。」

場所をメモした紙を愛衣から受け取り、千聖は笑顔で敬礼した。

「はいはーい!千聖さん、いってきまーす!」

千聖は、元気よく教室を飛び出した。

数秒後、千聖を怒る教師の怒鳴り声が聞こえた。


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