第12話
私の彼氏予定の彼女。
と、その仲間たち。
デタラメに開いた門に入り込み、捕まる。
運の無い未来のダンナ様。
ダンナ様?
キャー!
ところで、鍵がなぜ研究室に?
なぜ私の血液カクテル?
未来のダンナ様。
キャー!
しつこい!
申し訳ありません。
(作者より)
お詫びに神様に解説を頼みました。
これでご勘弁。
では、浮気をして、奥様に見捨てられた神の世界の王様どうぞ。
(作者より)
「ただ今紹介頂きました神様です。え〜、う〜、そもそもですな。え〜、う〜」
神様は、人前では緊張するタイプのお方だったので、お引取り願いました。
引き続き作者が、神様からのお言葉をお伝えします。
私が要約しますと、どうやら、時の女神が、おめでた。喜ぶ時の女神。
生まれたての赤ちゃん言えど、さすが神様。
美しく、可愛く、神々しい、女の子。
つい、鍵を赤ん坊のおもちゃに。
神様の赤ん坊は、神様。
しかも、その神の力、大きく、
鍵を自分に同化させて、琥珀の門で遊ぶ。
ワンパク女の子。
いや、女神の赤ちゃん。
琥珀の門を手元に呼ぶ事を繰り返し、遊ぶ。
赤ちゃんの肉体、門から伝わる異世界の重力に耐えられず、門の向こうへ飛び去る。
神様なので、肉体の消失は、大きな問題ではなく、霊体はそのまま。
しかし、そこは、神様だって親心。
可愛い我が娘の姿を愛でたい。
七五三に、お宮参り。
クリスマスケーキに、お誕生日ケーキ。
吹き消すローソク。
そこで、神様は、自分のお姉さんの運命の神に相談。
我が娘の霊体が、肉体を持ち生まれてくる様に肉体を借りられる者がいないか?
姪っ子に甘々の運命の女神様、一生懸命に探す。
あまりにも短い命が、ひとつ見つかる。
しかも不思議な肉体。
霊体の神様の赤ちゃんと同化すれば、生まれてすぐの死を回避して生き残ることが出来る命。
それは、人間の女の子。
イケメンの父親と美女の母親から、生まれた
何故か普通の女の子。
DNAが、頭を抱えるルックス。
しかし、この世で、強すぎる赤ちゃんの力を抑える事の出来る器は、彼女のみ。
地味な超能力。
早速、霊体が、生まれて間もなく重い病気で死ぬ運命の彼女の肉体へ。
本来、途中で、終わってしまう生命。
その心臓が、誰より元気良く動き出す。
すくすくと成長する彼女の霊体を抑えるその力、強すぎ。
神の娘の霊体さん。
何処へ行かれましたか?
すっかり隠れる神の霊体。
人間の力もたいしたものです。
運命の女神。
姪っ子ちゃんが、可愛くて、可愛くて、仕方ありません。
何かと、天界から降りて来ては、姪っ子ちゃんと遊びます。
神の力で姪っ子ちゃんを人間の肉体から呼び出し2人で仲良く遊びます。
暑くなってきた夏も目前のある日、人間のご両親、子供の髪を切りました。
運命の女神のおばさん?
いや、おばさんですがまだまだ若々しく美しい。
いやいや、神様ですから、そこそこ年齢は…
ややこしくて、すみません。
(作者より)
つまり、オバさんにあたる女神様。
その髪一束を黙って拝借。
神の王と、時の女神と、運命の女神が、髪の一束を見てニマニマするという気持ち悪い姿が、その日の天界に展開されました。
王様は、自分の持つ雷と炎の力をその髪に、時の女神は時空を思い通りにコントロールする力を与えました。
「親バカね」
と笑った、オバさん。
失礼、お美しい、女神様。
全ての運命を断ち切る事も、繫げる事も可能な力を与えました。
女の子が、いつでも取り出せる髪一束をその女の子へプレゼントしました。
渡す直前、忘れていた事を思い出しました。
その髪の力を使う時は、神の姿に戻るよう慌てて、付け加えました。
慌てた事が、後にその女の子を困らせる事に、気づかず…。
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