第11話

 あの時は、確か私、怪我をして………。


 思い出した!

 私の血液とDのカクテルだったわ。


 とにかく、実験してみましょう。

 琥珀の虫さんに献血。

 その前に、

 物欲しそうな彼氏予定の彼女に、おすそ分け。


 すると、

 彼女の姿。

 完全な殿方に、変身。

 これから、定期的に彼に、献血予定と、メモに書き込む。


 元彼女の彼氏。

 雄型では、不完全ながら、以前より記憶蘇る。


 門の鍵の物語。

 教えてくれました。


 ある日、ある時。

 神様の世界のいちばん偉い王様。

 既婚者なのに、恋をしました。

 お相手は、時の女神。

 疑う王様の奥様の

 女神様。


 浮気?

 不倫?

 もちろん、どちらも許しません。

 現場を押さえるべく、そっと王様の後を追います。

 しかし、二人は、時の門である琥珀の門の向こう側。

 追いつけない女王様。

 鍵を持たないその身では、いかに女王様でも時の門には、侵入叶わず。

 ある夜。

 寝ている王様から鍵をそっと盗み出します。


 早速、知り合いの合鍵屋さんへ。

 合鍵屋さん、悩む。

 琥珀の門の鍵。

 複雑、高精度、難加工材質。


 しかし、お客様は女王様。

 出来ないと言うと、首をちょん切られます。

 出来ないところは、適当に誤魔化し、合鍵を女王様へ届けました。

 その次の金曜日の夜。

 王様は、いそいそと出かけていきます。


 合鍵を手に、女王様は、後を追います。


 2人が、時の門に消えると、女王様も門をくぐりました。

 しかし、不完全な合鍵。

 門が、女王様を導いたのは、時の向こうの王様の浮気現場ではなく、地獄でした。


 闇を振りまく月と漆黒の大地。

 しかし、女王様も神さま。

 暗くても見えます。

 浮気現場だと思ったその場所にいたのは、悪魔の王。

 イケメン。

 スーパーイケメン。

 女王様の心を一瞬で奪う。

 悪魔の様な魅力。


 間違いました。

 申し訳ありません。

    (作者より)


 本物の悪魔の魅力。

 女王様。

 神の身分を捨て、地獄で悪魔の王の后になる。

 浮気者は、どっち?


 どさくさに紛れて、

 門の合鍵、なくす。

 地獄の王の后になった、元女神。

 天界では、得られなかった幸せを手に入れる。


 人生、いろいろ。

 神様だっ〜て、いーろいろ咲き乱れるの。


 大変申し訳ありません。

    (スーパー音痴の作者より)


 地獄で、おめでた。

 悪魔の王と女神の子供誕生。

 さすが、異世界。

 なんでも有り。

 

 地獄の王子。

 その身に合鍵を宿す。

 どさくさの正体は、王子。

 成長すると、時々ですが琥珀の門を呼び出せる事が可能になる。

 しかし、不完全な合鍵は、彼の体力を奪う。

 呼び出せる確率も低く、苦しむ。

 完全な鍵を求めて、

 各界へ送り込む地獄の戦士。

 の、探し物。

 異世界からの訪問者の彼ら。


 

 

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