第9話
私、先輩、同僚、喜び、
同僚の推しのアイドルの名前出す。
翌日のテレビ局。
クイズ番組。
子供のクイズ番組。
彼女、子供の姿に。
モスキートガールに変身。
簡単に潜入出来る。
モスキートガールの可愛さ、現役チャイドルたちの存在霞む。
番組に出演予定なんて無かったのに…。
私たちをフリーパス。
こんな事で、いいのかしら?
スタジオで、イケメンアイドルが、ゲスト。
見つめるモスキートガール。
魂を抜かれたように、フラフラと近づく、
アイドル男子。
この方、ちょっとロリコンだったのね。
見た目は、ワイルドなのに…。
モスキートガールの牙、突き刺さるその首。
スーパーアイドル男子、
フワフワと、モスキートガールの思いのまま動く。
「ご主人様の同僚さんの恋人になりなさい」
その日から、同僚の恋人、
スーパーアイドル。
研究の時間を惜しんで、デートの日々。
先輩の希望のお相手は、ハリウッドスター。
映画の
今回は、大人のセクシーな姿のモスキートウーマンに見つめられる。
フラフラと近づくハリウッドスター。
その血液吸われる。
先輩の恋、ここに成就する。
研究室に姿を見せない先輩。
気がつけば、テレビの中、ハリウッドスターとレッドカーペットを歩くドレス姿。
世界で、注目される理系女子。
「ご主人様の望む恋の相手を教えて下さい」
彼女の、
モスキートウーマンの、
いいえ、今は親友の言葉。
親友の…。
何故か寂しい言葉の響き。
孤独な研究室と、窓から見える色づく木の葉。
誰より人恋しいはずなのに、どんなスーパーイケメンも恋人に出来るはずなのに、思い描けない私の恋模様。
その朝の研究室。
同僚、私よりも早く出勤。
既にお仕事始めていました。
気づけば先輩もすでに出勤、お仕事を始めています。
「研究よりも恋に生きるのでは、なかったの?」
あれは恋ではないと、先輩と同僚。
口を揃える。
ハリウッドスターもスーパーアイドルも彼女たちの言葉に逆らわず。
まるで、奴隷のよう。
「やはり、真面目に恋を探すことにする」
二人の結論。
でも、私は少し違うかも、
モスキートウーマン、教えて。
あなたは、何にでもなれると、言った。
私の前に最初に現れた、その姿にも戻れるのかしら?
私の望みに、最初の姿に変身したモスキートウーマン。
やはり、私のホメオスタシスの乱れを誘うのは、その姿。
女の子だと分かっていても、ときめく胸押さえられず。
「男の子には、なれないの?」
モスキートウーマンの身体を作っているのは、女の子の私のDNA。
女の子の身体になってしまうのは、仕方なく、あきらめるしかない私。
「元の世界では、男の子だった様な気がします。元の世界に帰れれば、男の子に戻れるかも」
彼女の突然の告白。
そういえば、彼女のお腹の中から、血液採取できず。
彼女は不良検体。
彼女の、いや、彼の、いや、彼女の、どっち?
の、望み。
琥珀の牢獄に閉じ込められた、元の世界の仲間を救いたい。
モスキートさんたちですか?
身体が痒くなりそうです。
それとも皆さんハンサム彼女?
しかし、モスキートウーマンは、ジュラ紀の住人。
それはタイムマシンが必要では?
「琥珀の門をくぐりましょう」
琥珀の門。
それは、タイムゲート。
伝説だけでのみ存在する時の門。
知る者のほとんどいない、地球の秘密。
「ところで、カクテルD。どんな混合比だつたかな?私たちの研究対象に十分なりそうだけど」
と、先輩。
先輩、ジュラ紀の蚊の皆さんをイケメンに変えるおつもりですか。
先輩の望みは、イケメンだらけのハーレム。
「実験あるのみです」
と、キラリと光る目の同僚。
同僚も同様。
懲りない私たち。
その日から、毎夜続く私たちの酒盛り。
あの味を探す私たち。
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