第3話

 私の勤める会社の部長さん。

 最近、お亡くなりになりました。


 どうされました?

 お悔やみ申し上げます。


 代わりに、部長に昇進した課長。

 大抜擢。

 課長、

 私たちの直属。

 だった彼女。

 少しだけ年上。

 仕事の出来る、

 スーパーモデル体型。


 私たちとは、仲良し。

 面倒見の良い彼女。

 今回、

 抜擢されました。


 彼女は、美人。

 トップモデルか?

 CM女王か?

 街を歩けば、

 男達の視線集める。

 スラリと高い身長。

 くびれの目立つ、美しいスタイル。

 ファッション雑誌の表紙から、

 出てきた様な、

 理想の女性像。


 しかし…。


 彼女の綺麗な顔は、

 冷たい印象を生み出す。

 敬遠する男たち。


 話せば、楽しい、

 私の上司。

 気づかぬ世間の

 見る目の無い。

 男たち。


 美しい彼女の

 彼氏いない歴。

 年齢と同じ。

 元課長、

 現部長。

 私たちのセンパイの上司。


 もしや…。


 あちら側の、

 百合の花咲く、

 異世界の住人?

 昇進祝いの内輪の酒宴。

 ふざけたように、キスしてきたあれは。


 もしや…。


 お仕事も出来る彼女。

 大口の案件の獲得。

 新部長の彼女に、

 任せられる。

 部下の私たちも大喜び。

 張り切る私たち。


 しかし…。


 どの世界にも、

 出る杭を打つ輩。

 ごぼう抜きの昇進の恨みの嫉妬の燃え盛る炎。

 次長、メラメラ。

 スパモの部長を陥れる、

 画策。


 取り引き先の

 副社長。

 出来る社長の

 出来ない息子。

 顔だけは、

 イケメン。


 私たちのスパモ部長に、

 接近。

 年齢の割に、

 美人の割に、

 スーパーモデルのスタイルの割に、

 男の人と付き合った経験ゼロの部長。

 舞い上がる。

 ウブな心。

 掴まれる。


 浮ついた発言に、心配な私たち。

 彼女を調べる私たち。

 彼女の帰り道、

 離れた場所から、

 見守る。


 大口の取り引き先の副社長現る。

 ふたりの肩、

 触れ合う距離。

 遠くから見ていても、

 スパモ部長。

 浮つく。


 ふたりきりの食事後、

 公園で、

 良い雰囲気。

 キスされそうになる

 スパモ部長。

 避ける彼の唇。

 スパモ部長の乙女心、

 女子高生。


 名残惜しそうに、

 別れるスパモ部長。

 唇の端。

 歪む副社長。


 ポッチャリの友達に、

 部長を任せ、

 私は、副社長を追う。


 副社長、

 食事したお店に、戻る。

 落ち合う、

 私たちの会社の

 次長。


 ふたりのそばに、そっと近付く。


「もう少しだったな」


 副社長。


「そうですね。やはり決定的な瞬間の写真は、必要です。」


 大口の案件。

 色仕掛で、獲得のストーリー。

 問題にするつもりの次長。

 スパモ部長を陥れる画策。

 発見。

 駐車場のベンツに乗り込もうとする、

 ふたりの前に、

 立つ私。


「ふたり一緒の会話、録音させてもらったわよ、セコイ次長」


 次長の名前忘れる私。

 命名。

 セコイさん。


「何ですか?この胸の壊滅した女は?」


 副社長。

 観察眼、

 鋭し。


「わが社の社員だ。部長の部下で、奴とは仲が良い。仕事は、出来るが、ルックスから、男性社員の人気は、低い」


 グーの音も出ない。

 私。


「君。僕は君の様なギスギスガールには、興味無いんだ。早くレコーダーを置いて帰れ。大人しく帰れば、一度くらいデートしてやってもいいぞ」


 握りしめた右手の中に髪ひと束。

 こいつの地獄行き。

 決定。


「始末しましょう。こいつなら、あんたに、相手にされなかったと理由をつけて、自殺しても、周囲が納得する」


 我が社の次長は、犯罪者か?

 こいつの地獄行き。

 確定。


 私の右手に持つ、

 一束の髪を、

 ショートヘアの私の後頭部へ

 スイッチオン。


「変身、ポニーテールガール!」


 本当は要らないかけ声と共に、

 まばゆい光に包まれ、

 変身する私。


 筋張った、ギスギスの手足は、

 白くて細いしなやかな手足に。

 くびれは、ウエストに。

 胸の

 豊かな膨らみ、

 私に戻る。


 赤い唇と愁いを含む怪しい光を放つ目。

 白い肌とポニーテールの揺れる髪。


 そして、

 そして…。


 白い私の肌を

 遠慮がちに包む。

 私のビキニアーマー。


 大人の魅力。

 溢れ出す。

 私のビキニアーマー。

 

 開いた口が塞がらない副社長の目。

 ハートに。

 しかし、

 その目。

 ニーハイのブーツのハイヒールのキックで、閉じる。

 

 逃げる、次長。

 ピストルを取り出す。

 こいつ、

 本当に、

 悪。


 ピストルを握りつぶす、

 ポニーテールガール。


 そのまま、

 次長の手首掴み、

 投げ飛ばす。

 ついでに、

 顔を踏み潰そうと近づくと、

 またまた、

 次長の身体から、

 モヤモヤ。

 異世界からの訪問者、

 登場。


 侵略者の訪問者。

 視界から消える。

 トリック?

 またまた、鏡?

 いいえ。

 今回の

 殺気は、上から。

 素早いジャンプ。

 遥か上空から、狙う、

 バッタの様な姿の侵略者。


 バッタの侵略者の高空からのライダーキック。

 ゆっくりと、数歩歩くと、避ける事可能。

 たくさんの怪人さん

 何故爆発?

(申し訳ございませんでした。作者より)


 しかし…。


 鞭が、伸びた時は、もうジャンプしているバッタの侵略者。

 すぐに、鞭の射程外へ。

 落下中を待ち受け。

 伸ばす鞭。


 開いたバッタの羽根。

 空中を自在に方向転換。

 鞭を避ける。

 

 トゲトゲのバッタの腕。

 空中で、素早く振る。


 引き裂かれた空気。

 襲いかかる、

 真空の刃。


 避けたつもりだったのに…。

 私の肌を

 浅く裂く。


 顔に、

 つけられた傷。

 怒るポニーテールガール。

 手の中の鞭。

 ウサギの耳に。

 左手にもウサギの耳。

 頭の上、

 スイッチオン。

 ハイジャンプバージョン。


 ポニーテールガールの

 ハイジャンプバージョン。


 バニーガールモード。

 お尻の可愛い丸い尻尾。

 と、うさ耳。

 可愛さ百倍の

 バニーガールモード。


(肌の露出減少。申し訳ございません。作者より)


 バッタのジャンプ。

 の、後を追う、

 バニーガール、

 のジャンプ。

 簡単に追いつき、

 バッタの身体、

 鞭が切り裂く。


 バッタの方向転換にも、

 ついていく、バニーガールモード。

 空中で、さらにジャンプ

 可能。

 鞭の攻撃、

 苛烈。

 ボロボロのバッタ。

 地上に落下。

 断末魔のひと言。


「その姿は、少し若作りす…」


 再び鞭が、襲う。

 皆まで言わせず。

 切り刻まれる、バッタの身体。


 慌てて裂ける空間。

 急いで吹き込む異世界の風。

 

 いつもより、

 素早く塵になる 

 異世界からの訪問者。

 間に合った風。

 バッタだった塵、

 異世界へ運ぶ。


 次長気づく。

 ピストルの入手経路尋ねる。

 口を閉ざす次長。

 次長の手足。

 その骨、

 順番に

 踏み折る。


 右足だけは、残りましたよ。

 入手経路の方々に、御一報。

 次長さんからお聞きしました。

 と、お伝えしました。


 次長さん。

 仲良しのお兄さん方たち、御用が、あるとの事。

 次長の現在地。

 伝えておきました。

 ポニーテールガール。

 の、私。

 お仕事、

 優秀。


 副社長、

 気づく。

 バニーガールモードの姿発見。

 目の中のハート、

 増える。


 再び、

 ハイヒールのキックのプレゼント。


 今回、警察へはヒ・ミ・ツ(✿◠‿◠)


(⁠•⁠‿⁠•⁠)(⁠•⁠‿⁠•⁠)(⁠•⁠‿⁠•⁠)(⁠•⁠‿⁠•⁠)(⁠•⁠‿⁠•⁠)(⁠•⁠‿⁠•⁠)(⁠•⁠‿⁠•⁠)(⁠•⁠‿⁠•⁠)(⁠•⁠‿⁠•⁠)(⁠•⁠‿⁠•⁠)         


 次長、地獄へ旅立つ。

 次長のお知り合いのお兄様方のお仕事の素早さ。 

 素敵! 

 素敵な彼らの素敵なオフィス。

 の、前。

 ポニーテールガール現る。

 鞭で、粉々になる。

 素敵なオフィス。


 パラパラと

 イケメンのお兄様方、

 粉々のオフィスから

 脱出。


 鞭を伸ばす、

 ポニーテールガール。

 お兄様方、

 粉砕。


 人間の身体。

 脆い肉体。

 鞭の一撃。

 跡形も残らず。


 私に、銃口を向けさせた関係者。

 その存在、許さず。

 ポニーテールガールより。

 

 あちらの世界で、

 次長と、仲良くして下さい。

 私の上司。

 いや、元上司。

 の事、ヨロシクね。


 私たちの部長の担当の大口の物件。

 あっさり、我が社が、ゲット。

 あの副社長が、強く推したそうです。


 しかし…。


 あの副社長。

 プロジェクトチームとして、

 我が社に乗り込む。

 事情を知る部長、

 相手にせず。

 冷たい態度。

 

 イケメンの副社長が、

 追いかけまわすのは、私。

 目をハート。

 しつこい、お誘い。

 蹴られても良いからと、

 変身を希望する

 イケメン副社長。


 もちろん。

 嬉しくなく、

 逃げる。


 私…、

 ポッチャリの同僚か、部長と一緒の時、

 楽しい事に、

 気づく。


 私…、

 百合の花咲く

 異世界へ、

 踏み込んだかしら?


           (⁠◕⁠ᴗ⁠◕⁠✿⁠)




 



 

 

 

 

 


 

 


 



 

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