第3話

そよ風が吹き小鳥さえずる中歩む僕たちの視界にキラキラに輝く湖面が入る


「うわぁ~!きれ~い!!」

湖を見た瞬間駆けてくナギ

「走ると危ないわよ。」

注意しながら微笑むルクス

彼女をみて思わず僕の顔もほころぶ

「ルクス、警戒しながらここでちょっと休もうか?」

ナギを見ながら彼女に提案する

「ええ、そうね。ナギもブルーと水浴びしだしちゃったし。」

彼女の言葉につられ湖の方を見る

「ブルーこっち!」

「ワウッ!」

バッシャーン!!

ナギに呼ばれブルーが飛び込む

「キャッ!つめたぁ~い!」

「ッワウ!」

水を掛けあいながらはしゃぐナギ達

「ブルーすっかりナギに懐いたわね。」

「そうだな、仲良さそうで良かった。」

ナギたちを見守りながら微笑みあう


「そろそろお昼ご飯にしましょう?」

「そうだな。」

お昼ご飯にするべく準備を始める僕たち



「ガウッ!ガウッ!」

準備してるとブルーがけたたましく吠える

「なんだ!?」

慌てて向かうと

「っにいちゃ…ゴボボッ…。」

ナギが溺れかけてる

「ナギ!今助ける!!」

ザッブーン

飛び込みナギの元へと急ぐ


ガシッ

ナギを抱きかかえる

「もう大丈夫だぞ!」

「…お兄ちゃん。」

よっぽど怖かったのか震える手で僕にしがみつく


その時、ナギを抱き陸へと戻ろうと泳ぐ僕の目と水中からこっちを見る何かと目が合う

「なにかいる!ルクス来てくれ!」

「今行くわ!」

ルクスが走ってくる

「ナギを頼む」

彼女にナギを託す

「アレクも早く!」

「悪い、水中に何かいるみたいなんだ。

ちょっと見てくる。」

ルクスにそう告げ潜る

潜るとそこには下半身が蛇のような女がこちらをみて笑ってる

(こいつが例の?!)

そう思いながら見てると彼女が手をこちらへ伸ばしてくる

ガシッ

(なっ!)

僕の足を掴みさらに深く引きずり込もうとしてくる

その力に抵抗するように僕は水面へと泳ぐ

「プハッ!」

必死に泳ぎ何とか水面へ顔を出す「くっ、離せ!」

変わらず強い力でしがみついてくる

必死に陸へ泳ぐ

「アレク!」

ルクスが僕へ手を伸ばす

「ルクス!」

伸ばされた手を掴む

掴んだ手を引っ張るルクス

引っ張ってもらってようやく陸へ上れる…彼女と共に。

陸へ上れたことで何とか彼女の手を振り払い対峙する


蛇のような下半身を引きずりながら立ち上がる彼女。

ジリジリとこちらへ近付いてくる

「ルクス、援護は頼んだ!」

「ええ、任せて!」


「ガルルルッ!」

僕の前へブルーが飛び出す

「ブルー、一緒に戦ってくれるのか!?」

「ガウッ!!」

僕の声に返事するかのように鳴くブルー

「よし!じゃあ行くぞ!!」

気合を入れて敵へ向かう。

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Colorless Country 蒼空 @sora-22

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