第7話 私と先生と彼女の物語~twilight world in the night~

目を覚ますと、そこは保健室の一室だった。

どうやらあの後すぐに救急車が来たようだ。

私はベッドから起き上がろうとすると体に痛みが走った。

(そうだった......)

自分の体を見ると包帯が巻かれており体の至るところに絆創膏やガーゼなどが貼られていた。

とりあえず痛みに耐えながらナースコールを押すことにした。

するとすぐに看護師の方がやってきて先生を呼びに病室から出ていった。 しばらくすると先生が入ってきて言った。

「こんにちは~☆彡」

(なんか語尾に星マークがつきそうな挨拶だなぁ......ってそんなことより!)

私は先生に尋ねた。

「えっと、ここはどこですか?」

「あぁ~~君は覚えてないかもしれないけど、ここは学校の保健室だよ~」

(えっ!? 学校?! 私学校に行った記憶無いんだけど?!)

頭の中をクエスチョンマークでいっぱいにしてると、突然先生はこんなことを言い出した。

「......もしかして君は昨日の出来事、覚えていないのかな......?」

(昨日のこと............あっ!)

その質問で思い出した。

そう......それは昨日の夜、謎の女に襲われたことだ。

その時確か私は手錠のようなもので両手を拘束され、口に布のようなものを詰められて気を失ったんだ......それで朝目覚めたらここにいたってことか...... でもおかしいよね......?

だって普通ならあんな風にされたら誰だって気づくはずなのに......

それに......どうしてあの人は私にあんなことをしたんだろう......?

私が一人で考えていると、いきなりドアが開いてさっきの先生と見知らぬ女性が入ってきた。

女性の顔はとても整っておりまるで芸能人かと思うくらい綺麗だった。

そして先生の後ろから先ほどの女の人とは別の人が入ってきた。

「失礼します......」

彼女は少しぎこちない挨拶をした。

その姿はとても清楚に見えた。髪は金色をしていて肩ぐらいまで伸びていて目はパッチリとしていた。

そしてその姿はどこか見覚えがあったような気がしたのだが気のせいだろうか?

そう思っているうちに医者の人が来て彼女の診察を始めた。

結果から言うと彼女の怪我はほとんど治っていた。

ただ一つだけ気になることがあったためそれを彼女に聞いてみることにする。

(......あのさ)

「どうかしましたか?」

彼女が聞いてくるので私は恐る恐る聞いてみた。

「あなたの名前を聞いてもいい?」

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