地下室の人食い少女

「何やってんだ!」

私はその中学生を助けるため、勇気を振り絞った。

「このガキはな、いつも俺の持ち物を奪うんだ。だから俺は自分の物を隠し持っていたんだよ」

「嘘っ、私そんなことしてないよ!?」

「どうだか......なら証拠を出してみろよ!!」

......私が出したのは......警察手帳!!

「これでもまだしらを切るつもりかよ?」

「......あ」

その時だ――パトカーサイレンの音とともにパトランプをつけた警官たちがやってきたのだ。

「......なんでだよ」

「はい!注目! あなたは暴行罪により現行犯逮捕します。ご同行お願いします」

イレンがそういうとその少年は連れて行かれてしまった。

「――という夢を見たんだね! 不思議なことってあるよね☆

(夢オチなんてサイテー!)」

「そうか......ありがとう」

「どういたしまして」

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