神隠しから始めよう!

俺「じゃんけんってあるじゃん?」

友「あるね。」

俺「誰が作ったんだろう。」

友「知らねーよ。」

俺「考えた人って天才じゃね。」

友「まあ、言われてみれば。

  何の準備がなくても、出来るもんね。」

俺「俺たちで新しいじゃんけん作らない?」

友「無理だろ。というか、作ったところで流行らないだろ。」

俺「そんなことはないぞ! 例えば、グーチョキパーしか出せない人がいたとするだろう。その人を見て他の人は何を思うか!」

友「ふーん......何も思われないんじゃねーの?」

俺「それが普通だと思わないのか? つまり、同じじゃんけんでも人によって考え方が違うんだよ。 俺が考えるのは、その人にとって当たり前だと思う考え方だから他の人にはどうこう言われようとも気にしないんだ。けど、他の人からするとそれは変らしいし、もしかしたら俺の考えの方がおかしいのかもしれないと思ったんだ。俺はそう考えていてな。そういう人たちを集めてこの物語を作ろうと思っているんだけどさ......」

友「......なるほどなぁ。で、それに何の意味があるんだ?」

俺「実はこの物語、異世界から勇者を呼んでるんだよね。しかも、勇者にはチート能力を与えているんだよ。そこで思いついたんだけど、召喚された勇者は全員に同じチート能力をあげればいいじゃないか。そうすれば、どんな相手だろうと勝てるでしょ?」

友(なんだこいつ)

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