015 Q&A:ハンキーとウェルフル東部 有力者たちの議事録(アーティファクト ボイスレコーダーに保存)

Q.1

なぜナイトである君(ハンキー)がこんなことをしている?

A.1

魔王を倒すためには電気エネルギーと魔法エネルギー、どちらも不可欠。

よってボルドー国の信任を得ている組織・円卓の騎士がアーティファクトを授与され、各地で啓蒙を行なっている。



Q.2

ボルドー女王が直々に書簡を我が国に送ればいいのでは?

A.2

既に周辺3国に送っている。返事はすべて同じ。



Q.3

同じというのは?

A.3

先ず、電気が未知のエネルギーであるため利用価値が不明。アーティファクトもガラクタとしか思っていない。現状では発電所を造る多額の費用に国民の理解が得られない。



Q.4

では、これほどの重要事項を陸軍将校の私でさえも知らないのはなぜだ?

A.4

上記に加え、電気エネルギーを利用できるようになったのがつい1ヶ月前の話だから。

さらに情報統制が敷かれていた形跡もある。

既に円卓の騎士がトランプ中を走り回っているので、あとはタイミングの問題でしかない。

ボルドー国内では既にほとんどの国民が電気エネルギーを知っており、一部では実用化もされている。



Q.5

国王や重臣たちは何を考えている?

A.5

国民の理解を得たい(という方便)そうだ。そうでなければ莫大な予算をつぎ込めない。



Q.6

円卓の騎士が授与されたアーティファクトを奪われる危険は?

A.6

ないとは言い切れないが、奪われても大した問題はない。



Q.7

それは何故だ?

A.7

武器に使えるものはあっても、殺傷能力の高いものはない。普通に魔法を使った方が遥かに強力。

機械的な構造を解明しているものもあり、同系統のものは作れるはず。(もちろんアーティファクトと違って壊れるが)



Q.8

具体的にどういう戦略なのか?

A.8

各地に発電所を建造。アーティファクトの原理を応用した兵器や魔法を開発し、人類・魔物・魔獣全体の力を強化する。



Q.9

発電の原理はどうなっているのか?

A.9

今はまだ明かせない。



Q.9

何故明かせないのか?

A.9

電気エネルギーは魔法との相乗効果で爆発的に強力になる。

その悪用防止対策。

魔王討伐後は無償で公開する。



Q.10

無償というのは気前が良すぎないか?

A.10

各地に電気が普及するメリットが多すぎるのでここでは答えきれない。



Q.11

これから我々が為すべきことは?

A.11

あなた達の力で出来る限り多くの人に電気エネルギーの有用性を伝えて欲しい。また、発電所を建造する資金の調達と公共事業を興して欲しい。



Q.12

その見返りは?

A.12

電気によりまた産業革命が起こる。蒸気機関とは桁違いの爆発的な利益が出る試算。

資料もあるが、電気エネルギーが利用されている様子を見れば子供でも理解できると思われる。

(というよりも国が滅びるのだが、利権が絡まないとうまく動けないだろう?)



Q.12

ボルドーは何をする?

A.12

既にボルドー内に発電所を10基建造中。各国へ普及するまでがボルドーの役割だと考えている。



Q.13

もし近隣3国が建造を拒否したら?

A.13

建造コストの問題ならボルドーが負担するので、各国に建造用の土地を購入させて欲しい。

その代わり、と明文化し、何人も犯せない法律として公布する。



Q.14

それすらも拒否したら?

A.14

国が滅びる。決して脅しではない。

我々人類や、魔物、魔獣は互いに手を取り、結束を高め、持てる力の全てを賭して戦わなければ魔王には勝てない。



Q.15

そう言い切る根拠は?

A.15

人類と魔王の戦い歴史と経緯からそう断言せざるを得ない。


(本当は、魔王は有機生命体より高次元の存在であり、信仰心や負の感情といった知的生命体である以上持ち得る霊的・高次元なエネルギーが原動力であるため。それらを上回るエネルギーを国中から集め指向性を持たせ攻撃すれば倒せるはず。だが、場が混乱するので今は秘密)




Q.16

白ローブの連中は何者だ?

A.16

終末思想の宗教団体ということ以外は何もわからない。私(ハンキー)に固執しているので、今後リーバップに現れることはない。

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