第4話魔法少女は1人より2人の方がいい

白熊との出会いから始めての月曜日を向かえるが気分は最悪です。

「アイ、君早く学校にいかないと遅刻しますよ?」

学校の破壊に間接的であっても関わってしまっている。あの理事長にバレたらこれから先一生こき使われるかもしれない…。

白熊は白熊でどうやら私に対して見切りをつけてマイちゃんとミラちゃんを魔法少女にする気だろうがあの2人にあんな危険な存在と戦わせるわけにはいかない!

不安と使命感に挟まれつつ学校へと行くことにした。



バス停でバスを待っている間にミラちゃんが来た。

「おはようアイちゃん!…あれ?隣にいるのは金曜日にみたもふもふ?みたいなのが隣にいるけど…。」

「こいつはやく」

「はじめまして!僕は白熊といいます!魔法少女の才能を持つ少女を探している…精霊みたいなものです!」

チッ、疫病神て言われる前に自分は無害とアピールしたわね。でも、精霊といいきらない辺りに違和感を感じてしまうけどまずはバスがくる前にこいつを縛りあげて黙らせておくとしよう。

「『マジックロープ』」

魔力で生成したロープを使い白熊を縛りあげていく。

「ロープ!?いつの間に変身なしで魔法を使えるように!むぐぅ!?」

これ以上騒がれるのも癪なので口をふさいでおくが隣のミラちゃんは一瞬驚いていたがバスが来たので乗ってから話をすることに決めた。



「アイちゃんて魔法がつかえるの?」

バスが来て乗るとミラちゃんが興味津々で私に質問してくる。

「え~とあの白熊と色々あって流れで魔法少女になっちゃった…。」

「ずるい…。」

「ん?」

「そんな面白いことなんで誘ってくれなかったの!!」

ミラちゃんが大声を出したことで周りの子達に振り向かれミラちゃんもしまったと思ったようで姿勢を低くし話を続ける。

「ずるくなんかないよ…変な化け物と戦うことになったし最悪、私が校舎を壊したことに関わったことにされるかもしれないんだよ。」

学校は復旧工事が始まっているけど今のところ私が関わっているとバレてはいないようだが火のないところに煙は立たないというように誰かが私のこと魔法少女と言えば監視カメラに写っている映像から私を特定される恐れがある。

はっきりと言ってしまえばミラちゃんに暴露していることも危険なことだとは理解しているけど白熊を見せて友達に嘘をつくのは嫌だから全てを打ち明けている。

「大変だったんだね…でも、変身したら特別な力を使えるようになるんだから隠蔽できるんじゃないかな?例えば警察の人を操って今回のことを未解決事件とかガス爆発による事故として処理できるんじゃない?」

なるほど、破壊された物の修復ができないなら事故や災害として処理させるということね。

「フムフム、アイちゃんと違って頭脳はな魔法少女であれば採用する価値アリだね。」

いつの間にか拘束を解いた白熊が話に参加していた。

「価値アリなら私も魔法少女になれるのよね?ね?」

「もちろんだよ。アイちゃんだけだと人手が足りないだろうし君も魔法少女にしてあげる。」

「やったぁ~。」

喜ぶミラちゃんには悪いが魔法少女にする前にこの白熊を拷問した方がよさそうだと思った。

こいつ、何らかの目的を持って私達を利用しようとしている以上全てを自供して貰わないと困るので私1人でも拷問できるが学校にいる私の協力者に手を貸して貰うとしよう。

2人の方が色々とできるからね。



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暗殺者を目指しているのに魔法少女になりました! @TotueiheiXX

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