同棲?

 意味のわからない告白みたいなやりとり…

 なんだこれ…

 

「あのさ、とりあえず外でこんな話もあれだ

 からうちに行こ。」

 

 外で告白大会とかもあれだし…。

 

「えっ⁉︎うちに連れ込むってことは、わたし

 たちって♡」

 

 …

 

「とりあえず行くよ」

 オレは少し強引にサキュバスの手を引いて

 歩いた。

 

 

 そして、家で色々話し合うことにした。

 ま、作戦会議みたいな感じだ。

 

 ほっとくとこのサキュバス野垂れ死にそう

 だし。

 それになんかほっとけない…

 

「おじゃましまーす♡」

「あ、うち家族海外に行ってるからだれもい

 ないんだ。猫のミルク以外」

「えっ、旅行?」

「ううん。仕事で。だから母さんも一緒に海

 外について行ったんだ。だから…野宿する

 くらいならここに住んでも…い…いいんだ

 ぞ。」

 オレ…

 なんか大胆発言してる…よな⁉︎

 どうした、オレー⁉︎

 

「そ、それは人間でいう同棲ってやつか⁉︎」

「同棲…って言うかー…、同居?まーそこは

 保留って事で」

「保留か。ま、いいだろう。」

「なんだよ、その上から目線…、じゃ作戦会

 議な。」

「はーい♡で、その前に着替えてもいい?」

「あー、だな」

 って事で一部屋サキュバスに貸した。

 で、オレも部屋で着替えた。

 

「はぁ〜、やっぱりこの格好が一番いいわぁ

 ♡」

 

 …っ…。

 

 昨日は、暗かったしビックリしててよく見

 てなかったけど…

 

 …セクシー過ぎね⁉︎

 一応お年頃なんっすよね。オレ…

 

 刺激強すぎーー‼︎

 

 

 

 フゥーっ‼︎

 シャーッ‼︎

 

 うちの猫も毛を逆立てて威嚇していた。

 

 …うん。

 わかるよ。

 ミルク…

 

「あのさ、せめて部屋着きなよ。ホラ」

 オレのパーカーを渡した。

 

「あー、フカフカだぁ♡」

 …うん。

 これはこれで…

 

 かわいい。

 モヤァン…だ。

 萌え萌え〜…

 

 

 

 しかも、このサキュバスさ…

 よくみたら顔ちっちゃくて鼻筋通っててさ、

 髪も長くてサラッサラで…

 なによりもさ、唇がセクシーなんだよな…

 

 耐えられんのかよ⁉︎

 

 …

 

 

 ま、こうなってしまったのだから仕方ない。

 

 なるようになるっしょ。

 と、軽く考えていたオレ。

 

 しかし、オレたちをまさか…

 まさか委員長がつけていたなんて全然気が

 つかなかったのだ。

 

 

 

 夜

 

 オレが夕食を食べた後サキュバスにキスを

 する。

 

 …

 

 よくよく考えると、こんなセクシーな美女

 にオレは何回もキスしてるんだよな。

 

 今さらだけどやっぱ、スゲーな。

 

「早くぅ〜♡お腹空いたぁ♡」

 

 …キスの催促。

 

 ま、サキュバスと人間じゃキスって言って

 もまた感覚が違うんだろうな。

 

 向こうは、腹を満たすためってだけなんだ

 ろうし…。

 

「よ、よし、するよ?」

「うんっ♡」

 

 チュー♡

 

 キュルキュルルン♡

 

 で、

 朝もオレが朝ごはん食べたらキスすればい

 いんだけど…

 

 問題は、昼だよなー。

 

 昼休みいっつも二人で消えるとか怪しくね

 ーか⁉︎

 しかも…

 しかもこいつ、フェロモンばらまいてるの

 か、男が集まってくるんだよなー…。

 

 オレには、フェロモンとかあんまり…って

 か、もう何がなんだかわかんねーんだよな。

 

 …

 

 

 

 

 

 そうこうしてる間にもう昼食の時間

 

「さっきはすさーん♡」

 …また来た。

「ん?はい、咲蓮ですが。」

「お昼一緒にどう?」

「あー、それが…」

 チラリとこちらをみるサキュバス。

 

「わりぃ。オレ先約」

「はぁー?またかよ⁉︎ってか二人付き合って

 る?」

「あ、そんなんじゃねーけどさ…あのー…」

「ね」

「な」

 

 という意味のわからない会話で逃げ出すオ

 レたち。

 

 …

 

 とりあえずここは、なんとか逃げ切れたけ

 ど、いつまでもこんな事続けてらんねーよ

 なー…。

 

 どうすりゃあいいのさー‼︎

 

 続く。

 

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る