第33話 国作り、その11
ナナリーナは大忙しだった。
塩田を作り、砂鉄の取れる場所に作業員の宿舎を建て、時間が空くと街の拡張をして移転魔法で飛び回って大好きなトムの国作りを助けているのです
トムは宝石の原石が見つかった山の崖を調査していると、バーバラが。
「間違いないわ、この山は宝石の鉱山よ。その他にも金や銅が含まれているから専門家を呼んで詳しく調べる必要があるわね」
「えっ! 宝石の鉱山?金や銅も取れるのか?」
「そうよ、この山は宝の山よ」
トムはまさか宝石や金の取れる鉱山が自分の国にあるとは思わず、運が良いと思ったのです。
調査が終わり、城に戻るとダビデ街に買い出しから帰ったロックがライガー王国からの使者を同行したので会って欲しいと言われた。
使者に会うと、死霊からの受けた王都の復興も終わる目途がついたので復興祭をするので是非、出席して欲しいと言われた。
復興祭には出席する約束をしていたので前日の昼頃に、トムがいつでも移転して来られるように王城内に与えられた部屋に移転して出席する返事をした。
復興祭は10日後なので前日に移転して行く事にして翌日に宝石の鉱山の開発についてバーバラとギバラと話し合いバーバラが。
「私の知り合いで鉱山に詳しい専門家が王都にいるからトムさんと一緒に王都に行くわ」
ギバラは。
「トム様、時間が出来たら、俺と一緒にドワーフ国に行ってくれませんか」
「何をしに行くの?」
「俺は、国王とひたしいので国王に会って鍛冶師の移住を頼んで欲しいのです。俺1人では鉱山から採れる宝石の加工や金の精製が出来ないのでお願い出来ませんか」
「それなら俺の国の発展の為だから此方からお願いしたいよ。王国の復興祭から帰ってからドワーフ国に行く事にする」
ライガー王国の復興祭に行く同行者はナナリーナ、ジエル、バートにバーバラとトムの警護しているドラゴンのライザーだ。
使者に約束した前日の昼頃に移転して行くと部屋にローラン王女いたのだ。
「トム様、お久しぶりです。お待ちしておりました」
久しぶりに見るローラン王女は綺麗でトムはまさかこの部屋で待っているとは思わずにドギマギして。
「あっ、あ、・・・・久しぶり、元気でしたか?」
ローラン王女の側にいた侍女が。
「姫様はトム様が来ると分かった昨日からソワソワして今日も早くからこの部屋で待っていたのですよ」
ローラン王女は侍女の言葉に恥ずかしいのか顔を赤くして。
「貴女! 余計な事を言わないで。それより皆が待っていますので応接間の方に行きましょう」
応接間に行くとアイオイ国王夫妻、キーソン王太子、筆頭公爵で魔法団長キングイがいて、アイオイ国王が。
「おおー、良く来てくれた。待ち兼ねたわ。使者から聞いたが、素晴らしい国を興したみたいだな」
「はい、お蔭さまで何とか国らしくなりましたが・・・・・・・・」
筆頭公爵で魔法団長キングイが。
「そうでもあるまい、使者が言うにはまだ規模は小さいが今まで見た事の無い綺麗な街らしいな」
「仲間たちが協力して作り上げた街です。仲間に感謝しております」
シャルル王妃が。
「あら! バーバラ姉さんじゃない、久しぶりね。滅多に王都に来ない貴方が来るのは珍しいわね」
「シャルル様、お久しぶりです。王都も大分、復興したみたいで良かったですね」
「お姉さん、妹の私に様を付けるのは止めてよ」
シャルル王妃とバーバラ伯爵は姉妹でバーバラが姉と言う事は年齢がとトムが思うとバーバラが見透かしたのか。
「トムさん、私の年齢を詮索しないでよ」
「えっ?・・・・・・バーバラさんはとても40代には見えないで20代後半に見えますよ」
「もうー! そんな見え透いたお世辞は言わないでよ」
ジエルが。
「本当にトム様は女心が分からないから先が思いやられるわ」
アイオイ国王がライザーを見て。
「初めて会うが貴方はトム君に新しく仕えた者かな」
ライザーが何でもないように。
「ん?我の事か、我は深淵の森の守り主のドラゴンじゃ」
ライザーの言葉に皆が驚いて腰を抜かしそうなったのだ。
筆頭公爵の魔法団長キングイが恐る恐る。
「申し訳ないが、貴方が本当に深淵の森の守り主のドラゴン様なのでしょうか?・・・・」
トムが説明しようとしたがそれより早くライザーが。
「そうか、では見るが良い」
ライザーが窓を開けてドラゴンの姿になって大空を飛び回り部屋に戻ると王族の4人と言い出したキングイが腰を抜かして床に倒れ込み。
暫くするとキングイが。
「と、トム様! ドラゴンのライザー様とはどんな関係なのですか?」
今度もトムよりライザーが答えて。
「簡単な事よ、我がトム様と戦って敗れて従者になっただけだ」
今度はアイオイ国王が。
「誠か! と言う事はトム君は世界最強で、SS級魔獣のドラゴンとS級魔獣のオーガキングを従者に持つフォーク国は出来たばかりなのに此の大陸で最強の国か・・・・・・・・キングイ
よ、そうではないか?」
「はい、私もそう思いますが」
その後トムは王族とキングイから質問責めにあったのです。
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