第1章 ダイジェスト
(※あくまでダイジェストなので、色々端折っています。第2章、第3章へのフラグはなるべく取り入れたと思いますが、初見さんはぜひお手隙の際に本編も読んでくださると嬉しいです!)
5月、という微妙な時期に明け星学園──エリートの中のエリートの通う、世界で唯一の異能力者のみで構成される高校──に転校してきた主人公・
木の上から飛び降りるという奇行、止まらないマシンガントークに思わず疲弊し、本当にこんな人物が生徒会長なのか? と疑う灯子。しかしその考えは、彼女が異能力を駆使して戦う様を見て変わる。
そして彼女は、「──この人を、超えられたら、私は。ここに来た本当の目的を、達成することが、出来る」と思う。
その後彼女は理事長室に連れて行ってもらい、晴れて正式に明け星学園への入学が認められたのだった。(プロローグ)
初めての授業に向かった灯子は、同じ1年生の
しかしそんな時、校舎から紫色の炎が上がるのを見た2人。緊急だと察知し、2人が現場に向かうと、そこには異能力を暴走させた帆紫の姿が。
灯子は自身の異能力2つを駆使し、途中で言葉の協力も加わり、帆紫を倒し暴走を止めることに成功したのだった。(第1話)
灯子は理事長からの呼び出しを食らう。理由は、灯子は教師が近くにいる時以外の異能力の使用を禁じられていたからだった。そして彼女は、「生徒会長の仕事に1日付き合う」という罰を与えられる。
灯子は言葉の仕事を手伝いつつ、言葉の異能力や人柄、その優秀性をよく知っていくことになる。
時間は経ち、次の日の早朝、2人は屋上で明け星を眺める。そしてその美しい星空の下、2人は約束をした。灯子は、これから自分がどうなるか、それを言葉に見せることを。1番近くで。(第2話)
言葉と約束をしたその日、灯子はいつものように授業に参加する。その後の灯子に声をかけたのは、その日休んでいた持木義兄妹だった。
そこに言葉も合流し、4人は異能妨害室で話をする。帆紫が暴走していた時の状況について。どうやら彼は誰かに操られた形跡があったらしい。
話が終わると持木義兄妹とは解散し、灯子と言葉が残る。そこで言葉は灯子に事件の解決の手伝いを要請する。灯子が転校してきた時期と、帆紫の事件が起こったタイミングは重なる。周りから疑われるのは面倒だ、ということで、灯子はそれを承諾するのだった。(第3話)
次の日、灯子は言葉と調査を始めることに。しかし灯子に任せられたのは、別館にいるある生徒に言葉からの手紙を届けることだった。
そこで出会ったのは2年生の
糸凌と別れた灯子は言葉を探す。探した先で見つけたのは、とある女子生徒と一触即発の雰囲気を出す言葉だった。(第4話)
灯子の一声で2人の喧嘩は止まったものの、小競り合いが続いたのでその場にいた心音と逃げる灯子。そこで灯子が聞いたのは、言葉と喧嘩していたのが
その後も偲歌に接触しようとする灯子と言葉だったが、風澄の妨害が入り、上手くいかない。だがある時、灯子と偲歌は花壇で出会う。少し話せたものの、途中で風澄からの妨害が入ってしまった。有益な情報が聞き出せなかった灯子に、言葉は「もうすぐ開催される体育祭でチャンスがあるはず」と告げるのだった。
そして灯子は言葉から、偲歌がこの学園で1番危険な精神操作系異能力者と言われる理由知る。(第5話)
始まる体育祭。言葉は生徒会長で忙しいため、偲歌に話を聞けるとしたら自分しかいないと、頑張らざるを得ないと思う灯子。だがその一方、灯子は心音とちょっとしたすれ違いが生じてしまう。
帆紫は灯子に、心音と仲直りしてちゃんとした友達になってほしい、と告げる。その後灯子は偲歌と再会し、友達と喧嘩してしまったという話をする。それに対して偲歌は、灯子に優しい言葉をかけるのだった。
心が軽くなる灯子だが、そこで偲歌が異能力を使う。「大切な人を、ボクに守らせてください」という言葉を最後に、灯子は眠ってしまうのだった。(第6話)
保健室で目覚めた灯子。傍には大号泣した言葉の姿が。それをあやした後、言葉は激しい怒りを露わにする。
偲歌に言葉が危害を加えるかもしれない、と危惧した灯子は、言葉を説得することを決心する。そうしつつも灯子が二人三脚に出るために集合場所に向かうと、見知らぬ男子生徒に話しかけられる。……と思ったら、それは女装していない糸凌だった。一緒に出るという
灯子と言葉の協力プレーで、ピンチも多くあったものの優勝する。その喜びに浸る暇もなく、言葉が駆け出す。偲歌を見つけたのだと悟った灯子はそれを追う。
だがすぐに見失ってしまい、行った先で理事長に会う。彼の「異能力者が安心して生きていけるような社会にしたい」という話を聞いていると、突如校庭に大きな雷雲が現れる。それを見た灯子は、校庭へと向かった。一方言葉は、偲歌と風澄を見つけ、彼女たちに迫る。
校庭には、暴走した閃とそれを前にする心音の姿が。灯子はピンチの心音を庇い、痛手を負う。どうしてそこまでしてくれるのか、と言う心音に灯子は告げる。貴方が私の友達だから、と。
心音を逃がした後、灯子は閃と戦う。苦戦したものの、なんとか勝利を収めることができたのだった。(第8話)
体育祭から数日。灯子は生徒に喧嘩を吹っ掛けられることが増えてしまった。それほど閃との戦闘を様々な人に見られたということである。それに疲弊しつつ、灯子は断って言葉のところに向かう。すると彼女はとても苛ついていた。偲歌からまともな話が聞けなかったからである。灯子は自分の機嫌は自分で取れ、と伝えると、再び事件調査へ。
糸凌と閃や持木義兄妹に話を聞くものの、有益な情報はやはりない。
雑談の途中、突如校内に爆発音が響き渡る。とてつもなく嫌な予感がした灯子は、その方へ急いで向かうのだった。(第9話)
灯子の予想通り、そこで戦っているのは言葉と風澄だった。周りへの危害も顧みず戦う様子の言葉に苛つき、面倒だが止めることを決心。名誉挽回も兼ねて協力してくれ、とその場に居合わせた帆紫と閃に頼み、3人は戦闘を止めることに成功。
その後、謝罪はするものの反省はしていない様子の言葉に、思わず灯子は語気を強くする。だがすぐに言葉の様子がおかしいことに気が付くと、灯子は言葉を無理矢理保健室へと連れて行くのだった。
そこで灯子が聞いたのは、言葉は異能力を使った後は男性恐怖症が酷くなるということ、周りの人間に危害を加えそうになる、ということだった。
回復した言葉は、風澄の強情なまでの態度に疑問を抱く。一方風澄も、自分の行動は間違っていないのか、疑問を抱くのだった。(第10話)
夏休み直前のテスト期間が始まっていた。灯子は異能力のテストを受けた後、偲歌と再会する。偲歌からの謝罪を受け取りつつも、灯子は怒っていないことと、自分にはやるべきことがあるから、貴方とは対立することになる、と告げる。
談笑を重ね、2人は別れる。先を行く偲歌を待っていたのは、言葉だった。言葉が瀬尾風澄について聞きたい、と言うと、偲歌は何かを観念した様にそれに応じる。
そして異能妨害室で言葉が聞いたのは、偲歌は事件の犯人と真相を知っているということ。それを隠し通すため、風澄に異能力を使った、ということだった。実は暴走など一切起こっておらず、わざと生徒に危害を加えていた、ということ、風澄との友情を裏切ってでも偲歌が異能力を使ったことに驚きつつも、言葉は犯人の名前を問い詰める。
一方、灯子は放送で呼び出され、とある人物の前に立っていた。……そしてその人物こそが、この一連の事件の犯人である理事長だった。(第11話)
理事長は灯子に事件の真相と、異能力者による軍隊を作り、異能力者中心社会を作ろうと目論んでいることを話す。そして灯子にその協力を要請する。手始めに小鳥遊言葉を殺してほしいと。一度人を殺したことのある灯子になら可能だと。
熟考した末、灯子は結論を出す。協力はしないと。そして理事長を倒し、事件を止めることを決心する。
一方言葉は灯子を助けるため、慌てて飛び出す。しかし外には行く手を阻む生徒、死闘を繰り広げる生徒が沢山いた。全員を助けるか、灯子を助けるか、言葉は揺れ動く。
そこで偲歌が異能力を使い、言葉に灯子を助けに行かせる。対して自分は、合流した風澄と生徒たちを助けに向かった。
灯子は全力を尽くすものの、理事長を前に全く歯が立たない。首を絞められ、意識を失う。
言葉はとある人物に電話をかけ、助けを呼び、理事長室に急ぐのだった。(第12話)
灯子は暗闇の中、ある声に出会う。泣きたいほど懐かしい人物の声とその言葉に励まされ、灯子は目を覚ます。
不思議と頭が冴えている灯子は、ある一手を思いついた。それは一酸化炭素を発生させるというもの。一気に形勢が逆転すると同時に、言葉がようやく到着。しかし2人が呑気に会話をしている隙に、理事長は部屋から逃走するのだった。
だが逃走する理事長の前に現れたのは、帆紫と閃。事件解決のために動く言葉と偲歌の様子に心を揺さぶられた2人は、理事長をぶん殴りに来たのであった。
その後、灯子と言葉、心音と糸凌も合流し、それぞれに出来ることをして、誰もが無傷でその場が収まる。偲歌と風澄の方も、見事なコンビネーションで生徒全員を助けることに成功。
理事長は警察に逮捕され、こうして事件は解決したのだった。(第13話)
灯子が大怪我をしていることに気づいた言葉は、灯子を保健室に連れて行く。しかしそこは沢山の生徒が行きかっており、仕方なく2人は屋上に向かう。談笑をしつつ、言葉は灯子の負った怪我の治療をした。
そして言葉は灯子に、始めと比べて笑うようになったということを指摘する。沢山の人と関わせられたせいだと灯子が言うと、その通り、と言葉。
まだまだ君のことを見せてよ、と言う言葉に、その代わり自分にも貴方を見せろ、と灯子は返す。あの時と似た、しかし少し違う約束を交わす。
連絡先を交換し、校内に戻る2人。言葉を見つつ、灯子は考えた。
自分は一度、この異能力で人を殺した。許されざる人間である。
だからこそもう一度、
決意を新たに、灯子は微笑むのだった。(第14話)
第1章表紙
→https://kakuyomu.jp/users/rin_kariN2/news/16817330651962478194
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