第37話 勉強用の施設を使う魔王達


 エリックの所有する薬を飲んでセバス同様不老に成ったマーリン達は意気揚々とエリックに修行の方法を確認していた


 「ではでは、私達はどうすれば良いですか?勉強?それとも今の強さの確認?エリックさんとイチャイチャ?どれが良いですか?」今後の流れを確認するティア


 「そうね~私的にはエリックさんとイチャイチャが良いのですが…まぁ時間はいくらでも在りますから…エリックさんに任せますよ?」


 「まったく~まぁオススメは勉強かな~?まぁ試練の塔で遊びながら装備を整えるのも良いけど…今の二人だとクリア出来ないだろうし…」


 「…私達を甘く見てますか?それとも、それくらい大変な試練なのですか?」


 「うん?まぁ~基準が施設を創った時の俺だからな~その時の俺に勝てるのなら問題なくクリア出来るよ?ちなみに二人同時に挑んでも良いよ?どうする?」

 「「勉強します!」」

 「そうか?まぁ俺はどちらでも良いよ?」

 「…エリックさんに勝てる気がしないので…」

 「…今は勉強が大事です…」

 「まぁなら一緒に行くか(笑)どうせやる事無いし~さあ!行こう!」(みんなの勉強する所を見て改善出来る所を見付けれたら良いな~)


 勉強施設に入るエリック達、城のような施設に入った三人は入り口でナビと話をしてから動き始めた


 「さぁ~此処が勉強施設だよ、色々な勉強が出来る場所で各自のナビが適切に指示を出すからそれに従って行動すればまぁ問題は無いかな?どうしても嫌な事はナビに言えば相談も出来るしね?因みに中での一日が外での一時間位だからね?ナビに聞いたら外の時間も聞けるから安心してね?」


 [マスターお疲れ様です、本日のご用件は何でしょう?]


 「今回は施設運営の不備と実際の利用時のトラブルの確認をする為に…まぁ見学だよ?気にしないで良いよ~」


 [畏まりました、何か不備が在りましたら何時でも申し付け下さい]


 「解ったよ~で?二人のナビは何だって?」


 「…私は体術を勉強しなさいって…」

 「…私は剣術です~」


 「へ~解ってるね~流石だね~ナビは(笑)」(マーリンの体術は理論的に良いね~でもティアの剣術??意外だったな~まぁ話し合った結果なら良いかな(笑))


 「…じゃあ、行ってくるわ…は~体術は苦手なのよね~」体術を学びに行くマーリンは気が重そうだった

 「!?本当ですか??それは頑張らないと!!ではでは、私も行ってきます!!」対照的に意気揚々と剣術を学びに行くティア

 「いってらっしゃい~」見送るエリック

 「で?ナビ??ティアに何を言ったのさ~凄く気合いが入ってたよ?」

 [試練の塔の隠し部屋にティアさんが欲しい武器が在ると教えただけですので…特に変わった事は言っていません]

 「まぁなら良いけど…出来ればマーリンもやる気が出るように気を遣ってやってね?」

 [了解しましたマイマスター]


 「まぁ色々と見学してみるかな~みんなが何をやってるか楽しみだね~(笑)」


 マーリン達を見送ったエリックはナビとの雑談を切り上げて皆の様子を見に向かった


 「先ずは~魔王達の様子を見に行くかな~ナビ、場所を教えてくれ~」

 [了解です、魔王達は此方に居ます]


 ナビの指示に従い施設を歩くエリックは一つの部屋の前にたどり着いた


 「此処が魔王達が勉強している所?」(確かこの部屋は座学の部屋だったような?)

 [はい、マスターが思った通りの座学部屋です、此処で魔王達は文句を言いながら勉強しています]


 「へ~文句ね~世話になってるナビに文句とか…怠慢のやつか?まったく~バカなやつだな」


 部屋に入ったエリックは黒板に向かって勉強する魔王達の元へ向かった


 「やってるかい?ちゃんと勉強しないと駄目だよ~文句を言ってるって聞いたぞ?まったく~しっかりしなよね?」

 「「私達は文句を言ってません!怠慢です!」」

 「また裏切るのか~」

 「…裏切るも何も本当の事だろ?」

 「そうですよ~私達は凄く為に成るな~と思いながら感謝してる位ですよ?」


 [そうですね、文句は怠慢の魔王からしか受けていません、内容としてはこんな事が何の役に立つのか~とか、俺はマスターと戦っても良い勝負が出来る~とかですね、因みに施設のレベルをマスターに合わせているのも説明済みです]


 「…ふむ…了解、教えてくれてありがとうナビ、さてと…怠慢?そんなに言うなら試してみるかい?」


 「?何を?試す?」

 「そう、試す…まぁ最終試験を特別に試させてあげるよ?もしクリア出来るなら好きにして良いし…だけどね?もしも、クリア出来ないならナビの指示に従って行動して貰うよ?良いかい?」

 「!?良いのか?ならワシはその最終試験をやってみるのじゃ」

 「よし、なら皆を集めよう!どうせ皆疑問に思ってるだろうしね~なんならやりたいやつに挑戦権を与えてみようかな?(笑)ナビ?全員入り口に集合で頼むよ?」

 [了解です、早急に集めますので入り口でお待ち下さい]

 「頼むね?まぁキリの良い所でね?なら俺は向かうからよろしくね?」

 [了解です、お任せ下さい]


 魔王達の部屋から出て入り口に向かうエリック、入り口に着いたエリックは皆を待ちながらこの後の展開を考えていた


 (う~ん、まぁ負ける訳は無いだろうけど…いい線行くのはマーリンかな?ティアも良いけど攻撃力がな~魔王達は…まぁ無理かな(笑))


 「お?来たかな~?」


 「解ったって!急かすな!……だからごめんって言ってるじゃん!」騒ぎながら現れた怠慢

 「?何を騒いでるのさ~?」

 「あ?聞いてくよエリック~さっきからナビが厳しい口調でワシを責めるんだよ~何とかしてくれ~」エリックに泣き付く怠慢

 「ナビに聞きましたが~怠慢が悪いですよ~?文句は有っても世話になってるのに~馬鹿ですか?しかもこんなに素晴らしい施設を使わせて貰ってるのに…馬鹿ですね…」ジト目で見詰める強欲

 「そうだな…そもそも文句が有る時点で俺には解らないね…馬鹿だな…」同じく憤怒


 「…聞きましたよ?まったく私も良い感じにトレーニングして居たのに…馬鹿ですね…」


 「……やっと剣術の型を一つ覚えたのに…試し切りしますよ…」


 最後に集まって来たマーリン達もかなり怒っていた、ティアに至っては背中に背負った大剣を抜こうとしていた


 「まあまあ、ティアも落ち着いて~ね?皆にも平等にチャンスをと思ってさ~集めたのは俺だからさ(笑)ごめんね?」


 「…別に私達はエリックさんに文句なんか無いですよ?そもそもエリックさんの教えを受けないなんて馬鹿のやる事だと思ってますしね?」

 「そうですね~私達も同じ意見ですよ?仮に試練をクリア出来てもこの施設を使わせて貰えますか?」

 「もちろん(笑)好きに使って良いよ~まぁ試練はまだクリア出来ないだろうし~あ!そうだ、もし試練をクリア出来たらどんな願いも叶えよう(笑)クリア特典だよ~?嬉しい?」(まぁまだクリア出来ないだろうけどね~少しはやる気に成ったかな?)


 「「それで!お願いします!!」」

 「…おう、やる気に成ったのは良い事だ~」


 やる気に満ちたマーリンとティアに詰められ焦るエリック、果たして臨時最終試練はどうなるのか…

 

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