第32話 魔王襲来!?

 一人の生活基準を三人の生活に変えてしばらくたった頃、普段の生活にもなれ無事にスローライフを送るエリックの元に向かう怪しい陰…


 「さぁそろそろ朝御飯が出来るぞ~居間に集まれよ~」台所で朝御飯を作りながらマーリンとティアを呼ぶエリック

 「「は~い」」他の部屋に居たマーリンとティアはエリックの声に反応して集まって来た

 

 「何か手伝う事でもあるかしら?」


 「いやいや、もう出来るから向こうで待っててよ」


 「は~い待ってま~す(笑)」居間の椅子に先に座っていたティアが返事をした

 「もう、ティアったら(笑)ではお言葉に甘えて私も行ってるわよ?」ティアの所へ向かうマーリン


 ピンポーンと玄関の呼び鈴が鳴った


 「?誰か来ましたね~?誰でしょう?」

 「そうね…まぁエリックさんは手が空いてないし私達で対応しましょうか?」居間の椅子から立ち上がり玄関に向かったマーリンとティア


 「は~い?どちら様ですか?」玄関で声を掛けるティア

 「…スミマセン、此方はエリックさんのお宅ですか?」

 「…ティア、私が出るわね?…そうですが、どちら様ですか?」マーリンは声を掛けながら玄関の扉を開けた

 「あぁスミマセン、私達はエリックさんに用事があって来ました…エリックさんはご在宅ですか?」

 「居ますが少々手が離せない状態ですので少しお待ちいただけますか?あとエリックへのご用件は何ですか?」

 「それはですね~前回のメンバーがまた来たと言って貰えればそれで伝わるはずです…」

 「解りました、では私が伝えて来ますのでしばらくお待ち下さい」一通り会話をした後、エリックに伝えに台所に向かったマーリン


 「…おい、何だよ今のやり取りは…」

 「仕方がないだろ?知らない人だし…」

 「…でもどんな関係なのかしら?前回は居なかったよね?…」こそこそと話をする三人


 マーリンが台所から戻って来た


 「申し訳ないのですが、エリックは前回の話は断ると言っていますので、失礼ですがお引き取り願えますか?…ティア?ご飯が出来たみたいよ?」何事も無かったかのようにティアに話し掛けるマーリン

 「ちょっと待て!流石にそれは舐めすぎだろ!?エリックを出さないなら力付くで行くぞ?」

 「…え?私のご飯の邪魔をするのですか?三人とも?なら私は容赦しないですよ?」雰囲気が急に変わったティアに対して他の二人は平然と一人を見捨てた

 「「いえ、私達は関係ないです!ただ、出来れば一緒に食事を頂けませんか?」」声が揃う二人

 「では、エリックさんに聞いてみますか?」居間の方へ向かうマーリンに着いて行く二人

 「おい!裏切るのか??くそ~こうなりゃ一人でも!!………うん?動けない???」

 「もう、手遅れですよ?結界で固定しましたから~まぁ私達の食事が終わるまではそこで待機して下さいね?ではでは~マーリンさん待ってくださいよ~私のごはん~」パタパタと慌ててマーリンに着いて行くティア

 「…え…またワシ一人…来るまでは強気で行くって言っていたのに…騙された~(泣)」


 ~~エリック視点~~


 「おや?怠慢は?三人で来たんだろ?」テーブルに食べ物を運びながら訪ねるエリック

 「気にしなくて良いですよ~それよりも…良かったのですか?私達も食べさせて頂いて…」申し訳なさそうに訪ねる強欲

 「そうだな…頼んだのは良いが本当に用意させると申し訳ないな…」気まずそうにする憤怒

 「うん?まぁ最初から用意はしてたしな~まぁ良いさ(笑)気にするなよ」(気配的には玄関で固定されてるのか?まったく、何をやったのやら)

 「あの~そろそろ紹介をして欲しいのですが~」

 「そうね、どういった関係ですか?」女性の訪問者へ疑いの目を向けるマーリンとティア

 「あ~そう言えば初対面か~ならご飯を食べながら紹介してくよ(笑)だから、ティア?玄関のやつを自由にしてやって?」

 「良いのですか?自由にしますよ?暴れたりとか…」心配するティア

 「大丈夫だよ~俺が居るしね?もし暴れたりとか問題を起こすようなら追い出すさ(笑)」(この空間なら先ず負けないからね~)

 「では、結界を解きますよ?…はい、ご飯です~(笑)いただきます~」結界を解いたティアは目の前のご飯を食べ始めた

 「もう、ティアったら~慌てないの、一応はお客様の前よ?」呆れながらもマーリンも目の前のご飯を食べ始めた

 「良い匂いです~もう、食べても良いですか?」

 「良いよ~それでは、いただきます」

 「は~い、……美味!!??何このお肉のジューシーさ…噛めば噛むほど旨味が出るのに固くなく、油もしつこさが無いし…野菜も色々な種類が有ってしかも新鮮で…パンもふわふわで少しの甘味がまたお肉に合う!!」感激しながら食事の感想を話す強欲

 「!!解りますか、隠し味に色々と調味料を使ってるのでお肉の旨味が引き立つのですよ~更に更に、パンの中にお肉とサラダを挟んで食べるのがまた良いのです!!」仲間を見付けたティアは嬉しそうに食べ方を説明した

 「そうなんですね~やってみます……確かに!!お肉の旨味がパンに染み込んで、しつこいかな?と思った所に野菜の爽やかさ!最高!!」

 「まぁ美味いのは確かだが…少しは落ち着け」強欲をなだめる憤怒

 「まぁうちのティアも一緒ですから仕方がないですよ?どうですか?お味は」馴れた様子で話をするマーリン

 「はい、とても美味しいです」少し緊張気味の強欲

 「良かった、良かった、今回も美味くいったみたいで…「良くないよ?ワシを忘れてないかい?」あ~忘れてた」

 「酷くない?ワシが何かしたか?エリック!!お前の所の女は怖いぞ!急に動けなくされたし!放置されたし!」「私のご飯の邪魔をしました」「まぁ少しな?でもだからって~」「あと力ずくで言う事を聞かすとか言ってました~」「いやいや、エリック?そんなこと無いぞ?てか強欲~お前はどっちの味方なの??」「エリックさん」「俺もかな~」

 「裏切り者~!!」泣き崩れる怠慢

 「まぁその辺にしてさ(笑)順番に紹介してくよ、先ずはこの泣き崩れたのが怠慢の魔王で美味しいそうにティアと食べてるのが強欲の魔王でマーリンとゆっくり食事を楽しんでるのが憤怒の魔王だよ?で~此方のティアだけどね?勇者パーティーに居た聖女で~そっちが魔女のマーリンです、まぁ何だかんだで最近此方の世界に来たのさ(笑)まぁ普通に強いから気を付けてね?」適当に紹介したエリックはゆっくりと食事を再開した

 「魔女と聖女!!話には聞いていたけど…なんで来たの?」

 「まぁ色々とね?」

 「答えに成って無いし…」落ち込む怠慢の魔王

 「…魔王ですか…もしかして、この前の敵討ち?それで今日は来たと…」考え込むマーリンに慌てた怠慢の魔王が弁明し始めた

 「誤解だよ…エリックには勝てないし…そもそも争う気は無い、ワシらはエリックに我々のリーダーに成って貰いたいだけなのじゃよ…エリック、何とか頼めるか?」「断ると何回も言ってるだろ?」「あら?断るの?良いんじゃない?結局エリックさんはゆっくり出来ない星のもとに生まれたのだしね?(笑)良い暇潰しじゃないの?」魔王に救いの手を出すマーリン

 「私も良いと思いますよ?」同じく同意するティア

 「そんな~二人にそう言われても…少しは考える時間をくれよ…」

 

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