第17話 キングオーガ討伐②


 ~~フリス視点~~

 元パーティーハウスに着いたフリスは玄関で大声で怒鳴っていた

 「おい!開けろ!何でカギなんかしてるんだ!俺様が入れないだろ!」扉を叩く勇者

 「早く!開けろ!居るのは!解ってるんだぞ!」

扉が開き中からセバスが出て来た

 「うるさいですね~近所迷惑ですよ?最近の勇者は一般的なルールも解らないのですか?」

 「うるさい!カギなんかしてるからだ!」(チッ面倒臭いのが居やがったか…まぁ良い、こちは国王の後ろ楯が在るからな(笑))

 「で?何の用ですか?また、問題を起こしに来たのですか?流石に二回目は厳しいですよ?」

 「ふん!お前には関係ない、俺は俺の女に会いに来ただけだ!だから、そこを退け!」

 「貴方に女性のお知り合いが?この家に?居ませんよ、そんな人(笑)」

 「あ?隠すのか?」(チッ面倒臭いな…王印付きの書面で黙らすか)「おい!お前も商人ならこの書類の効力が解るだろ?(笑)」懐から書類を出すフリス

 「まぁ、そうですね~これは、本物ですし…」

 「おい!何が書いて在るんだ?見せてくれ」前に出て来たダンブ

 「あ?またお前か~ほら、字は読めるか?汚すなよ国王の王印付きだからな(笑)」(この間は無理矢理捕まったけど今回は俺の勝ちだ(笑))

 「一応、私も見せて貰いますね?」書類に目を通すレイナ

 「私も見ましたが、本物ですし不備も在りませんでした…なので書いて在る内容は適応されます…」

 「まぁ、そう言う事だ!解ったんだったら早く二人を出せ!俺が連れてくからよ(笑)」(やっと二人が手に入るぜ、勇者に成ってから結構時間が経ったな(笑))

 「居ませんよ?二人は今日の朝から旅に出ましたので(笑)」笑いながら答えるセバス

 「はぁ?旅に出た!?ふざけるなよ!隠しても無駄だぞ?こっちはこの書類が在るからな(笑)」

 「ふ~解らない人ですね~まぁ、入って探せば良いのでわ?ただ、部屋は汚さないで下さいよ?汚したら…本物に許さないですよ?」

 (怖いな…)「ふん、解ってるよ!捜させて貰うからな!」(どうせ、部屋の何処かに隠れてるんだ、すぐに見つけてやる)


~~一時間後~~

 (何処にも居ない…アイツが言ってた事は本当だったのか…)「クソ!何処にも居ない」

 「だから、言ったでしょ?ここには居ないと」呆れた様子のセバス

 「まぁ良いどうせすぐに見つけてやるから、それよりもアイツらの資産を全部出せ!アイツらの物は俺のに成るからな(笑)」(確か二人は結構溜め込んでたはず、これで少しは楽になるな(笑))

 「?二人の資産ですか?在りませんよ、そんな物」

 「はぁ!?そんな訳が無いだろ!かなりの金を稼いで居たから絶対に在るはずだ!まさか、貴様が取ったのか!?」(見え透いた嘘を…まぁ調べれば直ぐに見つかるから良いけどな~)

 「まぁ確かにすごい金額に成りましたね~均等に寄付をするのは大変でしたよ(笑)ちゃんと審査をしてからですしね~二人からのお願いだから頑張りましたけどね(笑)」

 「はぁ?何の話だよ!?良いから全部寄越せ!」(寄付?まさか、全部?そんな訳が無いよな…)

 「あ~そうでした確かに有りますね~(笑)では、持って来ますので少々お待ち下さい」部屋に向かったセバス

 「あぁ、解った」(何だよ~ビビらすなよ、二人も居ないし金も無いなら無駄足に成るところだったよ(笑))

 「おい、勇者ちょっと良いか?」ダンブが話し掛けて来た

 「あ?何だよ」(ふん、今回は俺が捕まる事は無いからな(笑)余裕だな)

 「王印を使っての婚姻は本気か?状況次第では少なくとも俺はこの国を捨てるからな、覚悟は有るか?」「私も今回の件は見過ごせませんので…まぁ状況次第ですけどね?」勇者に脅しを掛けるダンブとレイナ

 「あ?本気で言ってるのか?国家反逆だぞ?」(この二人が敵に成る?ヤバイだろ…)

 セバスが奥から戻って来た

 「ほら、この書類ですよ?あと感謝の手紙が多数有りますね~おや?どうしました?」

 「勇者に今回の件を聞いて、状況次第では俺達が敵に成るのを伝えていただけだ」簡単に説明するダンブ

 「右に同じです(笑)」笑いながら話すレイナ

 「そうでしたか、なら問題は無いですね(笑)」手に持ってる物を渡すセバス

 「何だよこれは」(まったく金にならないじゃないか、こんな物いらんわ)

 「まぁ内容を見ていただければ解るでしょうが、寄付の金額と渡した場所が書いて在りますので好きにして下さい(笑)ちなみに私も二人と同意見ですので、事と次第によってはこの国の敵に成りますので~まぁよろしくお願いしますね?」

 「はぁ?お前ら三人とも正気か?国に喧嘩を売るとか…報告はするからな、覚悟しろよ」(直ぐに国が動いて捕まるさ(笑))

 「まぁ、用事がすみましたら帰って貰えますか?邪魔ですし…」

 「言われなくても戻るさ、この書類が本物か確認してもし嘘なら直ぐに捕まえに来るからな(笑)」笑いながら家を出たフリス

 (先ずは城に戻って状況確認して、三人の話をして…書類が本物か確認して貰って…絶対に捕まるさ(笑))


 城に戻って来たフリスは状況の確認を始めた

 「おーい!志願兵はどれ位集まった?」(上限まではいかなくても半分の五十位は欲しい所…)

 「何処にも見当たらないが別の部屋に待機してるのか?」回りを見渡しながらエドガードに声を掛けた

 「あ~フリスさんですか~大変ですよ?」

 「そんなに集まったのか!?いや~俺の人望もなかなか有るな(笑)」

 「?何を言ってるのですか?逆ですよ、無いんです…人望…」

 「は?そんな事は無いだろ?」(もしかして…ゼロ?そんな馬鹿な…)

 「で?何処に集めてる?顔合わせはしておかないとな」

 「一応は集合場所にこの部屋を指定していますので…もしかしたら誰か来るかも?」

 「もし…誰も来なかったら…討伐は?」(一人で討伐は無理だな、諦めよう(笑))

 「?勿論行って貰いますよ?勇者を国が支援するのは今回のような事態に備える為ですからね?分かってますか?」

 「解ってるよ、まぁ時間は有るから待っているさ(笑)」(やべーな笑えなくなってきた…)

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