第16話 キングオーガ討伐

~~セバス視点~~


 「あぁ解った、いつ行く?俺は今からでも問題ないぞ?」話を聞いた剣聖は簡単に即答した

 「はぁ?俺が頼んだ時は断ったのにセバスには即答かよ…」落ち込むギルドマスター

 「ふん!条件が違うだろ、勇者と同行が嫌だと言ったが討伐を嫌だとは一言も言ってないぞ」

 「まぁ、そうだが…」

 「もう、良いですか?私は他の用事を片付けてからですので…夕刻にあの家で合流しましょう、出発は明日の朝の予定です、良いですか?」

 「あぁ問題ないぞ、ではまた後で」ギルドから立ち去る剣聖

 「では、私もこれで」同じく出ようとしたセバスを引き止めたギルドマスター

 「ありがとう、セバスの一言で助かった」頭を下げるギルドマスター

 「まぁ私は私の為に動いて居るので感謝は必要ないですよ?では、急いでますので」走り出したセバス

 「…これで安心出来る…」独り呟くギルドマスター


 (次はレストランに食べ物の手配をしに行きますか、あ~大通りのパンも買いに行きますか~ティアさんが食べたがってましたし、食べ物は拘らないとティアさんは怖いですからね~(笑))


 食べ物の手配を終えたセバスは自分の商会に向かっていた

 (ふ~取り敢えず食べ物は良いですね~限定のパンも無理矢理用意しましたし、問題ないですね~次は溜め込んだ仕事を消化して…もう商会を誰かに譲りますか…)「駄目ですね~あの人と作った商会を誰かに、何て馬鹿な事を考えたんですかね~疲れてるのかな?まぁ頑張りますか~」


 「ただいま、戻りましたよ~」商会に戻ったセバスは自分の部屋に向かいました

 「さぁ、仕事を終わらせますかね~頑張りますよ~」

 「独り言ですか?独り言は疲れてる証拠ですよ?」部屋に入るなり声を掛けられたセバス

 「あ~また勝手に入って~で?今日はどうしました?何か問題でも?」

 「報告と確認に来ました」

 「報告は書面にまとめていますか?確認しますよ?で、確認?何の?」自分の机に座るセバス

 「報告書はそれで、確認とは魔女と聖女の結婚の話し、貴方は大丈夫なの?」

 「耳が早いですね~で?大丈夫とは?」

 「?魔女か聖女が好きなのでは?あれだけお金を使ったんですよ?」

 「あ~それは気にしすぎですよ(笑)確かにお金は使いましたが、それとこれは別ですよ?まぁ今回の件は気に入らないのも事実てすがね」

 「まぁ、貴方が良いのなら私は文句は無いのですが…で?どうしますか?今回の話し」

 「そうですね~状況次第ですが、お二人が抵抗するのであれば私は全力で助けますよ」

 「国家反逆罪に成りますよ?」

 「まぁ個人的に動きますが…私が本気で動きますからね?少なくとも国を傾けますよ(笑)」

 「そうですね、傾くだけで済めば良いですけど…」

 「私だけなら傾く位ですよ~(笑)まぁマーリンさんがキレたら、この国は無くなるでしょうがね~」

 「でしょうね~喧嘩を売る相手を間違えてますよね…」

 「まぁ、この話しはこの辺で~書類の確認は良いですよ?あと私の仕事も一段落したのでまた出ますね?他に用事は有りますか?」話をしながら仕事を終えたセバスは机から立ち上がった

 「!?もう終わったのですか?流石に速すぎですよ…本当に終わってる…」処理が終わっている書類の束を見て驚く従業員

 「まぁ色々とコツが有りまして~良ければ暇な時に教えますよ?ではでは、私は行きますね?」部屋から出て行ったセバス

 「貴方に暇な時が有るとは思えませんが、期待しないで待ってますよ」見送る従業員


 (さてさて、次はあの家に向かって~お二人に説明して~暴れないように言葉に気を付けて…まぁ何とか成りますよね?)

 

 パーティーハウスに向かいながら話の内容を考え急ぐセバス


 (ふむ、着いてしまいましたか~まぁ悩んでも仕方がないですね、出たとこ勝負ですね)


 「ただいま、戻りましたよ」リビングに向かうセバス

 「おや?誰も居ないのですか?」

 「やあ、先にお邪魔していたよ」奥の部屋から出て来たレイナはセバスに挨拶をした

 「あ~来ていたのですか?ちなみに二人は出掛けているのですか?」

 「私が来た時にはすでに居なかったが、机に置き手紙が有ったぞ?」机を指差すレイナ

 「これですか?貴女は読みましたか?」置き手紙に目を向けながら確認するセバス

 「まぁ一応はね、先ずは読んでから話し合おう」

 「そうですね~取り敢えずダンブを待ってから話をしますか…」置き手紙を読み終えたセバスは一息着いた

 「お~い!誰か居ないか~?」玄関から剣聖の声が聞こえて来た

 「おや?やっと来ましたか~出迎えに行って来ますね?」立ち上がるセバス


 「お待たせしました、と言うより勝手に入っても良いのですよ?」声を掛けながら玄関を開けるセバス

 「まぁそうなんだが、俺以外にも客が来ていたからな」後ろに立つ人を指差すダンブ

 「あぁレストランからの配達ですか?すみませんが中に運んで貰えますか?」

 「了解しました、失礼します」中に料理を運ぶレストランの従業員

 「まぁこれだけ有れば聖女様も満足だな(笑)」笑って料理に目を向けるダンブ

 「あ~、まぁ色々と在りまして…」言いづらそうに話すセバス

 「?問題が起きたのか?」

 「まぁ、中で話をしましょうか~おや?あれは…勇者?」遠くから近づく勇者に気が付いたセバス

 「面倒臭いですね、次から次へと問題が起きそうですね~」イライラしながら呟くセバス

 「運び終わりましたので、失礼しました」頭を下げる従業員

 「ありがとうございました、またよろしくお願いしますね?」

 「はい、こちらこそ何時もご利用ありがとうございます」最後にもう一度頭を下げてから走って行った従業員

 「さぁ先ずは中に入りますか」

 「そうだな、面倒だから鍵も閉めとくか」中に入って行くセバスとダンブ


 リビングに着くなり疑問に思ってる事を質問するダンブ

 「で?何がどうなってるんだ?そもそも、魔女と聖女はどうした?」

 「まぁ落ち着いて下さい、順番に説明しますから…先に玄関に来ている邪魔な勇者を片付けてからですかね~」ため息を吐きながら立ち上がるセバス

 「お?殺るのか?手伝うぞ?」立ち上がるダンブ

 「そうですね、騎士団で後処理が出来るので…サクッと行きますか?」立ち上がるレイナ

 「いやいや、流石にまだ殺りませんよ~彼には色々と利用価値が在りますからね~面倒臭いですが…」

 「そうか…まぁ、何時でも俺達は仲間だからな?」

 「はい、何か有ったら相談して下さいよ?」

 「ありがとうございます、頼りにしてますよ」


 「早く!開けろ!居るのは!解ってるんだぞ!」

 玄関を叩く勇者が怒鳴っていた

 「…うるさいですね~近所迷惑ですよ?最近の勇者は一般的なルールも解らないのですか?」文句を言いながら扉を開けたセバスは勇者に対して小言を言った

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