第14話 魔女と聖女
~~マーリン視点~~
「ほら、早く準備をするわよ?」
「了解です~」朝から出発の準備に励むティアとマーリン
「出来れば今日中に出発するわよ」
「そうですね~パレードは明日が最終日ですからその前にこの国を出ますか~」
「えぇ問題が起きる前にね…」(フリスが何もしてこない内に封印門を調べて出来ればあの人を助け出せれば…)「あの人が戻って来たら何とでもなるから…私が…エリックを助けに行く」「私達ですよ(笑)私も居ます、二人で助け出しましょう~」
「えぇそうね、頑張りましょう!」「はい!」
~~セバス視点~~
パレードの群衆に混ざり情報収集をしていたセバス
「ふむ、良い流れですね~(笑)国王も大分支持率が下がりましたし、予定より早くエドさんが国王に成るかもですね~順調ですね(笑)」
パレードに着いて行くセバスは疑問を感じていた
「?確か何時もならこの辺で終わりだったと思うのですが…変ですね~このままだと城の中まで入りますよ?何か問題が起きなければ良いのですが…」
そのまま群衆と一緒に城の門を潜ったセバスは回りを見渡しエドガードを探した
「…エドガード様も見つけられないし…何を始める気ですかね…少し嫌な予感がします…」(早くエドを見付けないと不味そうですね~城に入って探しますか…)
群衆から抜けて城に入って行ったセバスは回りに声を掛けながらエドガードを探した
「失礼しますよ?エドガード様を探して居るのですが、心当たりが有りませんか?」
「お疲れ様です、エドガード様なら奥で国王と話をしていましたよ?ただ…少々言い争いをしていたので…」
「ほぅ、それは珍しいですね~また変な事でもやったんですかね~?」
「私は解りませんが…エドガード様がお怒りに成られていたので…近付けなかったのです…」
「そうですね、それは仕方がないでしょう、では行ってみますね?」(また、あの愚王が何かやらかしたのでしょうか…何ともなければ良いのですが…)
「……ども言って……が、……」扉の向こうから聞こえて来た声に耳を傾けた
(ふむ、確かに言い争いをしてますね~珍しくエドが感情的ですね~何で今日なんでしょうね~出発の邪魔だけはしないで欲しいのですが…)
「失礼します、エドガード様大丈夫ですか?皆が不安がって居ましたよ?」
扉を開けて中に入ったセバス
「あ!?セバスさん!聞いてください!」
「まぁ落ち着いて下さい、どうしました?」
一息入れてから話し始めたエドガード
「ふ~そうですね、結論から言いますと駄目親父が王印を使って無理矢理婚姻契約を結んだのです」
「ほう、王印ですか?それは、なかなか…まぁ相手次第では?」
「相手も何も…フリスとマーリンさんとティアさんです…本当に何を考えてるのか…」
「はぁ!?冗談だろ?マジで?本当に?」
「はぃ…」
「あの二人に確認は?」
「それが…」
「ふん、女の意見なんか要らないだろ?」
「だから、その考え方が間違ってると何回も言っているのです!」
「勇者との婚姻なんて女の夢だろ?その後押しをしただけじゃ、今頃国民が庭に集まって居るだろうしの~勇者と魔女と聖女なんて良い組み合わせじゃろ?」
「だから、女の人は飾りでは無いし、女性の意見も大事だと言って居るのです!」
「そうですね~流石に不味いですね…」(マーリンさんに知られたら暴れそうですね…どうしましょう…王印を使っているなら契約破棄出来ませんし…でも、二人に伝えないとかな~怖いけど…)
「セバスさんどうしましょう~?」
「そうですね、先ずは二人に伝えて…マーリンさんが暴れないようにして…まぁ色々やってみますね?」
「お願いします、セバスさんが頼りです」
「いやいや、エドも考えて下さいよ?私は二人にどう伝えるか考えないといけませんし…下手したらこの国が更地に成る可能性も…」(取り敢えず二人に伝えてから考えましょうかね~)
~~マーリン視点~~
「さぁ、準備出来たかしら?」
「はぃ~バッチリですよ(笑)」
「じゃあ、出発しましょうか」
「でも、良いんですか?セバスさんに言わなくて…」
「まぁ良いんじゃないかしら、セバスも忙しいだろうし」
「そうですね、一応は置き手紙に色々書きましたしね(笑)」
「それじゃ行きますか」
パーティーハウスを後にした二人は元怠慢の魔王城に向かって出発した
「あら?城が騒がしいわね?」(何か有ったのかしら?)
「本当ですね~見に行ってみますか?」
「うん?そうね~止めて置きましょう、何か問題が起きたとしてもセバス達が何とかするでしょ?私達はあの人を助ける事だけ考えましょう?」
「は~い、了解です(笑)」
「じゃあ、行きましょうか」(何か嫌な予感がするから早く行った方が良いと思うけど…)
「ではでは、出発~!」
~~フリス視点~~
城のバルコニーから集まった群衆を見つめるフリス
「…国王が遅いな…何か有ったか?面倒臭いから勝手に始めるか?」
「駄目ですよフリス様…」
「解ってるよ、冗談だろ?」(まったく、うるせーな、駄目だと言うなら国王を連れて来いよな)
「すまんな、待ったかの?」遅れてやって来た国王
「遅いよ、どうした?何か有ったか?」
「いや、エドが騒いでの~まぁ五月蝿いから連れては来なかったがの」
「アイツか~アイツは何かと突っ掛かって来てたからな~」(本当に俺が何かしたかな?)
「それは、済まなかったの~あのバカ息子は勇者様に迷惑を掛けていたとは…知らなかったわい」
「まぁ良いさ、俺は気にしてないからさ(笑)早く始めようぜ」(これであいつらの資産が俺の物に…まぁ見た目も良いから完璧だな(笑))
「そうじゃの、では今から婚約発表を始めるかの~」
~~セバス視点~~
「不味いですよ…もう、始まりますし止めれないですね~どうしましょう…」
「はぃ…どうしましょう…何か良い方法が…こんな時、エリックさんなら…そうだ!!討伐依頼を発表にぶつけますか、それなら民衆の意識がそっちに流れるかも…」
「そうですね~そうしますか…では任せますよ?私は他の方に協力をお願いして討伐失敗の被害を無くす為に近くの町に待機してますからね?」
「はい、この場は私が掻き回しますので尻拭いは任せます」
「任されました~では、上手く行く事を祈ってますよ?」
「それは、私もですよ?上手く行ったらまた皆で飲みましょうね?」
「勿論!私が全部奢りますよ(笑)ではまた後で」(先ずは剣聖に声を掛けて…騎士団団長にも話をして…あの二人は?先にパーティーハウスに行きますか…)
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