第12話 錬金術師エリックのスローライフ
少し時間を戻して魔王と別れた後のエリック
~~エリック視点~~
「さてと、許可も取ったし適当に環境を整えて~ゆっくり暮らせる所を作って~自由に物を作って~目指せスローライフ(笑)」
(先ずは聖域作り…次に見た目だな~流石に赤すぎる…)赤黒い周りを見渡し悩むエリック
「お?そろそろ良いかな?聖域は~適当な柵を造るかな…」(材料は古龍の骨とトレントの木材を混ぜて木の柵を造る…それを建てながらぐるっと一周して~)「よし、ゆっくりやるかな(笑)」
柵を建てながらのんびり歩き始めたエリック
「ふ~やっと一周した(笑)モンスターも大分狩ったし、まあまあな時間を使ったかな?周りの様子が変わらないから解らないな~」
柵を建て終わらせて一息ついたエリックは更に中心に向かって歩き始めた
「次は環境を整えますかね~もう少しあのレールに近付いてからドーム状に囲って~どうやるかな…」(高硬度合金?でも中の風景を変えたいし…ガラスを合わせて隙間に小さい投写機を設置して~周りの魔素を使って~)「魔素を豪快に使えるのは魔道具としては有りがたいね~(笑)まぁ一度試して駄目ならまた考えるかな~」
独り言と共に出来上がる白いドーム
「お?良い感じじゃないか?四方に門も付けたし見た目も綺麗だな(笑)では、入りますかね~」
目の前の門から中に入って行くエリック
「お~外の世界をイメージしたけど良いんじゃないかな?青い空に赤黒い地面は変だけど…次は地面だな~それから建物だろ?畑も作りたいし~まぁのんびりやるかな~時間は在るしね(笑)」(直下で掘ってみて~ダンジョンだとしたら再生時間が深さで変わるから)「まぁ先ずは確認かな~適当な深さで囲って土を入れて芝生を生やしたいな~(笑)」
(深さは200メートル位で良いみたいだね~先ずは掘る)「収納!まぁ言わなくても出来るけど(笑)」地面が急に沈み出す
「まぁこんな感じかな~回りは金属で固めるかな…これで良いね~後は土を入れて、芝生を生やして」言い終わる時には辺り一面綺麗な芝生が生えていた
「ふむ、良い出来だね~これで一安心だね…て、レールの所をどうするか考えてなかったな~まぁ適当にドアでも付けるか(笑)どうせ誰も使わないだろうし」丸く空いたレールの周りに木製のドアが出来た
「次は畑に家にテーブルと椅子も作って~」(畑と家は適当に作っても良いかな~どうせ自分の分だし、後で直せるしまぁ適当適当(笑))
あっという間に畑と家が出来上がり満足げに見上げるエリック
「畑には小麦とサツマイモ、サトウキビも欲しいね~あと柑橘系のフルーツは譲れないね(笑)」次々出来ていく畑を見ながら椅子に座るエリック
「まぁ畑はこんな感じかな?あとは成長促進と収穫機と保管場所位かな?」(成長促進は魔王に作ったやつと同じで保管場所は時間が遅くなる倉庫を作って…収穫機はそれぞれの作物に合わせて自動のやつで…)「こんなもんかな~まぁ後はゆっくりしようかね~?誰か近付いて来る?三人か~まぁ良いや(笑)勝手に入って来るでしょ~」
~~魔王視点~~
エリックと別れてから直ぐに二人の魔王と合流した怠慢の魔王
「おい!?どうなってる?何だこの変わりようは?」怒鳴り付ける憤怒の魔王
「そうですね~せっかく食糧を持って来たのに~要らないみたいですね~」呆れる強欲の魔王
「?お~二人かいつもすまんな~まぁ見ての通り問題は無いから安心してくれ(笑)」
「で?何が有った?流石に変わりすぎだろ~」
「そうですよ~うちらより豊かに成ってるし~」
困惑気味の魔王二人
「そうだの~結論から言うと錬金術師が来た」
「!?エリックか?」驚く憤怒の魔王
「そうじゃ、エリックがこの世界に落ちて来ての~仲間に裏切られて封印門に落とされたらしい…」
「そうですか~あんなに頑張ってたのに…可愛そうですね…」悲しそうにする強欲の魔王
「そうじゃな、エリックに取っては悲しい出来事だが、我々には幸運な事じゃよ、なんせあの錬金術師が仲間になったのだぞ!?凄くね(笑)この街もエリックに色々と作って貰ったんだよ?流石だよな~神の使いと言われても信じるよ(笑)」興奮する怠慢の魔王
「落ち着いて下さいよ~ウザイですよ?ちなみにエリックは?今は何処ですか?私も挨拶がしたいですし~」
「…俺も…謝らないと…アイツのお陰で今が在るんだぞ!?あの時、少しでも信用していれば…」
「まあまあ、それは皆一緒じゃぞ?まぁ本人は気にしてなかったし~向こうも同じ事を言って居ったぞ?」
「そうなんですか~まぁその辺は置いといて~仲間に成ったんですよね?なら話に行かないとでは?」
「そうだな、そもそも一人で生きていけるほどこの世界は甘くはないだろ?大丈夫なのか?」
「そ、そうじゃな…何だか不安に成ってきたぞ…様子を見に行くかの?」不安がる怠慢の魔王
「よし!善は急げだな?今から行くぞ!」急かす憤怒の魔王
「了解です~行きますか~(笑)そもそもこの村は私達が居なくても問題なさそうですしね~羨ましい…」
「まぁ取り敢えず行くかの~では、皆の者!エリックの所に行ってくるから後は頼むぞ~!」大声で皆に頼んだ怠慢の魔王
「はい、エリック様によろしくお願いしますね?あとエリック様に粗相の無いように頼みますよ?」
「解っておるのじゃ~では、行くぞ」
「何だかエリックの方が慕われてないか?大丈夫か?」凄く心配する憤怒の魔王
「まぁ仕方がないでしょ~大分助けて貰ったみたいだし(笑)」笑う強欲の魔王
「え~い、気にするな!わしだって慕われて居るから問題は無い!はず…」急に自信が無くなる怠慢の魔王
「所でエリックは何処に行ったの?」
「わしらの拠点の真ん中に行くと言っていたぞ?まぁ向かえば解るじゃろ~ほれ、出発じゃ」
中心点に向かい始めた魔王達、代わり映えしない風景に不安に成ってきた
「所で真ん中に向かってるけど本当に居るのか?こんな所を一人で歩くなんて無謀じゃないか?モンスターに囲まれたら大変だろ?」
「そうですよね~しかも拠点から作る訳ですよね?私も厳しいと思いますよ?」
「まぁ普通ならな?じゃが…エリックじゃぞ?あやつが普通か?何でも出来そうな気がするぞ?」
「そうだがよ、物事には何でも限界が在るだろ?」
「まぁ向かえば解るさ、行くぞ」更に歩を進める魔王達
「!?何か危険な気配が!」
「本当ですね~だけど…動いてない?気配だけです?」
「そうじゃの~急ぐか…」走り出した魔王達
気配の原因にたどり着いた魔王達は困惑していた
「何だ?この物凄い威圧感の在る柵は?」
「はぃ、木の柵だと思いますが…何でしょう?」
「いやいや、それよりも目の前に見えて来た白い物体だろ!?見えない振りは駄目だぞ?現実を見なさい」
「まぁ見えては居るが…な~?」
「そうですね~見えていてもね~?」
「認めるしか無いじゃろ?あれがエリックの拠点じゃろ…きっと」更に近づく魔王達
「これは…凄いな~」
「そうですね~凄い大きいですね…」
「おや?この門からはいるのかの?」
「おい!?大丈夫か?開けたら攻撃とかされないか?」
「まぁ大丈夫じゃろ?ほれ、開けるぞ?」
門を開ける怠慢の魔王に続く魔王達
「どうなっても知らないぞ!?」
「まぁ成るようになるです~」
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