第11話 セバスの暗躍②

 ~~セバス視点~~


 パレード3日目、セバスは町の様子を確認していた

 「ふむ、なかなか良い感じに不信感が広がってるね~」(あんなに金ぴかの鎧ですからね~悪目立ちして良いですね~国王も自慢気なのが良いですね)


 町の声を聴きながらゆっくりと歩き回るセバス

 (次はどうしましょうかね~出来ればもう彼女達に会わせたくないですね~邪魔ですし…まずはエドの所に行きますかね)


 王城前まで来たセバスは何の気負いもせず入っていった

 「失礼しますよ~」門番に簡単な挨拶をするセバス

 「お疲れ様ですセバス殿!」挨拶を返す門番

 「はい、お疲れ様です、また近い内に差し入れを入れますね?(笑)」

 「ありがとうございます!楽しみにしてます」

 「いえいえ、良いのですよ(笑)それでは頑張って下さい」挨拶を返したセバスは王城の中に入っていった


 「エドさん来ましたよ~この後の展開について相談しましょう」

 「セバスさん来ましたね、この後ですがパレード最終日に城の広場に国民を招いて演説会をやるのでその時にモンスター討伐依頼をフリスに出す予定です」

 「良いですね~それなら逃げられないですね、あと二日後ですか?討伐依頼は何を出しますか?」

 「キングオーガの予定です、丁度良く討伐依頼が出てましたので俺が話を聞いて来ました、何でも山奥に現れて今の所被害は無く緊急性は低いそうですが脅威度が高いので困って居たそうです」

 「ふむ、それなら丁度良いですね~仮に討伐出来ても実入りの少ない依頼ですしね~まぁ討伐は無理でしょう…後始末はダンブにお願いしますかね…」

 「そうですね、その方が安心ですね」

 「では、早速打ち合わせに行ってきますかね~一応ギルドに詳しい話を聞いてからですかね?」

 「その方が良いと思いますよ?ギルドも安心でしょうし(笑)」

 「では、先ずはギルドに行きますかね~ではまた」立ち去るセバス


 「相変わらず忙しい人ですね~(笑)」「そうそう、言い忘れてました(笑)後で商会の方から差し入れを入れますので城兵の方達とお召し上がり下さい(笑)」扉から顔を出したセバス

 「解りました、いつもありがとうございます」

 「いえ、気にしないで下さいではまた~」


 ギルドに話を付けに来たセバスは受付に居た

 「ギルド長は居ますか?」受付嬢に問い掛けるセバス

 「セバス様どうしました?またあいつが問題でも起こしましたか?」

 「いえ、フリスの事では無いですよ?討伐依頼の話です(笑)」

 「そうですか、また問題でも起きたのかと思いましたよ~ギルド長でしたら奥の部屋に居ますよ?呼んで来ますか?」

 「奥の部屋に居るのなら私が直接行きますよ、入ってもよろしいですか?」

 「どうぞどうぞ、セバス様は何時でも入って良いと言われてますのでお入り下さい(笑)」

 「では、失礼しますよ?」奥に入って行くセバス

 (この部屋ですね?ギルド長と書いてますしね~居なければ待ちますかね)

 コンコンコン「失礼しますよ?ギルド長は居ますか?」扉にノックをしてから返事を聞かずに入ったセバス

 「おいおい、返事くらい待てよ(笑)」書類に囲まれた状態で苦笑いするギルド長

 「まぁ、時は金なりと言いますしね?時間は大事ですよ~持論ではなくあの人の言葉ですがね(笑)」ソファーに座るセバス

 「まぁ今茶を入れるから待ってろよ?」立ち上がるギルド長

 「気にしないで下さい、大丈夫ですよ?」断るセバス

 「いや、俺の休憩も兼ねるから気にするな、で?今日は何の用事だ」紅茶を二杯用意してセバスの前に座るギルド長

 「では、いただきます」(まあまあな茶葉ですね~)「今日来たのは討伐依頼の話をしに来ました、第一王子のエドガード様が持って行ったキングオーガの話です、これに私も絡みますのでその許可を取りに来ました」

 「?ギルドとしては助かるが、何の為に?正直実入りの少ない依頼だぞ?第一王子は解るがお前には特が無いだろ?」

 「そこは、私と王子の仲ですからね?」

 「いや、仲が良いのは知っているがな?それでも合わないだろ?まぁギルドとしては歓迎だ、好きにしてくれ正直、王子だと少し不安だったんだわ」

 「でしょうね~あの人が居ないですからね~頼むとしたら勇者(笑)ですからね~」

 「そこなんだよな~騎士団団長が率先して討伐に動けばまだ違うだろうが…動かないだろ?エリックが居ないからさ…」

 「でしょうね~あの人が居たから騎士団が討伐に行っていた所が大きいですからね~騎士団は基本的に討伐は有志ですからね~(笑)」

 「らしいな、エリックの時にだけ申し込みが殺到して大変だったらしいじゃないか(笑)」

 「えぇ、私も一度見ましたが…酷かったですね…特に団長が暴れてしまって…」

 「それは、酷そうだな~結局は先着100人だっけか?」

 「そうです、しかも急な告知で始まってすぐ定員になるのですから凄い人気でしたね~内容も気にしてないみたいでしたよ?」

 「そこまでか!?予想以上に凄いな…」

 「まぁ、あの人ですから(笑)」

 「今回の討伐はどうするつもりだ?エリックも居ないしお前も討伐する力は無いだろ?」

 「そうですね~私には討伐は無理ですが、剣聖と団長に声を掛けますよ(笑)」

 「剣聖と騎士団団長か!?それが可能なら安心だな」

 「まぁ、可能でしょう(笑)そう言えば場所はどの辺りですか?すっかり聞いていませんでした」

 「聞いてないのか?場所は怠慢の魔王が居た城の近くだ、多分近くの山から降りて来たんだろう、あの辺は森に囲まれてるからギルドとしては脅威度が低いのさ」

 「!?怠慢の魔王ですか~嫌な予感がしますね…」(変な事にならなければ良いのですが…あいつが関わるとちょっと嫌ですね~)

 「何か問題でも有るのか?町は遠いし森は深いから安心だと思うが?」

 「いえ、此方の事情ですので気にしないで下さい(笑)」(色々と話をしなきゃいけない人が多いですね~今晩まとめて話をしますか~多分パーティーハウスに集まるでしょうし…)

 「長い事お邪魔しました、そろそろ行きますね?」(さぁ急いで用事を終わらせますか~)

 「うん?もう行くのか?相変わらず忙しい奴だな(笑)」

 「まぁ、性分ですから~それでは失礼しました~」

 「おう、また何時でも来いよ?お前の商会には助けられてるからな(笑)」

 「いえいえ、気にしないで下さい(笑)では、また今度ゆっくりと(笑)」ギルド長の部屋から出たセバス(次は何処に向かいますかね~)

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