第7話 裏切りのフリスその後②
「ご紹介頂きました、私はセバスと申します以後お見知り置きお」
~~セバス視点~~
(ふむ、聖女と魔女ですか~どんな人物ですかね~?)
「自己紹介ついでに、私のメダルは此方になります」懐からメダルを出してテーブルに置くセバス
「ふ~ん、ドラゴンに天秤ね~私はこれよ」同じくポケットからメダルを出すマーリン
「ほう、貴方は魔道書ですか~なかなか趣が良いですね~」
「でしょ?まぁティアには負けるけどね(笑)ほら、見せてあげなよ」
「はい、此方になります」同じくポケットからメダルを出すティア
「ほう!?これは、凄いですね~ドラゴンに護られるロザリオですか?何でしょうね~見守られると護られるの違いは大きいですね~」
「はい、これは自慢のメダルです(笑)まぁ深い意味は無いと言っていましたが…」
「それでもですよ(笑)羨ましいですね~そんな事よりもお二人は何をしていたので?」
「あ~それはね、あの人の残した魔道書を解読してたのよ、難しいし意味が在るかも解らないしね~」
「そうなんですか~大変ですね、所で?エリックさんの最後は聞きましたか?」
「うん?まぁアイツから魔王と一緒に消滅したと聞いたけど…」「それが違うみたいですよ?」
「!?詳しく教えなさい!!」「良いですよ、そもそもその為に来たのですから」
「結論から言いますとあの方は生きてます、正確には此方の世界では死んでいないですかね」
「?どう言う事?」
「つまり、消滅ではなく封印されたのです」
「!?封印門ですね!」 「正解です」
「何処で聞いたのよ?」
「フリスにかなりお酒を飲ませて聞き出しました(笑)」「なら信憑性は高いわね~」「そうですね」
「と言う事はだよ?封印門を調べればもしかしたら?」「はい、その為に此処へ来たのですから、まずは魔道書を探しましょう!!」「大丈夫よ」「?大丈夫とは?」「魔道書はこれよ、まぁ難しいから何も解らないけど…本気だすわ」「はい、私も頑張ります!!」
「よろしくお願いしますよ?あの方の手掛かりですからね、環境は私が整えますから何でも言ってください」
「あら、助かるわ」「ありがとうございます」
~~フリス視点~~
ギルドを後にしたフリスはパーティーハウスへ向かっていた
(クソ~何で俺が借金なんてしなきゃなんだよ!?せめて借金は失くさなきゃ勇者として恥だな…)「クソ、あの詐欺師のせいだ!」
文句を言いながら走るフリス
「戻ったぞ~荷物を纏めろよ~」「何を言い出すのよ急に?」「そうですよ~」居間に顔を出すフリスは驚いた
「あ!?何で貴様が居るんだよ!?」「おや?先程ぶりですね~ちなみに私はお二人の友人ですよ(笑)」
「そんな事より、さっきの話よ?どうしたのよ」
「あ~このパーティーハウスを競売に掛けたから(笑)今日中に出てくれ」「はぁ!?何勝手に売ってんのよ!!」「あ!?リーダー権限だよ」「勝手な事を…」「早く出てけよ?」
「あの~ちょっと良いですか?もしよろしければ私が買い取りますよ?そうですね~白金貨二枚でギルドに話をしてきますかね~」「本当か!?」「はい、良いですよ(笑)」(よし!あと白金貨一枚位だな)「それと、貴方の荷物を白金貨一枚で買いましょうか?」「本当か!?頼む買ってくれ」「了解、では白金貨一枚ですね」懐から白金貨を出すセバス
「確かに、残りは?」「残りはギルドに支払いますのでその後です、今から行きますか?」
「頼む、今から一緒に行ってくれ」(よし!これで借金が無くなる)「と言う事で、早く出てけよ?」「その事ですがお二人は此処に住んで下さいね?」
「はぁ?何でだよ!?」「ここの管理ですよ(笑)私の友人ですからね?頼めますか?」「良いわよ~」
「はい、了解です」
「俺も良いのか?」「いやいや、貴方は別ですよ?さぁ行きますよ?それでは頼みますね?」
「は~い、行ってらっしゃい」
(まぁ良い、これで借金が無くなるのなら問題は無いだろ)「待て、俺も行くぞ!?」
足早にギルドに向かう二人には会話も無い気まずい雰囲気であった
(クソ~何か言えよ!気まずいな~)
「さぁ着きましたよ?受付に行きますか」
「解ったよ」ギルドの受付に向かう二人
「あら?先程はどうも」「また来てしまいました(笑)」「次は何を仕出かしたんですか!?」
「ば!違うよ!?俺が何かしたみたいに言うなよ」「そうなんてすか?」「まぁそうですね、今回は違います(笑)この方がお売りになったパーティーハウスを私が買いたいと思いまして」「そうなのですか?まぁ競売に掛けるのは明日なので金額によっては許可が降りるはずですが…幾らですか?」「そうですね~白金貨二枚をこの方にギルドの手数料は別でどうですか?」「手数料が十%なので金坂二枚に成りますがよろしいですか?」
「良いですよ?」懐から白金貨二枚と金坂二枚を取り出したセバス
「確かにお預かりします、此方が家の権利書です」「確かにお預かりしますね(笑)」
「おい、俺の金は?」「勿論、ギルドへ支払っておきますので後は白金貨一枚ですね」
「ほら、早く払えば良いのでは?先程お渡ししましたよね?」「チ!解ってるよ、ほらよ」白金貨を渡すフリス
「確かにお預かりします、これで支払いは終わりました」
「ほ~もう、払い終えたのか?早かったな(笑)」
奥から出て来たのはギルド長だった
「ふん!俺が本気を出せばこんなもんよ!」
「お~凄い凄い(笑)」
「じゃあ、あばよ」ギルドを後にするフリス
(あれ?結局は俺が無一文になったのか?装備も無いし、残ったのは隠してた金坂五枚だけか…どうしよう~まぁ何とかなるかな?取り敢えず王様に相談するか(笑)何とかしてくれるべ~)楽観的なフリスは難しく考えずに王様の所へ向かうのだった
~~国王謁見~~
「この度は謁見していただき、ありがとうございます」頭を垂れるフリス
「よいよい、勇者の頼みであればこそよ(笑)して?何用だ?」
「私事では有りますが色々在りまして~装備を無くしてしまいましたので、そのご相談に…」
「何?それなら国のお抱え鍛冶屋に造らせるぞ!?」「それは有り難いのですが…持ち合わせが少ないので…」「な~に、国庫から全部出すぞ(笑)」「本当ですか!?有り難うございます!!」
「駄目ですよ父上?国民が納得しません」後ろから現れたのは第一王子のエドガードだった
「おぉ~エドではないか、駄目とは?」
「国庫は国民のお金ですので、いくら勇者とはいえ納得してもらえないですよ?せめて半分負担位ですかね?まぁ勇者様は褒賞金も有りますし持ち合わせは有るでしょう?」「いや、まぁそうですが…」
(クソ~上手く行きそうだったのに!)
「エドが言うならそうなんだろう、まぁ此方で造るから待って居なさい、なるべく立派な装備を造るからな(笑)」
「はぃ…有り難うございます…なるべく控え目で…」(ヤバい金が無くなる)
「何を言う?勇者なのじゃぞ?変な装備は駄目だろ?元の装備より良い物を用意するぞ?なぁエドよ」
「はい、その方がよろしいかと思います」
「ほら、エドもこう言うし任しておけ(笑)」
「はぃ、よろしくお願いします…」
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