第3話 目指せスローライフ!?
「懐かしいな~大体当たったかな?予想」「ほぼ正解だったよ、仲間には裏切られた、けど警戒してたおかげで死ななかったよ、ありがとう…結局は封印されたけど、助かったのは事実だし感謝してるよ(笑)」「て事はだよ?今回は完全に味方だよね?大丈夫だよね?」「そうだよ、今回の事でもう懲りたから自由に生きる(笑)」「そっか~」「そんな事よりも、さっきから見てたけど肉は焼かないの?」「焼くにしても燃料が少ないし勿体無いから基本は生だよ」「なら、焼き台も出すから焼いてくれ…生は嫌だ(笑)」 言うと同時に現れる焼き台が五台と燃料 「良いのか?」「良いも何も俺が焼いてほしい(笑)」「すまない」「まぁ気にするな俺の好みだからさ~」
「焼き上がる前に色々造りますか~」「例えば?」「まずは畑の手直しだろ?あと調理場も作らなきゃだしね~」「畑が直るのか?食物が作れるようになるのか?どうやって?」「まぁ落ち着け(笑)順番にやるからさ」「頼む!!」「了解~」
畑に来たエリックは状況の確認を始めながら集中し始めた
(畑は魔素が強すぎて食物が侵食されてるのか、あと畑が浅いから深くして…まぁ何とかなるかな?)
「どうじゃ?何とかなりそうか?」「うん?まぁ何とかなるかな?」「頼む!」「畑を弄っても良いのかい?」「主を信じとるよ(笑)」「了解、色々やらせてもらうよ~まずは畑を深く掘るぞ?」「掘れるの?私達では簡単には掘れなかったのに…」
いきなり消失した畑の土、深さは十メートルほどで驚く魔王を他所に土が埋め戻される
「まぁ取り敢えずこんな感じかな?」「そんな簡単に…」「まぁ俺だしね(笑)次に四隅に魔素を利用した光源を付けて~」突如現れた街灯の様な物
「?それは?」「この光源の機能は周りの魔素を吸収して自動で光る、この光に当たった食物の成長促進位かな?まぁ魔素が成長の阻害をするから吸収するだけでも大分違うはずだよ?」「はぁ」「まぁ種芋もついでに埋めたからすぐ出来るさ(笑)」唖然とした魔王を他所に歩いていくエリック
「次はこの場所に調理場も作らなきゃね~」
突如現れたレンガ造りの大きな建物、窓も付いていて落ち着いた雰囲気「はや!!もう出来た!?」
「見た目だけね~一応中も出来てはいるから見てきて良いよ(笑)俺は機能を付けてくからさ~」「解った、見てくる~」走って行く魔王、見送るエリック
「さてと、まずは水だな~」(周りの魔素を吸収して燃料にする魔道具を作って機能は空気中の水分から飲み水を精製、複製して量の確保で良いかな~屋根の上に作って配管を繋いで…よし完成~)「どうだい?何か不備は有ったかい?」
中に入りながら魔王に尋ねたエリック
「凄いだろこれ!?あんな一瞬で作れるのは相変わらずだな!!」「不備は?有るかい?聞いてる?」
「いや、無いだろ!?」「ならコンロも作っておくかな~」(ふむ、内容は燃料の代わりに魔素を使って~火力調節機能と炎上防止かな…)突如現れたコンロ含めた台所に驚く魔王
「なんだそれは?使えるのか?燃料は?水は何処から?」「落ち着け、順番に説明するよ(笑)」
「良いかい?まずは水は屋根の上に作った魔道具から引いてるから安心してくれ、コンロも魔道具だから燃料は気にしないで良いよ(笑)どちらも燃料は魔素を使ってるからさ」「はぁ~凄いのは解ってるつもりだったけど…これはヤバイね(笑)何でも出来るじゃん」「いやいや、俺にも出来ない事は在るしね~」「逆に何が出来ない?」「まぁ色々と…そんな事より今は皆でご飯にしよう?収穫祭なんだろ?」「そうじゃった!皆の所へ行くぞ!」
広場へ着いた魔王とエリックは笑い合う村人の顔が眼に入り、嬉しそうに笑い合った
「魔王様、此方へどうぞ」「エリック様も此方へ」「いやいや、様は要らないよ(笑)」
村人に案内されて中央の空いた場所に移動した魔王とエリック
「此度の感謝祭はほぼ全てこのエリックが来てくれたお陰じゃ、なので皆はきちんと感謝をしないと駄目じゃぞ?」「エリック様!ありがとうございます!」「まぁそこまでの事はしてないからさ、気にしないでよ(笑)」「さあ、皆の者、頂くとしようかの?」「はい!」 一斉に食べ出す村人、魔王とエリックの元にも焼き上がった肉や野菜が届けられ食べ始めた
「旨いな、ありがとうなエリックのお陰じゃ」「いやいや気にしないでよ(笑)俺達の仲だろ?あ~忘れてた、これを渡しておくは」
何処からか現れた鞄を投げ渡すエリック
「この鞄は?」「これはマジックバックだよ」「マジックバック!?そんな高価な物を投げるな!!」「?俺の手作りだから良いだろ?」「逆に駄目だろ…」「そんな事は無いよ」「なら機能は?」「機能は~容量が五十トン位で内容物の時間停止位かな?」「レジェンドクラスの秘宝じゃん!?」「だから手作りだって(笑)これがないと肉が手に入らないだろ?」「?どう使うのじゃ?」「?言わなかったか?」「何の話し?」
「なら使い方を説明するよ~ちゃんと聞いてよ?」「了解!」「まずは食べれる魔物を倒すのだけど、素早く首を落として首が消える前に身体を収納するのさ、そうすると身体が丸々手に入るから食糧問題が解決するだろ?」「??そんな事が可能なの??」「まぁ裏技みたいな?」「早速試してみるかな…いや、助かった!このお礼はどうすれば?」
「うん?まぁ特には無いけど…強いて言うなら他の魔王に俺が来た事と仲間だと伝えて欲しいかな~」
「了解なのじゃ!後何か有るかの?」
「なら、俺が住む場所をくれないかい?」「この村なら大歓迎じゃが?」「いやいや、出来れば中心点位に居住区を作りたいから許可をくれないかな?」「うむ~まぁ無理強いは出来ないからな~まぁ解った真ん中だな?他の魔王にも伝えておくよ」
「ありがとう、そうと決まればもう行くかな~」「なんじゃ、もうかい?もう少しゆっくりして行けば良いのに…」
「それじゃ~何かあったら相談には乗るからね~(笑)」手を振り歩き出すエリック
「了解じゃ、他の魔王も行くかもしれんが宜しくの?」「了解~」(さてと、のんびりスローライフを目指しますかね~)
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