第121話 ハクを連れて魔法の実践 

ハクを連れて、サザン別荘に戻ってきたけど、まあ、誰もいないな? 

なので、ハクを、温水シャワーとシャンプーで洗ってやったら、嫌がらなかったから、OKなのかな? 風呂は、さすがにね・・駄目だと思ったんだよ・・

シャワーで、洗い流して、温風で乾燥させてあげたら、なんか、キャキャ、ウフウフ言いながら、喜んでいる? 何? 「うん、良い気持ちなの」って言ってるし、良しとしよう。こういうのは、あまり経験ないからな、まあ、適当にやってみたけど、悪くは無かった?ってことかな? 言葉が通じるから良いけど、これ、普通のペットの場合、細かい所まで理解できるのかな?


それで、家の中を案内して、寝るところは、って部屋を考えていたら、僕の部屋で良いっていうので、まあ、ペットなら良いよね・・

で、次は、農園を案内して、ここは、スミレとミドリって二人が、世話していろいろ作っているんだ、って言えば、「知ってる!」って、ああ、なるほど、僕の記憶でも呼んだのですね、そういえば、僕が名乗る前に、僕のことを、「ヒカル」って解っていたし、やはり、ハクの「神眼」、「鑑定」は、勇者級を超えているんだな。

まあ、一緒にやっていれば、慣れるのかな? 


そんな時に、二人が、「転移」で戻ってきたようだ。僕が、世界樹に水をあげていたら、やってきたので、二人にハクを紹介しておく。セイランと同じく、神獣だよ

、ってね。ここで、一緒に暮らすから、ヨロシクって。

ハクも、ちゃんと自分で自己紹介していたよ。

「ハク、です、ヒカルさんの従魔になりました、スミレさん、ミドリさん、よろしくお願いします」だって、ちゃんと、話せるんだね。

とりあえず、二人とも、Bランクに昇格して、護衛依頼の報酬ももらってきたようだよ、良かった。もちろん、報酬は、各自のものだからね、僕は受け取らないよ。

夕食の前に、農園を少し見て、風呂に入る、っていうので、了解して、僕は、居間へ移動する。ハクも付いてきたよ。

1mくらいってのは、犬でいったら、大きめのラブラトール?くらいか?

まあ、そのへんで、転がってもらっても、充分に広いから平気だけどね。専用のマットでも用意しなきゃ、だね。


それで、考えていたんだけど、これ、この神獣ペットの流れ、これって、創造神の指輪からの流れかな?って。

自分を「鑑定」で、


*創造神の加護 神獣召喚、神獣神術創造、神獣神術複製、


なるほど、***では無くなって表示されているしね。何よりも、ハクは、僕の魔力を充填して大きくなったし・・・

だから、どう?ってことは特に無いけど、ハクの面倒をちゃんと見ろよ、ってことだろうな。 「創造神様、了解しました。」


二人も、風呂から出てきて、居間に集まって、いろいろ詳しく、護衛の話などをしてくれるので、ひたすらに聞いていたよ。

ハクも聞いていて、時々、「凄い!」とか「駄目じゃん」とか、「そうそう」とか、いろいろ、相槌を打ちながら聞いているよ、凄いな、こいつ。


じゃあ、明日は、どこかで、魔物狩りでもしようか・・・


近くで良いかな?って思って、マーテン大公領の東の方へ向けて、「飛行」で飛んでいる。スミレとミドリは、農園作業や、自分たちのことで、やりたいことがあるそうなので、ハクと、まあ、いつも一緒のヤミちゃんの3人で来たよ。


「転移」よりは、地形とかの様子が解って良いかな?って思って、飛んできたんだけど、「隠密」しているにも関わらず、ハクなんかもう、僕の隣で、わーわー、キャキャ、弾けていたよ。セイランも呼んで、先に行って、魔物の群れでも、探してくれるようにお願いしておいた。こちらは、まあ、ハクに合わせて、ゆっくり向かおう。

セイランから「念話」で、魔狼の群れと、山のほうに、オークが数体まとまっている、って言うので、まず、草原の、魔狼の群れの上空で、ハクに、こうしてああしてこうする、そうでなければ、こうする、とかいろいろ言ってから、「やってこい」って送り出したのを、見ているのだけど、なんというか、完璧だよ。


あいつ、僕の記憶をどこまで読み込んでるのやら、まるで、僕が直接やっているのを、自分で見ているような、そんな錯覚?さえおこしそう。


近くまで寄っていって、「变化」して、弱そうな少女の姿になって、誘って、「フラッシュ」でおびき寄せて、集めたところで、「隠密」で上昇して、空からの「風刃」で、魔狼たちが一斉に首チョンパされてしまったよ。

ま、「魔石回収」は僕がやっておいたけどね。

戻って来たので、「よくやった!」って褒めていたら、僕の隣にスリスリしてくるので、思わず、撫で回してしまった!? アッと思ったけど、・・・・イヤな顔はされてないようなので、良し、ということだな。

しかし、あの「变化」は良いな、自分を囮にするなど、あれは、良い餌だよ、全く。

ま、何だ?最初から、小さくても白虎の姿で出れば、向こうも、逃げ出すだろうしね。

さて、セイランも待っているから、山の方へ向かおう。

山裾の林のところに、6匹、オークがフラフラと歩きまわっているな、単なる散歩?なわけないか・・・縄張りの警戒?かな? 「空間察知」では、この先に、村ができつつあるのか、20頭くらいの集団になっているな。


まあ、まず、この6匹、今度は、何も指示無しで、ハクに任せてみた。

また、少女の姿で、こっち来いこっち来いして、6匹を集めて、「催眠」でふらつかせて、「光刃」で、全頭の首チョンパだよ。僕は、後始末だね、死体と首を全部「収納」して、ハクの後を追う。ハクは、既に、奥の集団の気配を解って進んでいるので、迷いが無い。見れば、中に一体、体の大きいのがいるな、リーダーっぽい。

ハクは、まあ、大きいのが居ようが、関係なしだよ。少女の姿で引き寄せて、「フラッシュ」で、脅威と見せかけて脅かして、さらに誘い込んで「光射」の一斉放射。同時に、大きいリーダーには、「光刃」で、すべてのトドメをさした。


戻ってきたハクを褒めちぎりながら、オークたちを全回収する。セイラン情報でも、もう、このあたりには、いない、ということなので、終わり。

セイランが、珍しく、果物を欲しいっていうので、メロンやスイカ、林檎や桃を多めに、彼の「収納」へ移動させておいて、「召喚」を解除してあげたよ。誰かにあげるのかな? まあ、精霊たち?なら喜んでくれるだろうけど・・・

僕達も、山の頂上付近の岩場に下りて、座って、メロンを食べている、ハクにも、精霊水は好評なようだったよ。僕が生活魔法で出した水とどっちが良い?って聞いたら・・・僕の水が良いってさ・・




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