第120話 サンドミ島調査  

一応、確認ということで、エンデ王に念話してみるが、顔を見れないのか?なんてウジャウジャ言っているので、ならば、と、「転移」で、エンデ王の執務室へ移動。


それで、「サンドミ島」とか、「転生者の末裔」とか、知らないか?って聞いたけど、「知らん!」ってさ。なんだ?来るまでも無かったな・・・

なので、帰ろうとしたら、腕を掴まれて、この前の火山島のダンジョンの事とか聞かれるし、また、何か、面白そうなことに首を突っ込むんだろう?とか、俺も・・・とか、またまた、煩いので、軽く「感電」させて、腕を掴むのを止めさせて、「転移」で帰ってきたよ。


時代が、エンデより、もっと前なのかな? まあ、もっともっと前の時代だろうな。

とりあえず、数日後にでも、行ってみようかな・・・


なにはともあれ、事前調査はするけどね。ということで、「隠密」「転移」して、サンドミ島上空へ移動。島内もかなり整備されているよ。東西の港を真っ直ぐにつなぐ幅広の道路もあって、何と、中央には市場。こんなところでも、物物交換ではなく、貨幣を使って取引されているな、貨幣は、・・オリバー金貨だよ。「転移」で物を売りにきて、外貨を持ち帰っているのかな? もともとオリバー金貨が使われていた? 最初にここに来た転生者たちが、そもそもオリバー金貨、銀貨、銅貨を大量に持ち込んだ? 当時はまだ、オリバー帝国も勇者召喚、やっていただろうしね。

とにかく、オリバー貨幣が使えるなんて最高!だよ、売るほど?持っているから。


住民の家は、その中央街道沿いに多い。あとは、港を中心に広がる住宅地、沿岸は漁師たち、港から離れるにつれて、商人や平民? 島の北部には、山岳で森が広がって、魔物の気配も多いけど、ここの魔物は、どこから流れてきた?

市場の北側には、魔物の森から守るように外壁が設置されていて、何と、そこでは、牛、豚、羊、鶏などか、飼育、放牧されているよ。

確かに、肉には困らないな、そして、市場の南側、海側にも、外壁が設置されていて、こちらは、農地、畑になっていて、作物が育てられている。じゃがいも、人参、玉ねぎ、大豆、葉物野菜いろいろ、ハーブ類、薬草類・・・

そして、2箇所の港、なるほど、自給自足だよ。


まあ強いて言えば、鉱山が無いな、煙の具合から、鍛冶屋はあるようだから、なら、鉱物や金属はどうしてる? 全部、他国へ行って購入するのか? 値段は、魚などの比較じゃあないよ、高いよ。って「空間察知」してみれば、一箇所、鉱脈が出ている山がある?かな。

更に詳しく「鑑定」すれば、金、銀、銅、鉄、は、ここで採れそうだな、埋蔵量も結構あるし、これ鉱山開発すれば、金属も賄えるだろうな。

サンゴ礁と白い砂浜が綺麗だよ、といっても、観光開発しても、ここまで、普通は来れないから、無駄なことだけど・・・


ああ、やっぱりな、隣の「不沈の島」の高山から、何か「念」が来てるよ、これは、龍ではないな、神でも無いし、誰?

折角だし、気づかれたし、近くまで「飛行」して移動。まだ、ずっと「隠密」状態なんだけど、これを、見破られましたね〜 

うん?やっぱ龍なのか? イヤ、違うなこの気配、なんだろう?

「鑑定」で解ったよ。 「神獣」?だって? 「白虎」か、この気配は、まだ未熟?子供? とりあえず、セイランを呼んで、話ができそうか確認してもらおう。

なんてたって、青龍だからね、白虎なら、同じようなものだろう。


セイランが聞いたところでは、・・・

前は母親と一緒にいたけど、この周りが海に沈む時に、ここの巣を守るために母親が魔力を使いすぎてしまって、巣は守られたが母親は虚空に召喚されていった。

当時まだ生まれて間もなかったが、そのことだけは覚えていたようだ。

それから、数千年、巣に蓄えられていた魔力だけで育ってきて、母親からの直接の魔力補給などが無いために、成長速度が極端にゆっくりになってしまったが、今まだ、生きていると。


今日は、近くで大きな魔力を感じたので、助けて!って「念」を送ったようだ。

まあ、だいたい解ったけど、魔力をあげれば良いのかな? 

「うん」って、何?話せるのか? 「はい、まりょくをください」 

まだ、見た目、そこらの捨て猫くらいで、まあ、可哀想かな? ということで、触れて、直接、僕の魔力を、ゆっくり、少しずつ充填してやること5分くらいかかって、見た目が変わってきたな、おチビちゃんの白虎になった。

何か? もっと! って言っているけど、まあ、勝手な奴だよ、そうか? 子供か?しょうがないのか? なので、更に、少しずつ、魔力充填をしてあげてたら、一応、2mくらいの白虎に成長できたようだよ。


ならまあ、良いか?ってことで、帰ろうとしたら、僕のそばに寄ってきて、

「一緒に出る!」って、どこへ? 僕と一緒に来るってこと? 「うん、主に付いていくよ〜」 セイランをみれば、頷いているので、まあ、そういうことなんですね、これは、・・・って、どうしようかな〜って思っていたら、 ポン、って小さな音がして、白虎が1mくらいに小さくなって、毛並みの良い、チビ虎になったよ。

このほうが、魔力の節約!ってことらしいよ。なんだ? ペット? なのか?

別に召喚でも良いよ〜って言っても、「ヤダ、いつも一緒」って言って聞かないな。どんな能力を持っているのかな? 「鑑定」。


神獣 白虎 レベル800 ヒカルの従魔

 絶対防御、状態異常無効、毒無効、全言語理解、

 神獣神術 神眼、転移、転送、異空間収納、变化、変身、人化、隠蔽、魔法複製、スキル複製、神獣召喚 


こいつ、もう、何でもアリのチート野郎だよ。何だ?神術って? もう神様だよ。

で、セイランが言うには、一応、性別は、女性、なんだって・・

なら、名前をどうしようか? ハク、シロ、・・・ よし、ハク、にしよう。

君に名前を付けます、「ハク」、これでどう?ですか? 

「うん、良いよ!、私は「ハク」、ヒカルさんの従魔で〜す」

「はい、よくできました」って、こういう調子でいくのかな? もっと、普通でいいけど・・・

あとは、早速、ハクに、ありふれた僕の魔法を与えておく、


*神獣 白虎 レベル800 ヒカルの従魔(命名:ハク)

  絶対防御、状態異常無効、毒無効、全言語理解、

  神獣神術 神眼、転移、転送、異空間収納、

       变化、変身、人化、隠蔽、

       魔法複製、スキル複製、神獣召喚 

  複製魔法 隠密、透明化、飛行、

       魔石回収、解呪、解毒、浄化、清浄、

       風刃、光刃、光射、

       加重、催眠、感電、捕縛、魂殺、


必要なら、適当に追加していけば良いよな、「魔法複製」だってさ、もう最初から凄いもの持っているな、イヤ、そうか僕もそうだった?かな?

与えた魔法が身に付いたのか、いろいろ言っているよ〜

「あ、これ、面白い、凄いや、えっ、そんなことも出来るの? 早く使ってみたいかも?・・・」だってさ。ひょっとして、戦闘狂? なわけ無いと思うけどね、まだ、子供だし・・・何というか? 遊び感覚? ウインディたちと同じようなものかな? って精霊たちのことを思っていたら、出てきたよ〜

ヤミちゃんだけならまだしも、ウインディにライムまで、それに、セイランまで加わって、僕の従魔?5人組?が今、ここに勢ぞろいしたよ。


精霊たちなんかもう既に仲良くなったのか? 知らないけど、ハクの綺麗な毛並みに飛び込んでいっては、「気持ち良い〜〜」なんてやっているよ、ハクも、イヤじゃ無いみたいで、一緒になって喜んでいる? のか? 

そら、思った通りだよ、精霊達が、棒切れを持ち出してきて、チャンバラごっこが始まった・・・

それを見て、自分もやりたそうなハクを見て、木刀(不殺生・衝撃軽減)を作って、ハクに与えたら、何と、小さな女の子に「变化」して、見様見真似で、木刀を振っているよ。何か?楽しそうだな・・・

でも、この姿のハクを連れて歩くのは、駄目、だな、いろいろ面倒そうだ。

従魔でペット、これでいてもらおう。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る