第114話 エルフの人身売買阻止
何というか、こちらは、誘拐犯、人身売買専門の盗賊団のようですね、どこへ行くのかな? 本拠地まで付けてみよう。
なるほど、さきほどの取引金額は、二人で、金貨500枚ですか?結構、良い金額なんだろうな。相場を知らないけど・・・
オストリア王都の港から入って、王都の東の端、ここは、スラム街、そこの中にある大きめの小綺麗な家に入っていったよ。中には、30人たむろしているところに、今、追加で4人、合計34人の盗賊団。
最奥の部屋にいるのがボスか? 先程のお金がボスの机に置かれた。
中身を少し見て、重さを確かめるようにしただけで、後ろに置かれたバッグへしまい込んだ、マジックバッグだよ。
「鑑定」では、
オリオン人材派遣 オリオン盗賊団 頭目オリオン 転生者 600歳
殺人、窃盗、詐欺、
鑑定、錬金、身体強化、
隷従魔法、奴隷魔法、火魔法、水魔法、
*マジックバッグ 容量無限 時間停止
いたよ、転生者、犯罪者として。殺人の称号持ちですか・・・
面倒だけど、とりあえず、全員に「催眠」強めで、金品は回収、ボスのマジックバッグも回収。
あとは、屋敷内を探査、隠し部屋、隠し金庫、地下、すべて無し、まあ、あのマジックバッグになんでも入っているんだろうな。
マジックバッグに魔力を強めに流して、所有者を上書き変更して、目録を眺める、
確かに、金貨がたんまり。
*オストリア金貨とウエステン金貨が、5000枚ずつ、
私物では、
*魔剣、両手剣、片手剣、って彼は剣士なのか? 剣術スキルが無かったけど?
あとは、整理されていないが、
*金貨、銀貨の袋が20個くらい、多いよ。
それに、やはり持っていたよ、生徒手帳、だけど、中身は破り捨てられている。でも、ケースだけ残しておいたのか? まあ、わからん・・・
いつものように、「白状」をかけて、「白霧」とともに、王城の近衛騎士団の練習場に、全員を転送する。
さて、向こうはどうなっているのかな? セイランからの情報では、すでに人質達は確保して、火山島のカンナのところへ送ったらしい。どうやら、黒幕自らが、王都の港まで、エルフ見たさ?かどうか知らないが、迎えにきていたようで、そのまま馬車で連れ帰ったところで、人質たちを奪還したようだ。
あとは、傭兵たちと少し騒ぎになったようだけど、セイランの青龍刀で、全員、「昏睡」で無力化されて、今に至る、ってことらしいよ。
リリーにも、セイランの存在がバレたけど、まあ、良いか・・・
僕も「転移」で移動してきて、まずは、黒幕というか、今回の人質の購入者だね。
これが、ウエステン王国の男爵、ボッター男爵だ。一応、書類を・・と思ったら、既に、セイランが捜査してくれていて、違法奴隷売買の書類、代金支払いの領収書、がぞろぞろ出てきている。合わせて、隠し財産?隠し金庫もあって、セイランによってすでに、中身は回収されたようだよ。僕の「収納」へ移動されてきた。
*ウエステン金貨5000枚
*オストリア金貨5000枚
*オリバー金貨2000枚
隣で、リリーさんが見ているけど、まあ、構わずに、ボッター男爵に「白状」を掛ける。ベラベラ喋りだしたよ、購入した奴隷達は、1年くらいで、どんどん男爵仲間に売り渡していたらしい、確かに、それらの書類もあったな。で、ここ3年くらい「オリオン人材派遣」と付き合っていたようだ。
それで、この屋敷内で、このことを知っているものは他には居ないようなので、
男爵に、「催眠」「白状」を掛け直して、先の、証拠書類の複製を持たせて、白霧とともに、ウエステン王都警備隊前に転送する。
あとは、まあ、ウエステン王国の問題だね、いろいろマズイ男爵が多いよ。
リリーさんに、「急にごめん」、って謝っておいたよ。
盗賊から回収したお金があるんだけど、そちらで使う?って聞いたら、少しあれば助かる、っていうので、オストリア金貨を3000枚、「収納」経由で渡しておいた。
「えっ、こんなに? 」って言うので、足りなかった?って聞いたら、「イヤ、充分過ぎる」っていうので、また、必要なら、言ってくれれば、強力するよ、ってことで、「ありがとう」って伝えてから、サヨナラ、した。
「転移」で、サザン別荘に戻ってきたが、白い船は無事に、ここに留まっている。
ま、「収納」に回収しておこう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます