第105話 帝都で買い物、古龍の加護
エドモント領の市場でも良いけど、買い物は、ほとんど、帝都だな。なので、「転移」して帝都のリカロ商店の裏に移動する。
スミレには久しぶりの場所だね。そういえば、リカロさんの娘のリンダさんと洋服を買ったんだっけ?
スミレに買い物出来る?か聞けば、「できるよ〜」っていうので、ミドリの服をいくつか購入するようにと言って、金貨6枚を渡しておく、スミレも買っても良いからってね。
二人と別れて、僕はリカロ商店に入っていく、とすぐにリカロさんが出てきてくれたので、いつもどおり、樽酒を仕入れして、いろいろ帝都の話を聞いていたんだけど、その中で、先日の、大公領への魔物の襲撃の事とか、よく知っているよ、まあ、ご近所だしね。
あとは、エドモント辺境伯領がどんどん大きくなってきて、もう、帝都に並ぶくらいの人口になっているようだ、とか、支店を出そうか、とか言っているな。
もし、支店を出すなら、商業ギルドのイナーバさんが頼れるかも?って言っておいた、僕の名前は出しても良いよ〜ともね。
「気配察知」で、スミレたち二人の様子が変?なので、早々にリカロさんのところを出て、向かってみれば、まあ、何だ? ナンパ? されてる。
相手は、またまた、いつもの冒険者? レベルはD? 帝都のギルドだね。そういえば、帝都のギルドって、行ったこと無かったな?
しかし、まあ、相当に悪意マル出しですね。「感電」で痺れさす、うん? こらえているね、どこまで頑張れるかな? 少し強めの「感電」で、ばたばたと跪いているけど、誰も、何もしてないよ、誰も見えていないからね。
二人に念話で、「走って逃げろ!」
と、二人が走っていったところで、更に強めの「感電」。これで、バタバタと全員、気を失ったようで、気配無し。ついでに、「催眠」もかけておこう、良い大人が、公道の真ん中で、スヤスヤ寝ないで欲しいものだよ。
二人に合流して、ああいう、ナンパ連中は、どこにでもいるから、注意、すぐに逃げてしまえば良いし、駄目なら「催眠」で眠らせてしまえば良い。カネ出せとか、剣を抜いてくるような恐喝する連中なら、適当に痛い目にあってもらっても構わない、って話しておいた。
ちょっとした事件に巻き込まれたようだが、買い物は無事に済んだあとのことだったようで、じゃ、何か、別のものでも買いに行こう。何が良い?「お菓子!」「ケーキ!」って、そうだよね・・・
まだ、お金はある?「うん」「はい」、なので、まあ、今度は僕が見ているから、好きに買ったら良いよって、市場の中央の隅に設置された休憩椅子に座って待つことにした。もちろん、「並列思考」で、常時、「気配察知」を張り巡らせているけどね。
どうやら、さっきの居眠りナンパ連中は、帝都の衛兵隊に引っ張っていかれたようだな、誰かが、通報したんだろう。
あっちでも、こっちでも、まあ、目を付けられるよな、飢えた荒っぽい連中が多いしな。変装させても、まあ一緒だろうな。いままで通りでいくしかないか?
あ、そうだ、忘れてたよ、ストームにも紹介しなきゃ、だったよ。
二人を呼び寄せて、買い物終わった? 「うん、今日はもう良い」ってことなので、行こう、古龍ストームのところへ。 「転移」
僕が、いつもの樽酒を出して並べている間、スミレとミドリがそれぞれ、自己紹介して、ちゃんと挨拶をしているよ。スミレは2回目なんだけど、まあ、心機一転?ってやつ? 僕の元で、ミドリの世話をしながら一緒にやっていくことに決めた、って古龍に話しているのが聞こえてくる。まあ、初めからそのつもりだから、問題無いけどね。
二人とも、ストームから、古くて剥がれ落ちた鱗を一枚ずつ貰っているよ、手にした途端に、自分たちに吸い込まれていって、驚いて、僕の方を見てくるけど、平気だよ、それ、問題無いから。自分たちのステータスを鑑定してみな?って伝えた。何と言っても、古龍の加護、だから。
*古龍・風龍の加護
・絶対防御、状態異常無効、全言語理解、念話、
・認識阻害、スキル・魔力の隠蔽、レベルアップ+補正、
・風魔法の効果倍増、・・・
これは、強力だね、既に持っている能力をさらに補強できるよ、しかも、古龍の加護付きで。
「絶対防御」なんて、幾つ持っているんだ? もう、レベルの低い奴からの攻撃なんて全く無駄でしかないな。
「ストーム、ありがとうな、いつも」って僕もストームに伝えておいた。
そしたら、僕の手元に、腕輪が一個、転送されてきて、
「それ、あやつからヒカルにって、この前、置いていったぞい」
ということは、まあ、時空神だろうな。
「そろそろ、使えるかもしれないな・・・ってことらしいぞ」
まあ、早速腕に装着してみれば、吸収されてなくなった、「鑑定」
*時空神の加護
・時空龍の加護 時空渡り(要レベル900)、魔力貯蔵(収納内)
そういえば、最近、自分のレベル鑑定をしてなかったな、「鑑定・ステータス」
▶ヒカル: レベル 1500 魔力 2200
なるほど、そういうことですね、何もかも、時空神様はお見通しってことだよ。
使えないものを貰っても、しようがないしな。
確かに、僕の収納空間内に、魔力保存空間が新設されているし、すでに、魔力1000、別途溜まっているということか?こんな予備魔力が必要な場面って? あれ、しか思い浮かばないよ。
「時空転移」、「異世界転生」、日本に帰還?
「時空渡り」の説明を読んでも、理論編?で、理屈は何となくわかるけど、これ、実践出来るの?もっと、読み込まなければ・・・
魔王魔法「次元渡り」をノエルが使えない、なんて言っていたのとはまた、違うのだろうな。
もうすこし、情報と、研究が必要だ、今は、まだ未知のスキルだね。
とりあえず、時空神様、ありがとうございます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます