第104話 スミレとミドリ 冒険者登録 

園芸や農作業も良いけど、魔物や悪いやつの退治も面白い、って、2人して言い出したよ。スミレとミドリだけどね。

まあ、農園作業は、丸一日、付きっきりということもないから、他に興味を持っても良いんだけど、・・・

とりあえず、冒険者登録してしまおうか? それには、能力の「隠蔽」工作だな、幸い二人共「鑑定」を持っているから、「能力隠蔽」で、変更可能だ。


レベル 200

魔力  150

スキル 状態異常無効

魔法  土魔法、風魔法、光魔法、


まあ、このくらいで、良いんじゃないかな?

早速、自分たちで、書き換えをしてもらったが、問題なく出来たようだ、どれどれ、「鑑定」

レベル 200(600)

魔力  150(600)

スキル 状態異常無効 (・・・)


うん、OKだね。


じゃ、行きますか?冒険者ギルドへ・・・


「隠密」で「転移」して、エドモント冒険者ギルドの裏側へ、他人の気配のないことを確認して、姿を表す。

ギルドの中へ入って行く、今日は女性を二人も連れているからね、人目が気になるな、悪意バリバリ、敵意バチバチのも居るな、あとで仕置きだね。

室内が、ガヤガヤし始めたころ、ガントさんが出てきて、手招きしてるよ、僕の隣の2人を見て、空気を読んでくれた?

まあ、言われるままに、彼の部屋へ入っていく。

挨拶して二人も一緒に入っていく、「久しぶりだな?」「そうですね」

って、よもやま話も適当に切り上げて、二人の登録をしたい、って言う、サクラ同様、「訳あり」でね、って。


それで、解ってもらえたのか、いつもの鑑定機を取り出してきたよ。もう一個購入して、ここに置いているそうだ。

それで、二人は、ガントさんの言うことに従って、手を乗せたり、名前を聞かれたりして、ちゃんと、受け答えができているのが凄いね、僕の、最初って、ちゃんと答えられていなかったような・・・


ガントさんが、「凄いな!」って一言残して、部屋を出ていったよ。

二人には、何も、問題ないから・・ただ、あのオヤジの怖い顔だけかな・・

なんて話していたら、ガントさんが戻ってきたよ、

「怖い顔は、余計なお世話だ」って、まあそんなに怒らないでよ〜

二人共、Eランクスタート、ただし、薬草、ゴブリン、などの常時依頼をこなして欲しいっていうから、収納から、薬草5種類各50束と、ゴブリンの魔石200個を出して、これで達成可能か? 「お前は・・・」と言いながらも、

それらを持って、また部屋を出て行ったよ。

戻ってきて、机の上に、お金の入った袋を2個置いて、それぞれ、金貨5枚と銀貨50枚、入っている。

素材ノルマはこれで達成だ。って二人に、それぞれ冒険者カードと報酬の袋を渡してくれた。

よし、終了、これで、僕と同じ、気ままなEランク冒険者だ。あれ? Dだったっけ? まあ、同じだな・・・


じゃ、早速、オークでも狩りに行こうかって思ってたら、ガントさんが・・、何やら、いつもの独り言が始まったよ。


ワイバーンの群れのその後の状況はどうなってるんだろう?とか、そっち方面に、オークの村があるかもしれないな、とか、先日、大公領で、スタンピードがあったようで、とか、その、魔物の後始末が大変なんだ、とか、ブツブツ・・・言ってる。


「なんか、いろいろ、ギルドも大変なんですね〜」って言って、二人を連れて部屋を出てきたよ。

そのままギルドを出て歩く、二人には、しばらく僕と一緒に歩くだけで良いから、って伝えてね。


とりあえず、先程の悪意持ちの3人組だね、ランクは、Dランク。

裏道に入ったことろで、うん、挟み撃ちされたね、前方には、先程の敵意を向けてきた3人組、どうやら、6人で、パーティ「疾風怒涛」だってさ。


「おいお前ら、金持ってるんだろ?さっさと出して消えろや」

って、いきなりですね。無視して歩きだそうとしたら、イヤイヤ・・・剣を抜くなよ、剣を抜くってのは、剣を向けられても文句は言えないよ。

ということで、前3人、後ろ3人に、同時に「感電」で、しばらく痺れさせてから、「加重」強めで、潰す。二人ほど泡を吹いて伸びているね。

さて残りの4人、「転移」で移動させて一箇所にまとめて、更に「加重」。

なんか、バキバキって音とともに、悲鳴が上がっているな、放置して、さらに「感電」を強めで。これで、全員の意識が無くなったようだ。まだ息の有るのは、いないか・・

抜き身の剣を持ったまま転がっているよ。

「白霧」を出して、「飛行」で二人を連れて上昇。二人にも、「隠密」で透明状態を保つように言ってから、倒れている奴らから、金品を回収、没収する。

剣や防具はそのまま、魔道具の類は、「身体強化の腕輪」か? まあ、要らないな。

空と、ギルドの裏窓に向けて、「フラッシュ」。

ワラワラと人が集まってきたよ、さあ、行こうか? あとは知らないよ。


◎カツアゲ連中から

*金貨12枚 銀貨50枚


二人に、金貨6枚ずつ、迷惑料って渡しておいた。あとで、買い物もしてみよう。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る