第103話 魔物狩り スミレ・ミドリの初戦  

スミレとミドリに、まず、好きなように、魔狼達をやっつけるように言って送り出した。「風刃」やら、「光射」やらで一匹ずつ丁寧に狩っているな、そういえば、集団戦用の魔法を付与してなかったな・・・


とりあえず、スミレとミドリに指示して、ある程度、何匹かまとめて、「解呪」を掛け、後に、「フラッシュ」を強めに放つように言ってみた、試したいことがあったんだよ。

で、結果は、呪い「解呪」が成功した奴は、そのあとの「フラッシュ」に驚いたように、群れから離脱して山の方角に散っていったが、「解呪」できない魔狼のほうが多いようだ。

一旦、2人を呼び戻して、一人ずつ指輪を外して貰って、魔法を追加する、


*指輪の魔法追加 (状態異常無効、解毒、催眠、感電、加重) 


僕がまず、解説しながら、手本を見せる。

魔狼の群れの一部を範囲指定して、そこに「加重」で動きを止めて、その連中をターゲットにして「光射」で、全部の眉間、脳、心臓を射抜く。

同じく、範囲を指定して「感電」で痺れさせ、行動不能にして、さらに、その範囲に「風刃」を、何発も連続で放てば、すべての魔狼の首が落ちている。


などと、やっていたら、「すごい」「すごい」って言いながら、すでにスミレが実践に入ろうとしている。

範囲指定して、「催眠」で眠らせて、「風刃」で数頭の魔狼の首が飛んだ。


ミドリも、ウン!って唸って、魔力多めで、範囲も広くして、「加重」で跪かせて、「光射」ですべての魔狼たちの眉間を射ぬいた。みごとだ、2人とも。

それからも、3回繰り返したところで立っている魔狼の姿は無い。

まあ、全滅させてしまったが、半分くらいは大公領で待っている人たちに任せたほうが良いよな〜〜。


なので、これからは群れの場合は半分は逃がす、という方針に変えて、狩りの始まり。ゴブリンたちの首がどんどん落ちていくよ、オークもオーガも同じだ。2人とも「魔法使い」に慣れてきたようで、何の心配も無い、魔力も、まだまだ十分だ。


次の群れは? コカトリスだね、まあ、さっき「状態異常無効」を付与しておいたし、大丈夫だとは思うけど、少し手伝おうかな? ここのコカトリスの攻撃は「魔眼」か・・・

全コカトリスを指定して、部分収納で、魔眼だけを回収して闇空間へ破棄。

さあ、魔眼も使えない、盲目の連中だよ、好きなように狩ってくれ。

と見ていたら、魔大蛇が、ノエルの「闇炎」に包まれているし、地中から顔を出してきた魔芋虫は、顔を出した途端に、セイランの青龍刀の一閃で終わり。

あんたら、相手が悪かったよ。


セイランがここに居るってことは、もう、黒竜との遊びは終わったんだね。

忘れていたよ、そうだ、上空からビシビシ、殺気が飛んできている。

ノエル、セイランに「念話」を飛ばして、3体ずつだよ〜って言った途端に、3頭の頭に「黒炎」がまとわりついて、ジワジワと焼いているよ、セイランも、「瞬間移動」で寄っては切り捨て、で、青龍刀3振りで終わり。出遅れた?僕も、「光刃」3発で、首チョンパで終わりだ。ワイバーン9頭、全滅。

スミレとミドリも、盲目のコカトリスたちとの戦闘も無事に終わって、みんなで上空で集まって、反省会。まあ、「報連相」なんだけどね・・・


セイランから一旦、黒竜を「収納」間で受け取った。これは・・・切れ味はいつもながら最高だよ、首一閃、切り口なんて綺麗としか言いようがない。

とりあえず、そのあたりに転がっている死体、残骸から、魔石だけを全回収しておく。あとは、まあ要らないかな? みんなに、要る?って聞いても、無反応なので、放置しておく。

大公の配下が何とかするんだろう?


スミレとミドリからは、興奮気味に、「楽しかった!」ってさ、何?その感想。

まあ、レベルが違いすぎて、相手にもならないのはわかるけどね。


ウインディからの連絡では、大公さんのところの2勇者が頑張って、残り8個の魔物寄せの魔石と、魔道士達の捕縛に成功したようだ。

ついでに、少し領に向かってきた、ゴブリン、オーク、オーガの狩りも終わったようだ。

その時に、どうやら、勇者の一人が怪我をして、腕を半分なくしたんだって、それで、「内緒で直してあげた」ってさ。うーーん、まあ良いか・・許そう。

精霊達は、怪我しなかったかい? 「全然、平気だよ〜」って、ヤミちゃんなんてもう、僕の黒ダイヤに戻ってるしね。


じゃあ、帰ろうか? サザン別荘まで、どうする? 転移? 飛行? 

僕以外の全員一致で、「飛行」で決定、しかも、スピード競争だって・・・




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