第96話 スミレの進化 世界樹の加護 

スミレは、作業部屋で寝てる? うん? どうした?大丈夫か? 「鑑定」。

魔力に異常が起きたのかと心配したが、何のことはない、単に「睡眠中」だってさ。


起こさないように、屋敷の風呂に入って、温風乾燥させて、居間に転がっていたら、スミレも入ってきて、「おかえりなさい」って・・・

何? この感じ、随分、久しぶりな感覚だよ、地球以来だよね〜

「ただいま」って言って、一緒におやつを食べよう。

今日は、世界樹のところでスミレのことが話題になって、お土産があって、って、普通に考えたら、スミレ関連かもしれないしさ。


世界樹の完熟果実を半分ずつ世界樹の葉に乗せて食べる。

相変わらず、甘くて美味しい。これで、何個目かな? そんなに食べられるものじゃないからね。

食べ終わって、精霊水も飲み終わって、少ししたら、スミレに周りから光の粒が集まってきて、体に吸い込まれていったよ、と同時に、さっきまで皿代わりにしていた世界樹の葉が、同じ様に、スミレの体に取り込まれて消えた。


スミレは? と見れば、痛そう、つらそう、なんてことはなく、何か、気持ちよさそうな、嬉しそうな顔で、ポカーンとしている、だけ。

これ、どうなった? 「鑑定」


▶名前  スミレ 

種別  ダンジョン・コア人化

レベル 600

魔力  600

スキル ダンジョン関連スキル(構築、改変、転移、錬金、収納)

    状態異常無効 絶対防御

魔法  全適正


*世界樹の加護※※ 

・人化適合  より人化が進化 

・スキル適合 身に付けていた魔道具よりスキルを取得

(*転移、収納、 鑑定 念話)

(*不壊、絶対防御、能力隠蔽、結界)

・魔法適合  隠密、飛行、風刃、フラッシュ、光射、浄化、解呪


スミレの様子も、顔に表情が戻って、嬉そうに、涙?流してる?

どうした? 平気なのか? 


「ヒカルさん、ありがとうございます! 私・・・私、進化してます」

うん、見えているからね。

一旦すべての、指輪と腕輪の魔道具を外してもらって、自分自身の具合を確認してもらえば、「鑑定」も、「指輪収納」の中身も全部、自身の「収納」空間に入っている、「転移」も、出来そう、っていうので、なら、畑まで行って帰ってくれば?って言い終わる前に、消えて、戻ってきたよ。まあ、出来たよね。

この感じで、いままで、指輪に仕込んであった魔法も全部使えるはずだ。

全部の指輪を外した手が寂しそうにしているので、一つ指輪を手に取って、「錬金」で改変する、


*指輪 (ヒカル作)

・使用者限定:スミレ 不壊

・風刃、フラッシュ、光射、光刃、浄化、解呪 

(指輪表面の彫刻の色は、スミレ色、地はミスリル暗銀色)


これをプレゼントした。

思いの外、喜んでくれたようだよ。

明日にでも、一緒に、お礼に行こう・・・




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