第88話 商業ギルドでブラブラ  

ここ3〜4日は、エドモントあたりでフラフラしたり、帝都のリカロ商店で酒を仕入れて、古龍ストームまで届けたり、そこで、龍熟成された「龍泉酒」を世界樹まで届けたり、そんな日常を過ごしていたんだけど、エドモント別荘のPOSTに手紙が入ったようで、見にいけば、エドモントの商業ギルドのイナーバさんからで、「顔だして!」って書いてあるよ。


別に何も特別な用事はないので、即、訪ねてみれば、開口一番に、

「エンデに口座を作られたようですな〜」

って、何? 山の向こうでも、連絡を取れるんかい?

どうやら、向こうで、口座を開いて、大口資金を預けたのに、嫉妬?して?

「是非、うちでも!」って、まあ、どこかの商人丸出しだね〜・・・商人か!~


何が欲しいのか聞けば、宝石とか、オークションに出せるものとか、そんなものがあれば、っていうので、少し、「並列思考」で、収納内を探索してみる。


10cm 黒ダイヤ 2個

 5cm ダイヤ、サファイア、ルビー、エメラルド 各10個


これで、どう?っていったら、それとは別で、何か?オークションに出品できそうなものは? って言うので、


オリハルコン インゴット 100kg でどう? 「はい、それを!」

ってことで、オリハルコンはオークションに出品、他は、売却する、


*黒ダイヤ 10cm 金貨8万枚x2 で、    金貨16万枚

*ダイヤ   5cm 金貨8000枚x10  で、金貨8万枚

*ルビー、サファイア、エメラルド 

       5cm 各金貨3000枚x30 で、金貨9万枚

代金は、合計金貨33万枚が、いつものように、僕の口座へ入金されることになった。


エンデ王国のコンドーさんのところに「転移」で移動、特に用事があったわけではないけど、本当にここに寄っても良いのかな?って思っただけ。

確かに、僕の名前を出して、コンドーさんを呼んでもらったら、今は来客中なので少し待て、と部屋をあてがわれたよ。これは、なかなかの待遇?


来客は誰だろう?と「空間把握」で「鑑定」してみれば、うん? エルマー火山島の冒険者ギルドのリリーって出てるな。転生者同士の話かな?


ま、暇なので、3cmくらいの小さいダイヤモンドを錬金整形して、ブリリアントカットに仕上げる、この作業を、「並列思考」で「収納」内で行う。

まあ、出来た!ね。いつ見ても綺麗なものだよ、しかも、多少の傷やヒビ、くすみなども整形されて、無色透明くすみなし、もう最高級ダイヤモンドだ。


なんてやりながら、部屋の中を見回していたんだけど、ドアがノックされてコンドーさんが入ってきた。リリーさんは、別室から動かないみたいだな。

コンドーさんから、「先日はどうも!」って言われて、「今日は?」って聞くから、イヤ、特に用事は無いんだけど、来ても良いっていうので、試しに・・って答えたら、

「そんな〜、あれはすべて、王が決めたことですから・・」って恐縮しているので、まあ、そういうことなら、ってことにしておく。


特に用は無いので、帰ろうとしたら、あわてて!コンドーさんが言うには、

「ヒカルさん、火山島のリリーさんが、一度、顔を出して欲しいってことです」

って、何? 僕は、既に彼女に知られていると? ・・まあ、良いけどね。

「それは、突然、行っても良いってことなのかな?」「恐らく」

「まあ、気が向いたら、行ってみますよ、あてにしないでくださいね〜」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る