第71話 世界樹の加護 追加 

こうなったら、決まりだ。料理技術や知識の取得をしたい。

料理の技術や知識って、これ、魔法じゃないから、複製はできないよな〜


あとは・・・果物の収集、種の収集 マンゴーも欲しい、ライチも、龍眼も、欲しいな。

もう少し、種 とかそんなの欲しいので、精霊の泉辺りで何か探してみようか?

「転移」して、泉まで来れば、当然?みんな出てくるよな。

「何で風の精霊がいつもここに居る? なぁ、ウインディ?」 「いいじゃん!」

まあ、良いけど、妖精や暇な?精霊にお願いして、「美味しい果実が少し欲しいんだけど、探してくれる?」 

「良いよ!」ってみんな飛び立っていったよ。

そういえば、美味しい果実って何と言っても『世界樹』だよな。

見えてるけど、行けるかな?

・・・何か? すぐ隣でした!ってくらいに近かった。これは、引き寄せ、られたのか?


「こんにちわ、お久しぶりです」 「・・・」

相変わらず、じゃべってはくれないようだ、まあ良い。

サザン島に別荘を作って、畑や果樹園を作って、時間あるときは、そこでのんびり生活をしたい。それで,なにか美味しい果樹の種や実がないか探しにきたことを話して、手を触れてみた。

もう何度目かな? ビリビリってきたよ。

これは、何か来たね・・・ステイタス! 世界樹の加護に、ありがたいものが追加されている。


*世界樹の加護 追加

・緑魔法 

  森・林などの植物・生物に関わる知識と魔法

  緑化、栽培、栽培促成、培養、収穫、伐採、

  レシピ※、料理法※、調理※、

・記憶力※ 「速読」「瞬間記憶」、収納内に記憶空間を拡張

・模倣力※ 他人の技術・能力・経験を模倣できる

 「模倣」を発動させながら、対象の一部でも見て瞬間記憶すれば良い


ありがたい!「ありがとうございます!」って両手で触れていたら、ヤミちゃんが出てきて、世界樹さんがね・・・って伝言。

『現在のサザン島のあたりに、古代、泉があって、名は「龍泉」。ここの水を龍の住処に置いておけば、龍の魔力が染み込んで、世にも不思議な「酒」ができる。それこそ「」これを捧げよ。』


ということだ。はい、了解しました。・・・自分で言ってよ!??

そうか、きっとあの綺麗にした泉だよね、「龍泉」かぁ!!


精霊の泉に戻ると、泉の縁に、大小の果実がごろごろ転がっている。妖精の身体でよくこんな大きさのものを?ってものまであるよ。

みんなで一緒に運んでくれたそうだ、ありがとう。

小さいものでは、グミやサルナシ、さくらんぼ、やや大きめで、栗にクルミ、大きいものでは、林檎、梨、柿、桃、オレンジなどなど、いろいろある。

お礼に、先日、帝都のお菓子屋で買い占めておいたものを出してあげた。

ショートケーキだよ、この世界にもあったんだ、きっと、勇者たちが広めたのかな? それに、どら焼き、チョコレート、金鍔。たっぷり出してあげたら、なぜか?ウインディが仕切って分配してくれているよ。お姉さんだからね。ライムもいるけど、もうかじりついているしな・・・


さて、サザン別荘へ戻って、泉、これからは「」って呼ぼう、へ行って、空の樽4個に龍泉水を詰めて収納。古龍ストームのところへ。

まずは、定期納品の樽酒を数本だしてから、

「『龍泉酒』って知ってるか?」

「ああ」って。そりゃあ知ってるだろうよ、龍だし・・・「何年生きていると思っている?」って呆れられたが、・・・

今でもあるの? 「わからん」

どうやって作るの? 「忘れた」 って、・・知らないな。


僕が、「それ作れると思う」って言ったら、広くもない巣穴の中で急に立ち上がるから、天井に頭をぶつけている。巣穴、壊さないでよね。

なので、説明して、兎に角、持ってきた樽4個を、ここに置いておいてくれないか? 「そんなことか? そのへんに置いて置け」っていうので、間違えて飲まないように、蓋のところに貼り紙で封印しておいたよ。


どのくらいで出来るんだろう? って無意識に自問したら、頭に浮かんできた。

最低でも3日、1週間で熟成して、1ヶ月以上熟成したものがよく飲まれる、なんて出てる。なら、2ヶ月ものくらいを、世界樹に奉納しよう。

古龍に飲まれないように、そのうちの1樽に魔法封印をしておいた。

ストームには、1週間で一応、酒にはなるらしいが、1ヶ月以上そのまま熟成させたものが良いようだ、と伝えておいた。


別荘に戻って、妖精たちの収穫した果実の種を畑の周囲にバラバラに植えて、水を撒いて、「栽培促進」をかけておく。これで、明日には収穫できるの??


昨日植えたものを収穫しよう。

林檎、柿、葡萄、人参を収穫、収納へ。

玉ねぎとじゃがいもは、作業部屋の壁に作った棚や柵で、陰干し。

かぼちゃは、とりあえず食べてみよう。

スライスして網にのせて、弱めの火炎で炙ってみる。加減は、まあ難しいけど、焼き上がったよ、香も良いし見た目は美味そう。

うん、甘い! かぼちゃってこんなに美味かったのか? 

ムシャムシャ食べていたら、出てきましたよ、精霊3人組。焼いただけのカボチャだよ?食べるの?

一斉に頷いたよ、何だこれ、可愛い?な。


みんなで食べたら、カボチャ2個も完食。生活魔法で出した水を飲みながら、この水、美味いんだよ。精霊の泉と同じだ、って精霊たちが言っているけど、僕の生活魔法で出したんだからね。

食べ終わったら一気に解散していったので、僕は、畑の続きをしよう。

スイカとメロン、イチゴを植えて、水まきして「栽培促進」っと。

明日には食べられるんだから、食べたいものを蒔けば良いんだな。




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