第68話 第三ダンジョン ダ・カンポ 

ノエルに、もう一つあるけど、どうする?って言う前に「行く!〜」なので、転移して、第三ダンジョンへ。名前は、ダ・カンポ・ダンジョン。


ここは、完全に鉱山ダンジョンだ。しかも、商業ギルドではなくて、冒険者ギルドの管理下にある。ダンジョンの出入り口には冒険者ギルドの建物が建っていて、ウエステン冒険者ギルド、『ダ・カンポ・ダンジョン支店』だって。

冒険者たちからの依頼と、買い取りをここで一手に仕切っているようだ。


階層は5階層で、全部鉱山。魔物はスライム程度らしいので、初心者で鉱物採集のスキルや腕があれば、容易に生活費はもちろん貯金できるほど稼げるらしい。なかなか面白い場所だ。すぐ隣には王立鉱山があって、一般鉱山労働者と犯罪労働者が働いているのにね。ただし、王立鉱山の一般鉱山労働者には、生活保障や社会保障の制度があって優遇されているようだけど。

いわば、公務員みたいなもので、採用試験があり、採用後は最長15年間は労働と生活が保証され、退職後は犯罪労働者の監視として再任用の道もあるというものだ。そういう安心な道を選ばないで、稼ぎたい冒険者は、冒険者のための鉱山ダンジョンへ入るってことだろうな?


なので、ノエルに、こんなダンジョンだけど、止めとく? 「お主は?」

僕は、まあ、少し金属の採集をしようかな、っていえば、「じゃあ、付いていく!」っていうので、転移して、5階層へ。別に、ギルドに買い取り依頼も出さないから、良いよね、出入り口から入らなくても・・・

空間把握でミスリルを探す、使いでが良いんだよね、ミスリル。ちょっと先のほうの岩壁にミスリルの鉱脈が走っているので、範囲指定、対象としてミスリルを指定して回収、収納。5kgのインゴットが、20本採れた。


突然、ヤミちゃんが出てきて、「ここ、黒ダイヤ、あるよ〜」っていうから、探してみれば、確かに。回収出来たのは、直径30cmほどの大きな黒ダイヤの塊。これ、幾らだ? 誰も買えないだろうな。小さいのも採集しておく、5cmくらいのが、10個採集できた。

後は、僕の商売に?便利なように、ダイヤ、ルビー、サファイア、エメラルド、いつもの定番宝石を大・小・いろいろ、適当に収集できた。


*ミスリル 5kg インゴット 20本

*黒ダイヤ 30cm 1個

*黒ダイヤ 5cm 10個

*ダイヤ、ルビー、サファイア、エメラルド 大・小 たくさん


ノエルは? って見れば、隅のほうで何かと遊んでいる、あれは、スライムか?しかも、黒光りしている。

寄ってみれば、「コヤツ、ダンジョンの魔物ではないのじゃ、紛れ込んでここで成長して、このメタルになったようなのじゃ、これ、連れていっても良いかのう?」っていうので、「別に良いんじゃない? ダンジョン魔物なら、連れ出せないし、そうじゃなければ・・・。 何? ペットが欲しいの?」 「イヤ、コヤツがどうしても、付いてくるって言うのでな〜」って、まあ、欲しいんだね。


* メタル・スライム ノエルのペット


他の階層は、結構混み合っている、どうやら、金、銀が豊富に?採れるようだね。

僕達は、さあ、帰ろう。 ノエルはメタルスライムを抱え込んで、ご機嫌な様子だしね・・・


一旦、サザン別荘に帰って、休憩だよ。





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