第65話 バース伯爵 盗賊団  

透明化して浮上、一周りしようか、って飛んでいたら、さっきの、ト・ポック・ダンジョンの方で冒険者が襲われている。初心者っぽいけど、服装や装備はりっぱだね。どこかの貴族さんか? 対して、襲っているのは、まあ、見た感じ盗賊団? 

20人がかりで、2人に襲いかかっている。襲われている一人は爺さんだし。

ノエルに、殺すなよって言って、そうは言うものの、面倒なのには違いないので、争っている連中を全員眠らせて、白い霧を発生させて、盗賊団だけをとりあえず未開地のほうに転送してやった。

さて、尋問タイムですよ。ボスっぽい奴に「自白」の風を浴びせる。

いろいろ話してくれているよ・・・


『あの貴族(ウインザー伯爵)の坊ちゃまをずっと狙っていたこと。生け捕りでも、なんでも、捕獲すれば報酬がでること。持って行く先はバース伯爵、誘拐の目的は知らない・・』


バース伯爵が、ウインザー伯爵の領地が欲しいのかも、


『今回の前金は、金貨500枚受け取ってアジトの金庫にいれてある。アジトの場所は、バース領から山岳に入ったところの洞窟。前金の領収書を書いて、バース伯爵に渡してある、・・・』

ってことだ。


さあ、ノエルにできるかな?

バース伯爵邸に忍び込んで、いろいろ悪事の証拠種類を見つけて没収する、隠し金庫や隠し部屋などにある金品、財宝は、個人所有なので没収する。こちらの痕跡は一切、残さない。


「任せろ!」っていうので任せた。一応、セイランを召喚して付ける。監視役じゃあないよ、ストッパー? ボディガードだよ・・・

ということで、僕はアジトへ向かいますか。

あ、そうか、その前に、こいつらのアジトに関する記憶は「消去」・・と。


良い場所に、アジトを作るね、これ、山を掘ったものだな、ノミやスコップのあとがあるよ。

まあ、誰もいないと思うけど、「気配察知」、結果はOK。

まず、金貨500枚、銀貨300枚を回収。うん、結構あるね。

次に、その他の金属物を回収、武器とかだね、あとで処分しよう。


書類って指定して探査、奥の部屋にある。見てみれば、ちゃんとバース伯爵の押印付きの依頼書があるのでこれを没収。

さらに、隠し金庫や隠し部屋を空間感知で探す、金庫がある。壁に穴掘って隠して、それを魔道具で隠してたのか、なかなかだよ。

構わず開ければ、コインが袋詰になっている、500枚入りの金貨が10袋、銀貨、銅貨が20袋ずつ、回収。

書類は、バース伯爵から受けた仕事に関する過去のものが20件、長い付き合いなんだな。これも回収。

空になった隠し金庫の穴は、錬金修復で、完全に周りの壁と同じにして、終わり。


未開地に放置した連中のところに戻って、再度催眠をかける。ボスには自白をかけ直して、全員まとめて王都北の衛兵門の前に、白い霧とともに転送する。

犯罪の証拠書類も転送しておく。


さて、ノエルの方の、後片付けに行こう。

セイランからの随時連絡では、ちゃんとやってくれているようで、安心していたんだけど一応、確認。

書斎の書類から、ウインザー伯爵関連、盗賊団関連、それに脱税関係の書類を確認、それから、隠し部屋は無し、だけど床下に隠し金庫があったので、中身は回収。

500枚入り袋で、金貨20、銀貨10、銅貨10、と、宝石が多数、3cm位の球形の宝石がたくさんあり、宝飾品は、ティアラ、ネックレス、ペンダント、ブローチなど、ここにあるってことは、奥様関連ではなさそうだし、全部回収。

それで、バース伯爵は?既にノエルが確保して眠らせている。これに、「自白」をかけて、先程と同じ衛兵門前に白霧とともに転送。

さあ、どう出るかな、ウエステン王国は・・・


ここでの収穫は、


(バース伯爵、盗賊団より)

*金貨 ウエステン金貨 500枚、銀貨300枚

*金貨 ウエステン金貨 500枚x30+1=15,500枚

*銀貨 ウエステン銀貨 500枚x30+α=15,300枚

*銅貨 ウエステン銅貨 500枚x30 =15,000枚

*宝石3cm玉 多数

*宝飾 ティアラ、ネックレス、ペンダント、ブローチ 


ノエルに、何か欲しいものは?って聞いたら、特に無いっていうので、小遣いだって言って、金貨5000枚(10袋)を渡しておいた。

買い物とかに使えるだろ?


帰って、食べて、休憩するぞ〜。 で、サザン別荘へ転移。


「どうだった?」 「まあまあかな?」 

「明日は?どうする?もう止めるか?」 「そんなことないぞ、まだまだいろいろ行くのじゃ」

「どこか希望は?」 「お主と一緒ならどこでもいいのだ」


「はい、解った。じゃあ、また明日な? ちょっと、一人にしてくれ。」


って自分の部屋に帰ってもらったよ。僕の、幸せな休憩タイムのためにね。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る