第62話 交易都市 オークション 

帰りがけに、交易都市に寄ってみたら、ギルド主催の今回のイベントの最後に、今晩、オークションが開かれるというので見ていこうかって思っていたら、まさか?いつも僕は監視されているというわけでもないだろうに、イナーバさんが寄ってきたよ。

いきなり、何か出品しない?っていうので、先日採ってきた黒ダイヤの塊を出してみたら、「こんなところで・・」なんて言いながらも隠れるようにして見ているよ。

結局、「これ、出しましょう」ってことになって、イナーバさんが、出品の手配をしてくれることになった。出品は宝石玉で、黒ダイヤ10cm、ルビー10cm、サファイア10cm、エメラルド10cmが各一個だ。

オークションは夕方5:00からなのでまだ時間がある。僕は一旦、サザン別荘に引き揚げた。

何か?久々の我が家のような感じ。こういう感じ、良いかも。


4:00には交易都市に戻って、オークション会場でイナーバさんを見つけて、物を渡す。立会人のもと厳重に管理されている。警備員もいるね。雇われた傭兵や冒険者のようだけど、これ大丈夫じゃあないよな? 悪意を持ったのが数人いる。


僕も関係者なんだからね、変なことが起きないように事前に対処しておこう。

ということで、その3人に声をかけて、「ちょっと、出品物の金貨を運ぶのを手伝ってくれないか?」って誘ったら付いてきたので、催眠をかけてそのまま第三ダンジョンの50階層へ転送しておいた、あとはよろしく、リッチーさんよ。

残りは平気そうなので、良いだろう。


さて、オークション開始だ。

ダンジョン産なのに、冒険者ギルドに買い取りを出さないものがどんどん出てくる。良いのかそれで・・・それで、そんなものを落札しているのも、冒険者たちだよ。流石に、値が張るものは商人が落札していっているが。


目ぼしいところでは、「状態異常軽減の腕輪」が金貨500枚、「状態異常無効の腕輪」が金貨3000枚、解毒の指輪が金貨300枚、快速のブーツが金貨200枚、解毒ポーションが金貨100枚、石化軽減ポーションが金貨100枚、石化解呪ポーションが金貨1000枚、・・・ってところだ。


僕の宝石玉が出てきた。何の整形もしてない、ただの塊なんだけどね。ヒビや傷、くすみ、色ムラなんかは無い、透明度は最高のものだ。

結局、どこかの商人が何人かで、全部落札していってくれたよ。

黒ダイヤ10cm  2万金貨

ルビー、サファイア、エメラルドは、各5000金貨。

ダイヤは高いね・・・


*黒ダイヤ10cm玉、金貨2万枚(換算20億円?)

*ルビー10cm玉、金貨5000枚(換算5億円?)

*サファイア10cm玉、金貨5000枚 

*エメラルド10cm玉、金貨5000枚


イナーバさんに言って、手数料引いたものを口座に入れておいてくれるように依頼しておいたよ。まあ、普通にちゃんとやってくれるだろう。



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