第60話 イーステア第二ダンジョン 

第一ダンジョン、不思議なダンジョンだったな。次は、イーステア王国第二ダンジョンだ。


ここは、王都から最も近く、王都東門から出てもう目の前に賑わいが見える。

ダンジョンに出入りする人たちで混雑している。横には、ギルドの出張所が出店を開いていて、素材の買い取りなどのギルドの業務を行っている。

このダンジョンは、最下層は60階、過去に数回攻略されている人気のダンジョンだ。途中階層でも良い宝箱が出ることもあるらしい。運がよければだな。


なので、上級者は、ここからさらに山に入ったところの第三ダンジョンの方へ向かう。そこも最下層は60階層、ここはまだ20階層までしか攻略されてない。こちらは難航ダンジョンなのだ。

階層構造もほぼ同じなんだが、魔物のレベルが第三のほうが高いらしい。

通常は、第二で頑張って身体を慣らして、その後に第三に臨むものらしい。


第二、第三ともに、前半は石化対策や状態異常対策が必須、後半はアンデッド対策、最後は、最下層でドラゴン対策が必要になってくる。


それで、第三ダンジョンの方は、魔物の数が多くて全体的にレベルが高くなりがちなので、団体でやっとというような状況になりやすいという記録が残っている。

石化して運び出されてくる冒険者も多く、呪いのレベルが高いので解呪にも時間がかかり、現在、解呪の順番待ちが60人を超える。一人あたり数日の治療が必要で、治癒士の魔力が持たないことも、順番待ちが増える一因らしい。


さて、僕も、スキルや装備の点検をしよう。

いろいろ「神の加護」を持っていて、何を今更?っていうのもあるけど、大事なのは、見た目、体裁だよ。

それに、何か装備を付けていれば、「それは、この魔道具のおかげで・・・」なんてごまかしやすいしね。

そういえば、レベル、少し上がっていたな。「レベル補正+」 なんてのもあったしね。


*レベル 700 魔力 1200 


サクラの腕輪を改良する


*ヒカルの腕輪 (ヒカル作)使用者限定 ヒカル

   常時発動 絶対防御、不壊、状態異常無効、

   常時発動 魔力自動回復、サイズ自動調整、

   随時発動 解呪、浄化、解毒、

   随時発動 重圧、加重、感電、催眠、フラッシュ、光刃、


あとは、腕輪収納があったのでこれも、少し調整して、


*腕輪収納  腕輪型異空間収納(時間停止、容量無限)

       不壊、使用者限定 ヒカル


じゃあ、まずは、第二ダンジョンのから行こうか・・・ 


ボス部屋前、他に冒険者たちの気配は無いのを確認して、そのままドアを開ける。

真ん中に居るね、緑竜?なのか? 森林の香りがするっぽい。

「こんにちは」  「・・・」

「こんにちわ、少し寄ってみましたが」

「ああ、聞こえているわい、何の用じゃ?」

ってちゃんと話も通じるじゃんか、何で、こいつら、最初は無言なんだ?

レベルは、200、何と、召喚スキル持ちらしい、いろいろ召喚して戦うパターンかな? これもらっておこう、


*召喚スキル  (緑竜より)召喚、従属、テイム、

        召喚できる魔物は、自分のレベル以下のもの


確かに、こいつが他にレベル200の魔物を4体召喚して戦わせるだけでも、かなりの戦力だ。単純にレベル800にはならないにしても、総体で400〜500程度にはなるか・・・

戦わないで済むかな? って話をしてみれば、1000年くらい前にここで昼寝していたら、ダンジョンに取り込まれて、ここから動けなくなってしまった、ってアホですか? まあ、緑竜も、僕とは戦闘をしたくは無い雰囲気なので、宝箱とか攻略報酬とか、そういうのは無いのか?って聞けば・・・これが、あるんですね。

ポンって、僕の目の前に宝箱が現れたよ。親切に?も、罠も呪いも無いようだ。

開けてみれば、


指輪 状態異常無効、身体強化、毒無効、

腕輪 収納、容量無限、時間停止無し、

聖剣 聖属性か光属性を纏わせることで、威力20倍

魔剣 闇属性か黒属性を纏わせることで、威力20倍

短剣 絶断、すべてを切る、斬撃、不壊 

イーステア金貨 1000枚


なるほどね、この第二ダンジョンを攻略してから、第三ダンジョンへ向かえば、効率が良いってことになってるのか。ありがたく、全部、いただきました。


指輪は、毒の魔物対策、

腕輪は、戦利品回収に便利、

聖剣は、アンデッド対策、

などなど、まさに、第三ダンジョン対策だよ、これ。

とりあえず、指輪を錬金で改良した。


*緑竜の指輪 (ヒカル改良)素材は、金+ミスリル

    状態異常無効、毒無効、身体強化、使用者限定:ヒカル

    不壊、サイズ自動調整、表面に竜の彫刻、


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