第35話 サクラ 魔王魔法「変身」
あとは、変身? なんだが、これは、ノエルが協力してくれて、青髪に、青い目の美人さんにした。本人の希望を入れたつもりだけどね、あとは、ややぽっちゃり?セクシーな体型を、普通に引き締めて、顔の輪郭もやや細く小さくした、凄いね、これなら、桜を知っている人が見ても、別人って言えるよ。
*魔王魔法・変身
鏡の前で、自分の変身を見て、満足しているようだ。
今は、霧も晴れたので僕も素の姿で接しているが、うん? 距離が近い?
生憎そういう気は無いので、そう言うと、それでも良いんです。ってさ。
というか、元会社の部下だよ、OLさん、ま、身寄りも無くて寂しいんだろうな。
そうそう、鑑定ではまだ少し呪い状態なので、本人の許可を得て、肩に触れて、僕の魔力を流す。「解呪」「浄化」をかけて、きれいな状態になった。
服装は? 着替えなどを持っているのか?聞いたら、収納に少しなら入っているけど、下着とか、足りないかもしれないっていうので、じゃあ、買い物にでもいきますか? 今日の出来事だから、まだ帝都の店でも平気だろ?
転移は出来ないっていうので、手を繋いで帝都まで転移だ。
ノエルまで付いてきたよ、自分も新しい服が欲しいんだってさ。
金は持っているのか聞けば、ほとんど貰ってないので無いとのことで、それならと金貨3枚を渡しておいた。ノエルまで手を出してくるので、3枚あげたけどね。
収納は、各自持っているから、荷物持ちは要らないな。
なんというか、時間がかかりそうなので、終わったら、念話で連絡をくれることになったので、僕も、自分の物を何か?ないか探し始めた。
そうか、どこに住むのか聞いてなかったけど、ずっと僕のところにいるのかな? ということで、ベッドや上掛け、枕なんかいろいろ必要かな?
そんなものを、買い回っていたら、念話が来たので、合流して、どうしよう?とりあえず、僕のところにくるか?って聞いたら、そうするってことで、エドモント別荘まで転移で帰ってきた。何で? ノエルまで来るの?
使っていない部屋はあるから良いけど。桜は2階の西側の寝室にするというので、ベッドなどを出してセットした、一応、クリーンと浄化をかけておいたけど、まだ陽があるから、ベランダに出して日干ししても良いかな・・・
下に降りて、風呂がある〜!って騒ぎ出したので、水を溜めて温めてやったら、桜とノエルが二人で入っていったよ。
そこへ2精霊も帰ってきて、今、こんなだよって状況を伝えたら、二人して風呂に飛び込んでいった。またカラスの行水?かと思ったら、なかなか出てこないな〜 桜とノエルは、風呂上がりに2人とも、さっき買った新しい服に着替えていたが、・・・
この家で、こういう光景も初めてだな。シャンプーの香りが髪から立ち上がっているよ、「なに、じろじろ見てんの?」ってノエルが言ってくるが、まあ、良いじゃないか、今日くらいは。
夜になっても、ノエルが帰っていかないので、どうするの?って聞いたら、しばらくここに居るんだって。
桜のレベルアップの件もあるし、まあ良いか。
でも、布団とかないな〜って考えるまでもなく、闇収納からいろいろ出して、自分の寝室を作ってしまったよ。2階の僕の部屋の奥だ。そこ、僕の書斎の予定なんだけど・・・
夕食は、僕の収納から、いろいろ、ありあわせのものを出してみんなで食べている。そんなときに、妖精通信が入ってきた。
例の勇者一行の3人が帝都に戻ってきた。ぼろぼろ状態でお城に入っていったってことだ。それと、教会側の勇者たちが何か・・・動き出しているって言ってる。ありがとう、また教えて?ってお願いしておいた。
ノエルも、聞き取れたのか、一旦帰って、勇者たちが来るなら、また遊ぼうかの?って言って、転移して戻っていったよ。
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