第24話 帝都で、酒の仕入れ

時間もあるけどね、善は急げってことで、帝都まで転移してきた。セイランも帝都を見たいってことで、一緒に来たけど、今は、隠密状態でどこかに飛んでいったな、いろいろ見て回っているのか?


僕は、市場で聞き込んで、酒屋店へ。店の中、アルコール臭いね、かなり大きい店で、控える倉庫がまた大きい。

とりあえず見せてもらうと、強い酒は、ドワーフ酒にドラゴン酒、だって?

念話で、ストームに、ドラゴン酒って知ってるか?聞いたら、「おお、それでも良いぞ〜」って、それだけ。まあ、問題ないのだろうな。


日本酒は? って聞けば、棚の一面に一升瓶が並んでいる、人気なんだな。

毎週、樽で、5個くらいは買いたいって話したら、もうあとはノリノリでいろいろ相談に乗ってくれたよ。大口さんだからね。


とりあえず、ドワーフ酒にドラゴン酒と、日本酒は、順に2種類づつ合計4種の酒を、毎週5樽づつ買うよ、って言ったら、固まっていたけど・・・

「できれば、面倒なので、毎週4種、各20樽ずつでも良いよ」って言ったら、用意出来る、っていうので、奥の倉庫に案内されて、積み上げられた樽を見せられた。


確かに、この在庫なら毎週20樽づつ購入しても問題なさそうだな。

なので、早速、今日は一ヶ月分80樽、買うことにして、幾らになる?って言えば、大口値引きさせていただきますので、80樽、全部で、金貨30枚でどうですか?ってきたもんだ。2樽金貨1枚って思っていたので、金貨40枚のところ、10枚もまけてくれたのか?この仕入れなら、酒で商売も出来るんじゃない?


とりあえず、金貨30枚を支払って、どれを収納したら良いか、指示してもらって、どんどん腕輪に収納していったよ、そんな腕輪から目が離れていないよ〜〜

どうだ〜良いだろう?この腕輪。売ってあげようか? 高いよ〜〜

なんてアホなことを並列思考しながら作業も終わり、商売成立です。

名刺をくれたが、名前はリカロさん、リカロ酒店の店主だったんだ。

僕も先日寝る前に試しに作った名刺を渡しておいたよ。


  名前 ヒカル 行商

  取り扱い品目 宝石、インゴット(金、銀、ミスリル)魔道具

  登録ギルド  エドモント伯爵領


って簡単な物だけどね。


たくさん酒の在庫が増えたけど、全部収納の中。重さも無いし嵩張ってもいないし、便利だね、異空間収納。


状態異常無効で、酒の味が分からないのも、酷だよ〜〜〜 イヤ違うな、アルコール毒を無効にするだけで、味はわかるのか? いままで、酒に執着が無かったのもあって、勘違い?していたな。そうだ、きっと・・味は、わかるんだ! よ。

でも、それで美味いのか? こんど、機会があったら、少しだけ、舐めてみよう。

セイランの気配も消えているので、召喚空間へ帰ったか、では僕も帰ろう。


ちなみに、ドラゴン酒って、ドラゴンには全く関係ないもので、人間のある酒造家が、大昔に、これならドラゴンだって酔いつぶれるぜ〜って、頑張って作ったアルコール度数の高い酒で・・・なんでも、発火しやすいんだってさ。リカロさんが教えてくれた。



エドモント別荘のリビングでは、今日も、精霊二人がチャンバラ遊びの真っ最中だ。よほど気に入ったんだな。僕の顔を見つけて、遊びを止めて寄ってきたが、何だ? モジモジしてるな、ちゃんと言えば?

「あのね〜、私達も・・・やっていないじゃん? 悪いやつ、やっつけるの〜」って、あ、そう?そういうの、やりたいんだな。

まあ、出かけてみるかな? きっと、どこにでも、そういうのは居るだろうから。


それで、言い聞かせておかなければならないことは、

  1.人間をいきなり殺さない、

  2.姿を見せてはいけない、(まあ、他人には見えないけど、一応)

  3.僕も隠密で付いていくけど、手は出さない

  4.ヤバそうなら、まず逃げること

  5.人には必要以上に関わらないこと


って、条件を出したら、了解!って、言うけど、ライムに、いきなり「光刃」じゃあ、相手を殺しちゃうけど、平気?かと聞いたら、大丈夫!!って言い切ったので、さあ、みんなで領内の警戒に行こうか・・・ 



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