第9話 薬草採集
誰かにからまれるとかそういうのも無く、無事に冒険者登録が済んで、Gランク冒険者だよ。
しばらくは、薬草採取みたいな仕事しか受けられないみたいだけど・・・
なので、早速、掲示板に向かおうとしたら、受付の人が、これが常時受付可能な「薬草」の一覧ですって、図鑑みたいに挿絵付きで分かりやすく説明が書かれた紙を5枚くれたよ。
なんというか? 知らないものばかりだけど、なんとかなるよな〜〜 鑑定を使えば・・・。
隣の売店で、「採取袋」大、中 が売られていたので、一応、大 を2個購入した、銅貨1枚の支払いだった。
ギルドを出たら、いきなり後を付けられたよ、こんな奴でもターゲットにするのか?
空間察知でわかってはいたんだけどね、最初から敵意丸出しの4人組だ。
面倒だし、やってしまっても良いよな?
建物の角を曲がったところで、待ち伏せ、ほぼ同時に、4人がかりで向かってきたよ、剣まで抜いているけど、そんなに治安が悪いの?ここ。
「催眠」の風で眠らせて、武器や金属は回収、冒険者カードも回収されたので、まとめて一人のポケットに戻しておく、「時間経過収納」へ全員回収した。
ちなみに、収納内の4人の詳細を鑑定したら、「殺人」の称号持ちが二人、「盗賊」の記録が4人全員に付いている、冒険者ってこんなんなの? ちなみに、4人とも、Dランク冒険者カードだ。所持金は没収だね。
*オリバー金貨5枚、銀貨30枚
採集袋を一つ担いで、衛兵の門に向かう。
冒険者カードを見せて仮通行証を出したら、銅貨5枚戻ってきたよ、なんだ、そういう仕組みだったのか・・・
「がんばれよ〜〜」って声までかけてもらったよ。
挿絵図鑑に書いてある場所(簡単な地図付き)で、目の前の林に近いところは? っって、その林そのものだよ。なので、そこへ向かう、徒歩15分くらいで到着。
さて、あの4人、どうしてやろうか? 埋めるか? よし、そうしよう。
穴掘り、地下5mくらいまで土砂を回収、その中に4人共出す、冒険者カードは回収して、掘った穴に土砂を戻す、地面を生活魔法の土魔法でならして終了。
冒険者カードは、拾ったって、ギルドに返せば良いよな?
さて、薬草採集を始めよう。
ここにありそうなものは、匂草、回復草、香草、傷草、魔力草、か。
全くわかんないな。挿絵もあるし、名前も分かっているので、「鑑定」で、マッピングしてみる。な〜〜んだ、この周りにいっぱいあるじゃあないですか〜〜
混ぜると、後でややこしくなりそうなので、錬金創造で、小袋を10個作成する。
そうと分かっていれば、仕事は速いよ〜〜
それぞれ、2小袋ずついっぱいにするのに、時間はそんなにかかっていない、ただ、魔力草だけは一袋しか出来なかったけどね。
ここには無かった薬草は、剛力草、妖精草、だな。常時依頼の薬草は・・・
ギルドに戻って、買い取りの窓口に行って、今日の収穫を9袋出す、この袋は? ってまずそこからかい? 自分のです、中身は、匂草、回復草、香草、傷草、が各2袋、魔力草、が一袋です。
少しチェックします、って言われた。
確かに指定の薬草に間違いないこと、本日採集したばかりの新鮮なものであること、などを調べられて、買い取り価格、銀貨5枚を受け取った。
あれ?結構、高値が付くんだな、って思っていたら、「これで、Gランクのノルマを達成しましたので、Fランクへ昇格です」って、戻ってきたギルドカードは、Fランクだった。
ありがとう、って受け取り、これで、Eランクまでの依頼を受けられるとの説明があった。
採集のときに見つけたんだけど、って例の4枚のギルドカードを出したら、受け取ってくれて、お礼までいわれた。何だ? 回収されないカードが多いのかな?
ちょっと待ってくれというので、待っていたら、しばらくして、奥からゴツい男があらわれたよ、鑑定で分かった、ギルド長だ。
「よっ、新人、今回は世話をかけたな、ちょっと話を聞きたい」っていうので、別室に通された。
どうやら、あの4人は、ギルドから目を付けられていたようで、今朝は、このギルドに居たところまでは分かっていたが、その奴らのカードがどうしてこうなった?って不思議な顔をしている。
僕は、薬草を採集していて、4枚、まとめて落ちていたのを拾っただけですが、って言うしかないよね・・・
何でも、賞金首扱いらしくて、それで、僕がカードを拾ってきたので、ややこしいんだってさ。それでも、情報提供料として、総額の10%をもらえるそうで、金貨1枚、いただきました。
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