第4話 風の中級精霊 ウインディ 

二人も食べ終わって、顔が、ベチャベチャ?かと思ったら、精霊さんが、自分と妖精さんに「クリーン」ってやっている。魔法だね。複製させてもらったけど、これ便利そうだな、なんでも綺麗にできるのかな?


※ 生活魔法 クリーン


じゃあ!って、そろそろそこから離れようとしたら、中級精霊ウインディが、僕の旅に付いていきたい、「付いていって良い?」って言うので、便利な?魔法もあるし、OKして、旅の友ができたよ。反ってこちらからお願いすべきだったよ。


※ 風の中級精霊 ウインディ 


帰り道に世界樹のところに寄ってみたが、ウインディが、なぜ?人間がここに来れるのよ〜〜なんて不思議がっていたけど、普通はそうなんだね。でも、僕は加護持ちだからね。世界樹に手を触れて再度、ありがとうって、精霊さんも仲間になりました、これから旅に出ます、って報告していたら、軽くビリビリってきた。

ついでに?僕の「収納」に直接、世界樹の果実が4個、入ってきたのが分かった。感謝! 

何かあれば、すぐにでも戻ってきますよ・・・「転移」で。


※レベル 140,生命力100,体力100,魔力300


さて、いよいよ、異世界漫遊?の始まりだ、友までいるよ、ウインディ、よろしく。


どうやってここを出る?歩き?転移?・・・なんてどうしようか迷っていたら、じゃあ、飛んで行く?ってウインディが言うので、どうやって飛ぶのか、見せてもらった。

そうだよね、風の精霊さんだよ、そりゃ飛べるよな~! でも、・・・

流石に僕を運ぶと腹が減って魔力不足になるかも?って言うので、それなら・・ってもう一回、「飛行」の精霊魔法をじっくり見せてもらった。複製して取得できたよ。


※精霊魔法 飛行


やってみるが少し?ぎこちない? 慣れだろうな。もう少し、頑張ってフラフラしながら続けていたら、なんとか思い通りに飛び回れるようになった。方向転換も、停止も、宙返りも、全く平気だ。ウインディは、何でよ〜って呆れた顔してたけど、まあ、僕だしね、慣れて下さいよ。


上空から見ると地形が良く解る。遠く南方は海、西方は遠くのあれは帝都かな、大きな都市が見える。その手前にも大小の街や村がある。ここの世界樹の森を出てすぐくらいのところに街道が通っていて、それが帝都まで続いているみたいだ。

なので、まずその街道にでも出てみようかな。

飛んでるところって、人に見られても平気なのかな?ってウインディに聞けば、出来るだけ、見られない方が良いかも?っていう。そういう君は、人から認識されないから良いよな〜〜


そういえば、空間魔法で一部空間を歪めるとか出来ないものかな?って飛びながら、いろいろやっていたら、ウインディから、「ヒカル、あなた消えているわよ」・・って、そうなんだ? 成功してるのか? 自分の視界はそのままだから分からなかった。とりあえず使えそうだな? また改良すれば良いしね。


※空間魔法 認識阻害


街道に下りて、歩いてみることにした。ウインディは、僕の肩の上だよ。

うん、異世界の田舎道を歩いている・・・少し感動!しかも、精霊と一緒だ。

なんて感傷?に浸っていると、空間把握に、ワラワラと魔物?の気配。

鑑定では、ゴブリンだって。定番の奴だよね。数は、前方に5、後ろから5、何と、僕らを挟み撃ちにしようってか?


まず、立ち止まって、後ろからの5体、見えるところまで来たので、対象指定して、武器やその他の金属を回収、収納成功! 続けて、魔石だけを回収、収納成功! 

見える先で、バタバタと倒れている。生きながら魔石を取られる?ってどんな?感じなんだろうね・・・まあ、一瞬の出来事で気が付いてないだろうとは思うけど。


回収された武器は、なんというかお粗末なので、そこらへ捨て置き放置。金属の中には、誰かから奪ったものだろう、銀貨と銅貨が数枚あったので、これは有効活用しよう。オリバー硬貨だったしね。

次は、前で待ち伏せしている5体だな。ウインディが、「私やる!」って言うので、OKした。

飛んでいって、ある程度まで近寄ったあたりで、風が起こった。魔法だ、しばらくして、5体の首がきれいに落ちたよ。複製したけどね、これ、カッコ良いね。魔法の世界っぽい。


※ 風魔法 風刃 


なので、まだ体の中にある魔石を指定して、回収で収納した。

全部で、10個のゴブリンの魔石だ。レベルも25程度だったし魔石も小さいし、たいしたことないんだな。ビッグスライムの青玉のほうが綺麗だね。

ウインディが帰ってきたので、凄いな!て言ったら、「エッヘン!」だって。

確かにね、「風刃」、見せてもらいました。


しばらく歩いているけど、何も無いな。ウインディに飛ぼう!って言って、「認識阻害」をかけて浮上。


街道の進行方向の先のほうに見えるものは馬車が2台。人の集団に襲われている。盗賊? 馬車の方の護衛は冒険者かな?イヤ、騎士さんも居るみたい。でも、どう見ても劣勢・・・



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る