第26話
さあ、今日から訓練だ。朝7時に食堂へ向かう。食堂でリアと並んでリアが用意してくれたミルクと柔らかくふやかした使い魔フードを食べる。
そう、僕はついにミルク以外も食べられるようになったのだ。
使い魔フードは、使い魔の体に合わせて作られた栄養食らしい。レンさんはこれを硬いまま食べているが、僕の口はまだ小さいし、消化がまだまだ追いつかないのでリアがふやかしてくれる。
リアとご飯を食べようとした時、正面にムムさんのモナがきた。ムムさんはもちろん成体なので使い魔フードは硬いままだ。
「リアさん、おはよう。」
「モナさん、おはようございます。」
「にゃぅん」
(テン、おはよう)
「きゃん」
(ムムさん、おはよう)
「リアさん早起きなのね。起きたらもういないから驚いちゃった。」
「目が覚めてしまって。」
「リアさん座学はどのクラスなの?」
「入門クラスです。」
「あら、じゃあ座学は別なのね。実技は?」
「まだわかりません。今日レベルを測るそうです。」
「そういえばそうだったわね。あなたも魔物つかいだから体力はある方でしょ?きっと基礎訓練は同じクラスよ。」
「鍛えている方だとは思います。同じだったらよろしくお願いします。」
「ええ。楽しみにしているわ。」
「にゃうん」
(モナとリアが同じクラスだったら一緒に訓練しましょうね。)
「きゃん」
(うん!)
「きゃん」
(僕、彪系の使い魔に会うの初めてなんだ。)
「にゃうん」
(あなた随分若く里を出たのね。)
「きゃん」
(リアに出会ってついてきちゃった。)
「にゃうん」
(それなら仕方ないわね。)
「きゃん」
(うん!)
食後、ぼくたちは部屋に戻り座学の用意をすると、座学の部屋へ向かった。面白い話が聞けるといいな。
座学の部屋に行くとアルがもう来ていた。
「アル、おはよう。」
「きゃん」
(おはよう)
「おう、リア、テン、おはよう。」
「寮はどうだ?」
「結構きれいだし、居心地いいよ。同室の人も同じ魔物つかいでいい人みたいだし。」
「よかったな。」
「うん!アルは?」
「物静かなやつだけど、結構親切なやつと同じ部屋だからやりやすいよ。」
「そっか。よかったね。」
「おう。」
2人が話していると、男の人が部屋に入ってきた。
「入門座学を担当するザンだ。よろしくな。」
「よろしくお願いします。」
「きゃん」
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