第3話教えて
「あの、3年生ですよね?」と聞いてみた。彼は不思議そうに「よくわかったね今スリッパ履いていないのに」と言ってきた、「実は朝教室であなたを見かけたのでその時スリッパを見ました。」 「あぁなるほど」と言ったあと彼が続けて言う「ここどお思う?」いきなりの質問でびっくりしたが答えた「こ、ここですか、そうですねなんというか落ち着きます。なんかこう綺麗で、、えっと、、、」言葉に詰まっていたら彼が「うん、言いたいことは分かるよ」とニコッと笑った「僕はねここに来ると心が浄化されていくように感じるんだ、ついさっきまで辛かったはずなのにここに来ると忘れられるんだ」とどこか遠くを見つめているかのような、どこか寂しそうな苦しそうなそんな目をしていた。「なにか辛いことがあったんですか?」いつの間にか口から言葉が出ていた、でも気になるあんな目をされては聞かずにはいられない、彼は少し黙ったあと口を開く「…秘密」と寂しげな顔の彼は立ち上がり続けて言う「君名前は?」
「原谷、原谷朔」嬉しかった自分のことを知ってもらえるこんなんで嬉しくなるなんてなんか恥ずかしかった、「そう、じゃ僕はもう行くよまたね」そう言い彼はけもの道を1度も止まらず進んで行った、「あ、名前教えて貰ってない、、、はぁ」と小さなため息を吐く。また明日聞こうと決め立ち上がりけもの道を通って帰るまだ慣れていないせいか何回も突っかかってしまった。けもの道を出自転車に乗り家へと向かう、相変わらずセミの鳴き声がうるさい。
家に着きベットに転がる、そしてゆっくりと目を閉じ眠った。その日ある夢を見た、教室の窓から彼がまたあのベンチを見ている、近づいていき自分もベンチを見てみる、そこには今日みたあのベンチと1人の男が座っていた。また男もどこか遠くを見つめているかのようなそんな目をしていた、この2人はどんな関係があるんだろう、彼は男を見、悲しい顔をしていた、今にも泣き出しそうで壊れてしまいそうだった、そんな彼を抱きしめたかったでも自分は近づいてはいけない気がして抱きしめられなかった。彼がこちらに振り向く、「あのね、、、」そう彼がなにか言いかけたとき夢が覚めてしまった、気づいたらもう夕方だちょっと寝すぎてしまったようだ「もう夕方か、、」寝ていた体を起こし少し考える、彼はなにを伝えたかったんだろうか、でもあれは夢彼とは関係ないないのかも知れない、でもされど夢気になるものは気になる、知りたい教えて、君の事。
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