第2話初めまして

補習中ずっと彼のことを考えていた、明日もまた教室に来るだろうか?もしまたいたら話しかけてみよう。補習が終わり教科書をカバンになおし帰ろうとカバンを肩にかけた、自分の席は窓側にある、この場所はちょうど彼が眺めていた場所だった。一体なにを見ていたんだろうと気になり彼と同じようにその場に立ち見ていた方向を見る。そこには木が生い茂っていた、木を見ていたのか?と思いまじまじと生えている木を見ていると1箇所だけ木が生えておらずひらいている場所があった、そこにはポツンとのベンチが置かれていた。彼はあそこを見ていたのだろうか?なぜあんなとこにベンチが置かれているんだろうと気になり行ってみることにした。ベンチに着くとそこにはベンチ以外何も無かった、ますます不思議に思った、別にここに生えている木が桜が咲く訳でもないしもみじがある訳でもない、誰が何のために置いたのか、もしかしたら彼が置いたのかもしれない、彼にとってここは特別な場所なのだろうか、ここに来る道がけもの道だったので少し疲れた、ベンチに座り大きく息を吸う、さすが自然だ空気が綺麗だ、確かに何も無いがそれがいいのだろう彼も、とても居心地がいい、少し休んだとこで後ろからガサガサと音がし振り向くとそこには彼がいた、お互い顔を合わせ少々驚いた顔をしていた。先に自分が口を開く「ど、どうも初めまして」と言うと「は、初めまして」と返してくれた。明日話しかけるつもりだったのにまさかこんなことになるなんて思ってもみなかった。気まづそうにし来た道を戻ろうとしていたので慌てて隣を指さし「ど、どうぞ」と言った。彼は少し困ったような顔をしたが、ペコっと軽くお辞儀をし隣に座った。気まづい空気は変わらず続いていたので耐えきれずボーとしている彼に話しかけてみた「空気が綺麗ですね」すると彼は少し驚いた顔をした後「そうですね」と返してくれた。返してきれるとは思わなかったので嬉しかった。「ここにはよく来るんですか?」と聞いてみる。「よく、来るよ。君は?」と彼はこちらに顔を向け真っ直ぐ目を見てきた。近くで見るともっと綺麗だった、馬鹿みたいにドキドキした。「どうした?大丈夫?顔赤いよ?」と心配し顔をまじまじと見てきた、それにまたドキドキし、もっと顔を赤くした。「だ、大丈夫です、ちょっと暑かっただけですので」と答える。「そう、なら良かった」と言いまたボーとし始めた。彼はなにを考えているんだろう?君の事を聞きたい。

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