MASTER!!〜魔star〜

小波ここな

第1話 絶望岬の魔法少女

 Rくん ルーシャ担当


 ルーシャが絶望岬で奴隷をしているところからスタートじゃ。


 ルーシャ「奴隷か。マスター、具体的には何をしているの?」


 ゲームマスター(マスター、GM)「アクシャという悪い魔法使いの屋敷で魔法を教えてもらえず雑用係をやらされています」


 ルーシャ「了解♫ 床磨きや掃除をしてヒイヒイ言ってます」


 アクシャ(GM)「ルーシャ。ここやここも汚れているぞ? キビキビ働けーい」


 (アクシャの元ネタはヤバすぎて書けません……作者がアニメを見ようとテレビをつけたら元ネタが結婚したとかでアニメ中止。だから悪い魔法使いになったという…元ネタは想像にお任せします)


 ルーシャ「わかりました(ハキハキ)お師匠さまっ♫」


 GM「やけに元気な奴隷だな(笑)」


 ルーシャ「ここやここも磨かなきゃ♫」


 GM「そうしてルーシャが奴隷をまっとうしていると、空の雲行きが怪しくなってきた」


 ルーシャ「あら、何かしら」


 アクシャ「こりゃあ何か来るな…」


 ルーシャ「何が来るんですか? お師匠さま」


 GM「(とくに何も考えていなかったが)何かだ……」


 Iくん デスゲイズ担当


 デスゲイズ「他のキャラクターより初期経験値が多いから強くなった。オレは最初どうなの?」

 

 GM「(とくに何も考えていなかったが)悪い魔法使いがいてな、そいつと一緒に絶望岬にやって来た」


 デスゲイズ「ふむふむ。で? そいつの名前とかオレの素性とかは?」


 GM「(とくに何も考えていなかったが)大魔導アーガムという強い悪魔で、デスゲイズの部下だよ。デスゲイズは悪魔の王子みたいなもん」


 デスゲイズ「ふむふむ。で? 何をすんの?」


 GM「アーガムに連れられて、水の賢者アクシャを亡き者にしようと絶望岬にやって来たというところから始まる」


 デスゲイズ「ふーん。オレは最初どこにいるの?」


 GM「(とくに何も考えていなかったが)アデニス、大魔王アデニスの魔戦艦にあるデスゲイズの自室にいます」


 デスゲイズ「自室か。じゃあ寝ています」


 GM「じゃあアーガムがデスゲイズを起こしに来ます。王子、デスゲイズさまっ。水の賢者アクシャを退治に参りましょう」


 デスゲイズ「いやだ。お前がやれ。オレは寝ている」


 アーガム「(困った)何をおっしゃいます。ささ、早く参りましょう」


 デスゲイズ「(部屋に鍵をかけ)断じてことわるっ(笑) キサマが行けば足りるだろう」


 GM「何で行かないの?」


 デスゲイズ「だって、そいつ絶対強いだろうからオレが行かなくてもいいじゃん」


 アーガム「(魔法で鍵を開けて)ささ、デスゲイズさま参りましょう(半ギレ)」


 デスゲイズ「ほら、魔法で鍵を開けれるんだから絶対強いじゃん。いやだ。俺様はずっと寝ているっ」


 アーガム「(長い触手でデスゲイズを抱きかかえ)さあ、参りましょう」


 デスゲイズ「ふぬーっ。オレが行かなくても何とか…まあ何も言うまい(笑)」



 ルーシャ「やっとこちらの番だね。マスター」


 GM「おまっとさんです。無数の悪魔を連れた大魔導アーガムがデスゲイズと共に空から現れた」


 デスゲイズ「(ニヤニヤ)」


 アーガム「水の賢者アクシャよ、キサマを殺し大魔王アデニスさまを復活させるためにやって来た。我が名はアーガムなり」


 アクシャ「片腹痛いわ! 返り討ちにしてやる!」


 デスゲイズ「じゃ。オレは後ろで見てるから。アーガムがんばれ」


 GM「アーガムの影から2体の黒騎士が現れて、無数の悪魔と共にアクシャと戦い始めた!」


 デスゲイズ「黒騎士って何なの? 絶対強いよな?」


 GM「人間の英雄クラスが束になっても倒せないぐらい強い悪魔。だがしかし! アクシャが氷魔法でたやすく黒騎士を討伐する」


 デスゲイズ「ぶっ。アクシャ、そんなにつえーのかよ!?」


 アクシャの弟子たちやルーシャは他の悪魔の盾になっている!


 ルーシャ「わたしも戦いたいんだけど。なんか魔法とか一応覚えているから」


 GM「えっとね」


 ルーシャ「何!?(目がギラギラ)」


 GM「戦っていいですよ(気迫に負けた)」


 ルーシャ「やりい。稲妻魔法あるからこれで戦うわ♫ ダメージD6−1ね」


 アーガム「稲妻を扱う女がいるな…アイツを人質にしよう…(触手がのびーる)」


 ルーシャ「キャー。触手が。抵抗出来ないの?」


 GM「出来ません。アーガム強いんで」


 アーガム「アクシャよ! 人質の命が惜しければ…」


 アクシャ「知らんな!」


 GM「アーガムはアクシャの氷魔法をくらって逃げ出しました」


 デスゲイズ「なら、オレもずらかろう(逃げよう)」


 GM「ルーシャを触手で捕まえたまま、アーガムとデスゲイズはアデニスの魔戦艦に戻りました…というところで第一話が終わりです。長い時間お疲れ様でした」


 Rくん「楽しかったよ。最後戦ったし」


 Iくん「もう夜だな。帰りますか」


 GM「ありがとね。また遊びに来てね(ブリーフ一枚でみんなに挨拶)」


 (母が弁当を買ってくれたので皆食べて帰る。応接間のシャンデリアが光っている)


 〜リプレイ第一話はこんな感じで終わりです。時代はまだガラケーやスマホが無かった頃でした。ゲーム機も少なく、近所のゲーセンに通って100円を入れて遊んでいました。この小説の頃、ぼくは高校生で初めて家に呼んだ友人がRくんとIくんでした。ゲーセンの対戦格闘ゲームで自キャラがバク転してリングアウトをしてしまい、みんなが笑って初めて打ち解けた瞬間でした。

あとグレイザークのMくんと、アムリタのOくんが出てきます。アムリタが出てきた辺りで冒険が佳境に入ります。お楽しみに。


でわでわまたのお話まで。


2024年9月 小波ここな




 


 


 

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