10.女勇者は、足元の「異世界の歴史」を調べた! なんと「産業構造」を見つけた!
◆ミナァート王国・中央通りにある
女勇者「(←聞いてない)うわ、この
かわいい~これ
男商人「バーロー、勝手に
女勇者「せやかて
男商人「
女勇者「あ、そう言えばこの前、
言ってましたよね?」(※第9話参照)
男商人「おう、そういや説明してなかったな。それじゃあ今回は、この
異世界『リーフエンド』の文明
女勇者「わいわーい」
は美しい自然との共存を
には
がある。例えば、
農業は小さな庭先菜園を
雑貨は、必要な分だけを、動植物を材料に自ら手作りする――
まさに『
するんじゃぁ~♪」
男商人「
「都市部」を形成しなかったため、その生活基盤は森の平地に
数世帯が集まって暮らす「集落」
女勇者「今でも森の中には「エルフの隠れ里」がいくつもありますよね」
男商人「ここで面白いのが、
との違いだな。
支える『人口集中』が揃うことで『余剰生産物』が生まれて、
それを
とにより文明が発展するとされている」
女勇者「へぇー…エルフの
男商人「おそらく
と魔法文明の基礎となった高度な「文字言語」が、エルフ族の
歴史・文化・知識などの共有および継承を成したのだろうな」
女勇者「なるほど、じつに興味深い」(←
の「第二次産業」の発達を遅らせてしまったとも言える」
男商人「二次創作のことじゃねーから。第二次産業ってのは、
済学者コーリン・クラーク氏が提唱した古典的『産業分類』の
ひとつだよ」
◇クラークの産業分類◇
・第一次産業……自然界に直接働きかけて富を取得する産業。
(例:農業、林業、漁業、鉱業など)
・第二次産業……第一次産業で採取・生産した原材料を加工して富を
作りだす産業。
(例:製造業、建築業、電気・ガス業など)
・第三次産業……上記に分類されない産業。サービス業などの無形財
により富を創造する産業。
(例:小売業、金融業、飲食・運輸などのサービス業など)
の発展にともない、産業の比重や労働力が第一次産業から第二
次産業へ、さらには第三次産業へと
したんだ。これを『ペティ・クラークの法則』と呼ぶ」
かよくニュースになってましたよね?」
男商人「うむ。途上国では第一次産業の比率が、先進国では第三次産業
の比率が高くなる傾向にある。例えば日本だと、第三次産業が
女勇者「なるほど~。ちなみに
産業ですか?」
男商人「そうなるな」
と、
男商人「
生産が無ければ
自然界の運行を司る「精霊魔法」を農林漁業に応用することで
『効率的な食糧生産方式』を考案し、まずは第一次産業を急速
に発展させたんだ」
女勇者「かわいい
高く売れそうですね」
男商人「おまえ天才だな!?」
の生活圏を保障するためですかね?」
に関わる領域――
発展させる過程で自然と「都市部」を形成するに至ったらしい」
女勇者「あれ、第二次産業は置いてきぼりですか?」
男商人「第二次産業の発展は少し遅れて、優れた鍛冶屋であり錬金術の
されたことを
女勇者「おぉ~今度は「
男商人「ただ、
にこだわる
うだけどな」
女勇者「ふむふむ。「服飾・雑貨などの日用品」が
が
らな。会ってもらえるまで大変だったよ」
女勇者「あぁ~
みたいです!」
男商人「ふむ。たしかに錬金術はあまり見る機会が少ないが、その恩恵
は身近にたくさんあるぞ。例えば……この店にも使われてる
「窓ガラス」とかな?」
女勇者「え、あの「窓ガラス」が錬金術なんですか?」
<次回につづく…!>
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