こたえ

あの時の問いに答えよう。この哀れな世界を救う方法はあるのか?だったね。結論から言おう。この世界を救う方法はある。それは君の世界が証明している。この世界は狂った次の世界の邪神達に狙われている。闘争の果てに現れし教団が災厄の邪神を呼び寄せこの世界は終わる。世界は神々の玩具に過ぎぬ。

  


だが一つの例外が存在した。最悪の災厄のトリガーたる最終反乱が起きなかった君の世界。最終反乱さえ起きなければあの男は魂すら存在し得ぬ。ならば邪神達がこの世界に手を出すことも防げる。そうだ。私は君の世界を基本とし三千世界のレイラインを繋ぐ。そうすれば代替世界は永劫に訪れることはない。

  


運命樹の幹はヘブンダッシュが成す。その為に君は選ばれた。君の方が生き残った世界ならば最終反乱は起こらずやがて来る大破局、ネクストエイジ...そしてオルタナティブクライシスの終焉は有り得ないのだ。その為に...そうこの世界のマキータ・テーリッツを滅ぼせ。

  


そうだろうか?俺は考えた。ヘブンダッシュの永遠に続く闘争が救いだと言うのだろうか?それでも俺はマキータとの再会を選んだ。この答えを認めたわけじゃなかった。ただこの世界を、ヘブンもヘブンダッシュも信じてみたかった。

  


...それは嘘だ。きっと自分についた嘘。俺は単にマキータと再会したかっただけ。あいつもそう思っているに違いないと思うのは傲慢だろうか?あいつの父親のこともまだ俺の胸を痛めた。...俺は戦いたいのだ。あいつの見つけた答えが知りたいから。

  


...俺達はもう一つの朝を迎える。

  

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