影の力を持つもの
災い魔は蛍光グリーンの影の手で黒い救世主を狙う。……どういう流れだろうか。これも俺に必要な決着なのだ。
「スカージ、俺はもうお前に呑まれたりはしないぞ」
「テーリッツ、貴様ではあの男には勝てぬ。無論我にもな!」
影の手をライトブレードが受け止める。しかしいつまで持つか。若き日の決着を着けるには老いすぎた。……それは肉体の話だ!だが、スカージに弾き飛ばされるナインスはそれが虚勢に過ぎないとコクピットの俺に訴える。対するは永遠の怪物と若いままの宿敵。……面白い。こんな俺にも息子は新たな武器をくれたのだ。
「まだやるつもりか、テーリッツ」
「勿論だ、お前がくたばるまでな」
「ふん、つまらない意地を張るのはよせ」
「ところでスカージ、まだあの芸は出来るのか?」
ナインスのライトブレードムスタングが四つの刃に分離、ジャベリンだ!「シューターごっこか、くだらぬな」
蛍光グリーンの影の手の指も飛ぶ!投げ槍同士が相殺!ナインスは投擲と同時にスカージに向かう!ライトブレードの柄もまた武器なのだ!
「愚かな!我が拳で死ね!」
スカージは近接の格闘を構えたが不意に止まった。
「この忌まわしい波動は……!?」
……第七形態が発動したのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます