夢を叶えるもの

悪い夢を見ていた。いやこれは夢ではない。バビロンは答えた。白と黒の歪なアームヘッドは心ここに有らずといった体で人口天体の地表を歩いていた。どこにいる。テンスを探すか人間。そうだ。黒塗りの空では星と爆発が一瞬と永遠の光で彩りを争っていた。全員倒す。それがおまえの望みか?そうだ。わからない。だがこの新しい力があれば。そうだ。私を使え。私はこのパープルアップルが呼んだ新しいアームコアだ。そしておまえの望みを叶える力だ。望み……。僕にそんなものがあったのだろうか?バビロンはふわりと浮き、空を見回した。ミザリー、それが僕の望みか。一つの光がバビロンを刺した。

  


「誰キミ?」

「言う前に倒しちゃわかんないよ!」

見覚えのある機体……。

セイントメシアストーカー。デボラとペギーか。

「おまえたちの望みを言え」

バビロンはフィジカルライフルの直撃を受けたのにも関わらず無傷だ。

「キディ?あなたなの?なにそのキモい機体」

「望みを言え」

「意味わかんない!死ね!」

デボラがフィジカルライフルを再びバビロンに放った。

「その望みは既に叶えられているキディ・ムーンライトは既に死んでいる。私はキディの亡霊だ」

僕は答えた。バビロンはセイントメシアストーカーの背後にまわった。

「速い!」

「望みはなんだ」

バビロンはセイントメシアストーカーを貫いた。

 「デボラ!」

「次はおまえだ。望みを言え……」

デボラのセイントメシアストーカーを爆散させペギーのセイントメシアストーカーの背後にバビロンがまわる。

「助けて……」

「よかろう」

バビロンはセイントメシアを貫いた。

「これがおまえたちの救済だ」

ペギーのセイントメシアストーカーは爆発した。

 「次は幸太郎……。おまえだ。おまえさえいなければ……。フハハハおまえがいたからこそ!我らという楔は射たれた!おまえの楔とは違う。世界を壊す楔が」

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