私の復讐
これまでのあらすじ
パープルアップル攻略に出たマキータチーム、だが幸太郎の魔の手によってアマリリスが落とされスカージに囲まれてしまう!
「くくく、マキータ死ね」
スカージたちが冷たく笑う。
「待て、我にやらせよ」
ヴェノムスカージが前に出る。
「ヴェノム!貴様オリジナルだからしゃしゃり出るというのか?」
「当然の権利だ、コピーども。あるいはテーリッツによってではなく我によって死ぬか?」
「くっ」
「それでよい」
「スカージ、俺は貴様の相手をしている暇はない。どけ」
「あの男か?テーリッツ。良いではないかいくら時間を食おうとも他の相手にやられるような男ではない。我の相手をせよ、テーリッツ。なあに手間はとらせん」
スカージが手招きする。
「マキータさん」
長内が声をかける。
「大丈夫だ」
俺は長内のシュヴァリエをナインスの手で制止する。
「一度勝った相手だ」
もはや振り向かず、スカージの後ろをついていく。
「雑魚どもは任せておけ」
ティガーはそう言ってナインスから視界を外す。信頼されているのか、あるいはその逆だろうか?ナインスとスカージはパープルアップルの深淵へと向かう。
パープルアップルは近づいて見ればいくつもの裂け目が出来ており、急造故の不備か、あるいはトンドル接近へのダメージがこの人工天体に対してもあったのか歪んだ人工物のおぞましい象徴といえた。
「よくぞ着いて来た」
「お前も幸太郎との闘いに無関係ではないからな」
「ふん、殊勝な態度ではないか」
「一対一の対決が望みか?スカージ」
俺はスカージを睨み付けた。
「くくく、ふはははは!テーリッツ!貴様は闘争本能の塊なのか?」
スカージは笑った。
「ん?どういう……」
「我は力を貸そうと言うのだ!テーリッツ!セイントメシアを倒し!パープルアップルを支配し!我らが現行世界の皇となるのだ!」
「これは……」
「んー?なんだ?テーリッツ!」
「……これは俺の復讐だ」
ナインスはライトブレードムスタングを構えた。
「俺の復讐は俺のものだ、手を出すな。スカージ!」
「愚かな!所詮貴様はセイントメシアに仲間を奪われた雛鳥の一羽にすぎん!もがこうが奴に手は届かぬ!」
「関係ない!」
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